アンチポリューションとは?ストレスで肌が荒れる原因は?今すぐできることから対策を

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美容業界に20年以上携わる。自身のアトピーをきっかけに、体に良いものしか食べない、肌に良いものしか使わないというこだわりを持つ。究極のナチュラリスト。

最近耳にするようになった「アンチポリューション」
東京などの大都市に住んでいたらまず逃れたくても逃れられないものですよね。
大都市で暮らす女性は、田舎で暮らす女性よりも早く高齢化することを示す研究があり、都市に住んでいる人は、汚染の表皮影響を受けやすいと考えられているとも言われています。
確かにテレビに映る大都市に住んでいない方の肌は綺麗に見えて、何だか若々しい印象がありませんか?それに加えて長生きなイメージも・・・。
紫外線対策だけでなく、大気汚染などから体を守る努力をしていますか?

今注目のアンチポリューションについてご説明いたします!

アンチポリューションとは?


anti(防止)pollution(汚染・公害)。
アンチポリューションとは、大気汚染などの刺激となる物質から肌を守るということです。
最近見かけることの多くなったアンチポリューションコスメやアンチポリューション化粧品とは、大気汚染からお肌を守る化粧品のことを指します。
私たちが吸い込む空気、食べ物、飲み水が早死にの原因でもあると言われています。

原因となる様々な刺激物質


「排気ガス(二酸化炭素)」「PM2.5」「花粉」などは、紫外線やブルーライトを浴びることで化学反応を起こし、シミ、シワ、乾燥、たるみ、蕁麻疹、色素沈着などの原因となると言われています。
外的要因だけでなく、ストレスが引き金となっていることも・・・。

①排気ガス
窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)は発がん性物質であることが証明されており、他にも呼吸困難、喘息、気管支炎などにもなる危険性があります。
四日市ぜんそくは排気ガスによる影響の代表的な病気です。
肌への影響はと言うと、肌につくと毛穴に残り、窒素酸化物はカビ、菌、ダニの繁殖を助長します。
20代以降はこれがニキビや吹き出物の原因になるとも言われています。
これらを肌につけない、ついた場合は洗顔でしっかり洗い落とすようにしましょう。

排気ガスから100%身を守ることは今の生活ではほぼ無理だと思いますが、これらの酸化物を吸収、分解してくれる植物があります。
それが、桜や銀杏、プラタナス等の落葉広葉樹
落葉広葉樹は、排気ガスの酸化物を吸収して酸素を生み出す働きをしてくれているのです。
できるだけ、これらの生えている道を歩くなどして、接触する時間や機会を減らすことも大事です。

②PM2.5
大気中に浮遊している微小粒子物質のことで、大気汚染物質の一つです。
粒径2.5μm(2.5mmの1,000分の1)以下の粒子物質なので、とてもとても小さな物質で、単一の化学物質ではなく、炭素、硝酸塩、硫酸塩、金属などを様々な物質を含んでいます。

PM2.5が発生する原因は、
・ボイラー、焼却炉、自動車、ストーブ、喫煙などのものが燃焼することで発生
・工場や火力発電所などで燃料が燃焼することで排出される物質が大気中で光やオゾンと反応することで発生
の2つ。

アンチポリューションコスメが増えてきましたが、化粧品の製造時に高温をかけることで、二酸化炭素を多く排出します。
一人一人が化粧品を選ぶ際にも、コールドプレス(低温)で製造しているものを選べば、二酸化炭素の排出を少しは抑えることに繋がるかもしれません。
ワイルドクラフト・オーガニックコスメ【ナチュランココ】 地球に優しい化粧品選びを 

さて、話を戻しますが、PM2.5は人間の毛穴の約20分の1と、とても小さな粒子であるため、肺の奥まで入り込みやすく全身に行き渡ってしまう可能性があり、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患、血管などの循環器系疾患、アレルギー、肺がんなどの原因となる可能性があります。
しかし、影響は体の中からだけでなく、毛穴から入り込み肌トラブルを起こしてしまうことがあります。(肌老化を促進!)
PM2.5というと真っ先に中国が頭に思い浮かぶと思いますが、日本でも0ではありません。
(日本での、PM2.5分布予測についてはこちら)
なるべく皮膚を外気に触れさせない、外出時のマスク着用など、しっかりとした対策が必要です。

③花粉
原因となる植物は、スギやヒノキ、イネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどがあり、花粉症に悩む人のほとんどがスギ花粉によるものです。
目や鼻の細胞の表面に付着しているIgE抗体と花粉とが結合し、アレルギー症状と関係している「肥満細胞」と呼ばれる細胞から化学伝達物質が分泌され、それらの物質が神経や血管を刺激することで生じます。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などの症状に悩まされている方は年々増えてきていますよね。
東京都健康安全研究センターの発表した調査結果でも、花粉症患者は年々増えてきていることが分かります。(花粉症患者実態調査 平成28年度 概要版
第二次世界大戦後、森林資源の回復などでこれらの樹木が大量に植林されたことで、時を経て成長した樹木が花粉をまき散らしているからです。

角質は本来、体外から異物が侵入しないようにする役割を持っていますが、乾燥や肌のこすり過ぎなどが原因で、肌のバリア機能が低下してしまいます。
そうすることで、肌に花粉が付くとアレルギー反応を起こし、皮膚が炎症を起こしてしまいます。
特に目元周りの皮膚は元々バリア機能が弱いため、炎症が出やすくなります。

花粉症の薬のCMが多くなってきましたが、あまりにひどい場合は薬を飲んで症状を和らげることも仕方ないと思います。
妊娠中や眠くなるから薬は飲みたくないという方には、花粉への耐性をつくって花粉症の予防をしてくれるビーポーレンもオススメです。

日頃から、抗酸化物質を積極的に摂ることで、活性酸素を中和し、ダメージを防いでくれます。
そんな時はスーパーフードを取り入れてみてはいかがでしょうか?
スーパーフードとは?アンチエイジング、ダイエット、美肌効果など女性に嬉しい効果がいっぱい!

 

ストレスが溜まると肌荒れをする?


肌荒れを起こす原因として思い浮かぶのが、食生活、睡眠不足、生活習慣、ストレス。
ストレス以外は目に見えて分かりますが、ストレスは意外と気づきにくいもの。

ストレスによって引き起こされる肌荒れの原因は2つ。

①副腎皮質ホルモンとの関係
人間はストレスを感じると副腎皮質ホルモンが分泌されます。
副腎皮質ホルモンはストレスから守るために糖新生(新しく糖を作る)を促進し、高血糖の状態にしますが、不要な糖は全身の組織や臓器でたんぱく質と反応して活性酸素(フリーラジカル)を生み出します。
活性酸素を除去しようとしてメラニンが増えシミを作ったり、肌荒れ、くすみ、シワ、たるみなどを引き起こしたり、がんや動脈硬化、成人病のリスクを高めます。

②血流との関係
ストレスを感じると一時的に血流が阻害されます。
そして、血流を元の状態に戻そうと拡張する時、血は勢いよく流れます。
この時に大量の活性酸素が生まれます。

どちらも活性酸素が原因なのですが、全病気の90%は活性酸素が原因と言われています。

ストレスを溜めないことが肌荒れや病気の予防にもなります。
かと言って、ストレス発散だからと言って暴飲暴食はおすすめできません。
キレる原因とは?でもお話したように、ストレスからうつ病などの精神病を誘発してしまう可能性があります。

運動や半身浴などで発散するようにしましょう。
血流もよくなるのでお肌の調子が良くなりますよ。
肌を綺麗にするということは、キメが細かく潤っている状態を作ってあげること。
肌が綺麗だと、バリア機能がしっかりしているので「排気ガス」「PM2.5」「花粉」などから守ってくれます。
しっかり汚れを落とし保湿する、そしてしっかり予防できる化粧品を使うことが大事です。

食べ物も一緒で抗酸化作用のあるものを食べるようにする。
食べる物も、農薬や化学肥料の心配がないものだと尚更余計な心配もないですよね。
しかも、水質汚染や土壌汚染などの環境汚染の問題もありません。

自分が選ぶものが後々自分に返ってくる・・・
そう考えると、食べ物や化粧品選びも変わってくるのではないでしょうか。

まとめ
●病気や肌荒れの原因が大気汚染であることが考えられる。
●抗酸化作用のある食べ物を食べて予防。
●アンチポリューションコスメで予防。しっかり洗顔と保湿も予防に。
●食べ物も化粧品も選び方次第で地球を守ることにも繋がる。