オルトレキシアとは?クリーンイーティングとは?

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美容業界に20年以上携わる。自身のアトピーをきっかけに、体に良いものしか食べない、肌に良いものしか使わないというこだわりを持つ。究極のナチュラリスト。

オルトレキシアって聞いたことありますか?
健康ブームが広がっている中、過剰な健康志向の方が陥る摂食障害のことなんです。
あなたの周りにも、食事はスムージー、野菜サラダのみ、デザートはシュガーフリーのものしか口にしないなど、健康に過剰になっている人がいるかもしれません。
もちろん健康であることは大事ですが、気にしすぎて病気になってしまったら、元も子もないですね。
以前、アンジェリーナジョリーが「菜食主義の時は死にかけたわ。」と言っていた記事を思い出しますが、必ずしも過剰な健康志向がプラスに働くとは限りません。

今回は、年々増えてきている!?オルトレキシアについてご説明いたします!

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オルトレキシアとは?特徴は?


正式名称はオルトレキシア・ナーボウサ(Orthorexia Nervosa)と呼ばれる、新しい摂食障害のことです。
日本語では「正しい食生活」と訳されます。
健康な食事への関心が病的な強迫観念となり、不健康なものを一切受け付けなくなってしまうものです。

一見、ベジタリアンヴィーガンなどの菜食主義者の方が陥りそうなものだと勘違いされますが、そうではありません。

オルトレキシアの方に見られる症状として、正しい食生活をできていることが「自分は自己管理できている」という自信になっています。
そのため、周囲の人が正しい食事をできていないと、どうして正しい食事をしないのかという衝動にかられてしまったり、他人が作ったものには何が使われているか分からないから不安になってしまったりと、結果的に、友人や家族たちとの食事や、レストランなどでの外食ができなくなり、周囲との関係を断ち、孤立し始めてしまいます。

体重を減らそうと思わなくても、栄養不足で痩せ、やる気が出ない、脱毛、疲れやすい、皮膚が荒れる、生理が止まるなどといった症状が出てきます。
逆に高カロリーの食事を口にしてしまった時は、どうして食べてしまったのかという自己嫌悪や罪悪感から、うつや落ち込みなどの精神面にも何らかの影響を与えています。

この障害は、特に女性に多く(男性の約2倍)、中でも30代以上の方がなりやすい障害の一つです。

 

どんな行動が見られるか?


サンフランシスコの医師 スティーブン・ブラットマン博士が作った、自分がオルトレキシアの傾向があるか分かるテストがあります。
10個の質問に答えるだけで、オルトレキシアの可能性があるかどうか分かります。

✓1日に3時間以上、ダイエット関連のことを考えている
✓何日も前から食事のメニューを考えることがある
✓おいしい食事を味わう楽しみより、食品に含まれる栄養価が気になる
✓以前より、自分自身に対して厳しくなっている
✓あなたの自尊心は、健康的な食事を摂ることによって保たれている
✓ダイエットしたことにより、人生がより良くなったと思う
✓ダイエットを始めたことで、友人や家族と外食する機会が減った
✓ダイエットをやめようかと考えた時に、罪悪感に蝕まれる
✓健康的な食事を摂ることで、安心感を得られる
✓ちゃんとした食事を摂ることで頭がいっぱいで食事の時間が楽しくない

上記の中から4~5つ心当たりのある方はオルトレキシアの可能が考えられます。
他にも、
・成分表や食材について徹底的に調べないと気が済まない
・乳製品、穀物、炭水化物、防腐剤などの添加物が入っているものを完全に除外する
・友人の食生活を過度に批判してしまう
・エスカレートしたクリーンイーティング(次で説明します。)
などといった行動がある場合も可能性があります。

摂食障害というと、真っ先に頭に浮かぶのが拒食症(神経性食欲不振症)や過食症(神経性過食症)だと思います。

明らかに痩せていても、本人はまだ痩せるために食事制限をし、最悪は生命の危機にさらされることもある拒食症。
反対に、食のコントロールがきかなくなり、頻繁に過食する嘔吐する(下剤を使用する場合もあり)などをして体重をコントロールする過食症。
これらの摂食障害の原因は、心の問題であると言われています。

オルトレキシアという摂食障害はまだあまり認知されていないため、自分も周りも気づいていないパターンもあります。
上記のテストのチェックの数次第では、自分の食生活を見直す必要があるでしょう。
また、周りにオルトレキシアの症状が出ている人がいる場合は、不健康なものを一切受け付けなくなる摂食障害もあるんだと伝えられるといいのですが・・・。

 

クリーンイーティングとは??


リアルフード(自然の姿に近い、加工されていない食べ物)や、オーガニックのものを選び、加工食品や精製された食品は避け、いい油をとり、天然の魚、肉は自然の飼料で育てられたものを食べるという考え方です。
添加物や体に害のあるものを排除して、より自然なものを選ぶことで、食べることを我慢するのではなく、質の良いものを食べていこうというものです。
美容と健康にいいと言われています。
アン・ハサウェイやジェシカ・アルバなどの海外女優やモデルも行っているので聞いたことがある人も多いはず。

クリーンイーティングは、「良いものを選んで食べましょう」というものですが、これがエスカレートしてしまうと、「良くないものは食べられない」というところまできてしまい、食べられるものが限られ、先ほど述べたような症状がでてきてしまいます。

日本でもテレビで〇〇にいいと言われると、翌日スーパーからその食材が姿を消すことがよくあります。
私たちの身体を作る食べ物に、良いものを選んであげたいと思うのは当たり前
しかし、度を過ぎると楽しい食事の時間が楽しくなくなったり、体調面や精神面で何らかの障害を与え、決して健康とは言えない体になってしまいます。
無理なく、程々にやることが大事だと思います。

まとめ
●バランスの良い食事、みんなで楽しく食事をすることが健康体を作る。

 

ここでは、ワイルドクラフトやオーガニックについて話していますが、全部変えた方がいいとは言っていませんし、興味があれば、料理に一品取り入れてみて、そのものの美味しさを感じて欲しいと伝えてきたつもりです。

バランスの良い食事、みんなで楽しく食事をする(共食)のを大前提に、良いものを選んで食べられるといいですね。