食べ合わせとは?炭水化物と果物を一緒に食べるのはNG?甘い果物と酸っぱい果物を一緒に食べるのもNG?

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美容業界に20年以上携わる。自身のアトピーをきっかけに、体に良いものしか食べない、肌に良いものしか使わないというこだわりを持つ。究極のナチュラリスト。

ホテルの朝食などビュッフェでは、フルーツがたくさん盛られていて、何を食べようか悩んでしまいますよね。
どれも食べたくなってしまい、全種類を少しずつ食べている方も多いのでは?

よく「ウナギと梅干し」「天ぷらとスイカ」の食べ合わせは身体によくないからやめた方がいいなんてことも言われています。
このように、果物同士でも、一緒に食べるのを控えた方がいいものがあるのを知っていますか?
〇〇は体にいい!と言われて食べていても、食べ合わせによって効果を得られていないかもしれません。

果物の食べ合わせについてはあまり考えたことがないかもしれませんが、今回は果物の効果的な食べ合わせについてご紹介いたします!

食べ合わせとは?


食べ合わせとは、合食禁や食合禁と言われる、食に関する伝承の一つです。
一緒に食べると消化活動に影響を与え、脱水症状や腹痛、下痢などの症状が起こすことがあります。

以前、酵素とは?最初に野菜を食べる意味とは?でも説明しましたが、体を維持するためには酵素はなくてはならないもの。
しかし、食べ合わせによって、酵素の働きを阻害してしまうことがあります。

熱に弱い酵素ですが、果物なら生で食べられるので、簡単に酵素を補給することができます。
炭水化物は、食べると消化酵素の働きで糖に分解されてエネルギーになりますが、果物は熟す過程で自らの酵素で消化が進み、糖の形で体内に入っていきます
そのため、消化もスムーズで、消化器に負担をかけずに代謝をアップさせることができます

食べ物はそれぞれ消化にかかる時間が異なります。
生の果物は15~20分で胃から出ていくのに対し、炭水化物や肉は数時間以上かかってしまいます。
そのため、これらを果物と一緒にとると消化に時間がかかり、果物の糖が発酵してしまいます。
そして、この時に、消化の邪魔をしてしまいます。
これが、胃のムカムカや胃が重いなどといった症状の原因です。

もし果物と何かを一緒に食べるなら、消化の早い生野菜がオススメです。

 

果物の種類とは?


果物にも、特徴や産地によってグループ分けされています。

仁果(じんか)

花托という花の付け根が発達したところを食べるもの。
中心部あたりに芯があり、そこに種ができる。
例:りんご、梨、洋ナシ

 

核果(かくか)

硬い核の中に種があり、その周りを食べるもの。
表面を覆う皮は薄くて柔らかく、水分が多くジューシーなものが多い。
例:桃、さくらんぼ、梅

 

柑橘

さわやかな香りと甘酸っぱい味が特徴。
酸味が強く料理の風味付けなどに使うものを、香酸柑橘と分類される。
例:オレンジ、グレープフルーツ

 

果菜

野菜の仲間として分類されるが、果物として食べられるもの。
トマトやピーマン、キュウリなども含まれる。
例:スイカ、メロン、いちご

 

熱帯果物

熱帯から亜熱帯で作られるもの。
例:パイナップル、バナナ、ドラゴンフルーツ

 

堅果(けんか)

硬い殻で覆われている種を食べるもの。
ナッツ類などは果物でも、良質な油やたんぱく質を多く含み、ビタミンEも豊富。
例:木の実、ナッツ類、栗

 

果物の食べ合わせで理想的なものは?


果物には、甘いものと酸っぱいものがあります。
比較的よく食べられている果物を表にしました。

酸っぱいものと甘いものには、それぞれ消化にかかる時間が違います。
そのため、酸っぱいものと甘いものを同時に食べてしまうと、消化器官に負担をかけてしまいます
(特に消化器官が弱っている時は注意が必要です!)

消化に時間のかかるものを食べ過ぎると、次の食事の時間になってもまだ胃腸は働いている状態で、そこに更に新しいものが入ると消化器官は休むことができません。
その結果、うまく消化吸収できず、太る原因にもなってしまいます。

上の表の隣同士になっているものは、比較的酸味が近いものなので、一緒に食べても問題はありません。
参考にしてみて下さい。

果物でデトックスと言いますが、あまりに違いすぎる種類を摂ると、デトックスどころか、逆に内臓を疲れさせてしまうので、果物を食べる際にも気を付ける必要があります。

 

ビュッフェにある果物の安全性は?


ビュッフェや、自ら取りに行く食べ放題メニューのあるお店などで、果物が置いてあるのをよく見かけますが、その安全性について考えたことはありますか?
残留農薬のことを気にしていたり、オーガニック、ワイルドクラフトにこだわっている方なら、農薬については考えるかもしれませんが、その果物がどのくらいの時間その場所に置かれているかをいちいち考えて食べる人は少ないと思います。
(見て、明らかに乾燥してしまっているものは別として。)

農薬だけでなく、食中毒の原因となる菌にも注意が必要です。
加熱された料理は、熱で菌が死んでいる可能性が高いですが(菌は60℃以上で死ぬと言われています。)、生のまま食べる果物の場合は、そうはいきません。
菌はもちろん果物にも付着することがあります。

以前、世界仰天ニュースで、菌のついたメロンを食べた33人が食中毒で亡くなったというニュースがありましたが、最悪の場合、食中毒で死に至ることもあります。
33人の命を奪った殺人メロン

果物は熱を加えていない分、そのリスクは高まります。
ビュッフェの果物が置かれているところで注意してもらいたいのは、

①トングなどの道具がなく、手掴みで取っていないか
人の手から菌が移る可能性があります。

②同じお皿に新しいものをつぎたす形式ではないか
もし、そのお皿に菌がいたら、菌のついていない果物にも菌がついてしまいます

大抵の場合、果物は皮を剥いて食べるので、そこまで心配になることではないかもしれませんが、皮が剥かれているもの、皮ごと食べるものには特に気を付けて下さいね。

 

まとめ
●果物を食べる時は、生野菜と一緒に食べる。
●色々な種類の果物を食べたい時は、酸味が近いものを選ぶ。
●ビュッフェで果物を食べる時は衛生面をしっかりチェックする。

 

果物を美味しく、もっと効果的に取り入れていきたいですね。