食べ方を間違えれば死に至ることもある食材とは?知ってて損はなし!

The following two tabs change content below.
美容業界に20年以上携わる。自身のアトピーをきっかけに、体に良いものしか食べない、肌に良いものしか使わないというこだわりを持つ。究極のナチュラリスト。

正しく調理されないと、危険な食べものがあるのをご存知ですか?
日本人がよく食べるフグは、ふぐ調理師免許を持っていないと調理できないほど、取扱いには気を付けなければならないもの。
普段、料理やお菓子作りに使っているものでも、意外に危険なものがあります。

今回は食べ方を間違えると危険な食材についてご紹介いたします!

 

危険な食材とは?


野菜や果物の中にも、食べ方を間違えると危険なものがあります。
比較的、よく食べるものもありますので、自分で調理する際は気を付けましょう。

 

・ルバーブ(ダイオウ)

タデ科ダイオウ属
旬:初夏
特徴:豊富な食物繊維、胃腸の調子を整えるなど

食べられる部分は茎の部分のみです。
サラダやスイーツの材料として使われています。
葉に含まれるシュウ酸という物質は、体内でカルシウムと結合し、結石の原因となることがあります。
また、胆石や通風などの持病がある場合は、症状を悪化させてしまうこともあります。
他にも、呼吸困難や痙攣、腎不全などを引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。

食べられる茎の部分でも、子宮を収縮させる作用や、母乳に混ざると赤ちゃんが下痢を引き起こすことがあるので、妊娠中や授乳中の方は避けましょう。
(シュウ酸が主な毒性の原因と考えられていますが、アントラキノンも毒性の原因である可能性が高いとも言われています。)

 

トマト

ナス科ナス属
旬:春~初夏、秋から~初冬
特徴:生活習慣病の予防、美肌効果、風邪予防、抗酸化作用、豊富な食物繊維など

トマトの茎とヘタ、未熟な実の部分には、グリコアルカロイドという毒性物質が含まれています。
下痢、嘔吐、食欲減退、意識障害、錯乱、悪寒、めまい、腹痛、頭痛,極度の疲労感などの胃のむかつきや激しいけいれん、不安などの症状を引き起こすことがあります。

食べる時は熟したものを、しっかり茎とヘタを取って食べましょう。

 

ピーナッツ

マメ亜科ラッカセイ属
旬:10月~11月
特徴:抗酸化作用、脳の神経細胞の働きを活発化、抗がん作用、美肌効果、アンチエイジングなど

アレルギーの起こりやすい食品の一つです。
最も重症なアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを起こすと、激しい気道狭窄や気絶、死に至ることもあります。

輸入品のピーナッツバターなどの加工品にも注意が必要です。
カビの一種であるアフラトキシンという物質が検出されることもあります。
これには、強い発がん性があるので、ピーナッツ好きの方は気を付けなくてはなりません。

 

じゃがいも

ナス科ナス属
旬:10~11月
特徴:高血圧の予防、豊富な食物繊維など

芽の部分や芽の周辺、皮が薄い黄緑~緑になったものなどには、ソラニンやチャコニンと言った自然の毒が含まれています。
吐き気、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどの症状を引き起こすことがあります。
危ない部分を取り除けば、問題なく食べることができますし、これらは水に弱い性質があるので、水にさらすことで一定量の毒素が排出されます。
良いものを選ぶのはもちろんですが、心配な場合は、ゆでるなど水に溶けるような調理方法や下処理として水煮ひたしておきましょう。

 

ビワの種

バラ科
旬:初夏

ビワなどのバラ科植物の種や未熟な実の部分には、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質(シアン化合物)を多く含んでいます。
摂取した料が少ない場合は、頭痛、めまい、嘔吐、顔面紅潮、呼吸促進、頻脈などが起こります。
摂取した量が多い場合は、血圧低下、呼吸困難、心房細動、肺水腫、けいれん、意識障害が起こり、最悪の場合死に至ることもあります。
未熟なものや種を食べることはあまりありませんが、種を乾燥させて粉末にしたものが健康にいいと販売され、過去には製品が回収される事案が複数ありました。
熟したものは安全に食べることが出来るので、しっかり熟したものを選びましょう。

 

ケール

アブラナ科
旬:11月~2月
特徴:抗酸化作用、白内障や加齢黄斑性症のリスク低減、生活習慣病の予防、豊富な食物繊維など

ゴイトロゲンという成分が、甲状腺機能に影響を与えると言われています。
甲状腺はホルモンの分泌に関わる器官で、甲状腺機能低下は男性よりも女性に多い症状です。
特に生で食べると影響が大きいと言われています。
食べ過ぎ、できれば加熱して食べるようにしましょう。

まとめ
●食べる場所、調理方法などで身体に悪影響を与えることがある。

 

農薬や化学肥料だけを気にしているだけでは予防できないこともあります。
しっかり知識を身につけて、正しく美味しく食べられるといいですね。