ストレスと食の関係とは?活性酸素とは?電子レンジは控えるべき?カロリー0の落とし穴

人間の細胞は、半年間で全て入れ替わると言われています。

そのため、自分の体を作る材料である食べ物、今食べているものが半年後の自分の体を作っていると言えるでしょう。
そんなことを考えて、きちんとした素材を選び、バランスのいい食事をとれていますか?
今回は、ストレスや活性酸素などを交えて、注意していただきたいことをご紹介いたします!

 

PFCバランスとは?


プロテイン(たんぱく質)、ファット(脂質)、カーボハイドレイド(炭水化物)の頭文字をとった、人間が生きていくために最低限必要な三大栄養素のことです。
どれが欠けても生きていくことはできません。

足りない栄養素が出てくると人の脳は「おなかがすく」=「食欲が出る」というシグナルを出します。
食欲センサーがうまく働いている人は、例えば、たんぱく質が足りない時は、魚や豆腐のようなたんぱく質豊富なものが食べたくなります。
しかし、センサーが狂ってしまっている人は、「とにかく食べたい」という欲しか感知することができません。
太る原因はこのPFCバランスがしっかり取れていないからだったんです。
カロリーを減らしても痩せるわけではありません

一時期、レコーディングダイエットが話題になりました。
自分が食べたものを、全て記録に残すというものです。

コンビニやスターバックスなどのコーヒーショップが増え、簡単に食べるものが手に入り、「なんとなく食べ」が意外と多くなっています。
本当に必要なものだったのか、こんなに食べていたのか、肉料理ばかり食べているなど、一目で分かるので、食生活を見直したいと思われている方には良い方法です。

 

ドカ食いしてしまう理由とは?


イライラしたり疲れて、食に走り、後になって後悔した!
なんて経験、一度はあるのではないでしょうか?

人間の体は、疲労や精神的なストレスがあると、そのかかったストレスと同じくらい強い刺激でそのストレスを打ち消そうとします
刺激には刺激で対抗するという自然な反応が起こります。
体が必要としているのではなく、脳が必要としているため、ストレスなどがたまるとドカ食いで対抗してしまうんです。

私たちの体には48時間ルールというものがあり、食べたものが体の中で脂肪に変わるまで48時間と言われています。
この間にリカバリーできれば、体にため込む脂肪を少なくできます。
もし、ドカ食いなどしてしまっても48時間以内に、リカバリーしてください

 

カロリー0とは?


ドカ食いや、ダイエット中に少しでもカロリーのことを気にして、カロリー0のものを選んでいませんか?
食品100g(飲料100ml)のカロリーが5kcal未満のものをカロリー0と呼ぶことができます
つまり、カロリー0と書かれていても、0ではないのが現実です。

人間の体はカロリーを減らしても、代謝が落ちれば脂肪はたまっていきます。
そのため、カロリーを使わなくても動く体になってしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。
また、カロリー0のものに使われている人工甘味料の中には、食欲を過剰に刺激したり、セロトニン(幸せホルモン)の分泌を阻害してしまう危険性があります。
カロリー0のものは食品添加物のかたまりです。
コンビニでもよく見かけますが、避けましょう。

 

活性酸素とは?


人間は生きるために呼吸をします。
エネルギー代謝の過程や、放射線、環境汚染物質など、体内で酸素を利用し代謝が行われる際に活性酸素は発生します。
体をサビさせる力(酸化力)が強く、遺伝子やたんぱく質、脂質などに酸化障害を与えます
特に血管の中がもっとも酸化を受けやすいので、錆びやすいんです。
血液と言う水分、ヘモグロビンと結合した酸素も絶えず運ばれます。
鉄がサビると表面がデコボコ赤くなるように、血管の中も同じことが起きています。

中でも、ヒドロキシラジカルは、激しい毒性を発揮します。
ヒドロキシラジカルは、呼吸以外でも生活習慣、環境汚染でも作られます。
他にも、農薬、排気ガス、タバコ、界面活性剤、加工食品に含まれる保存料や防腐剤などが体内に入ると、細胞内でこれらの有害物質が酸素に電子を渡すことで活性酸素はできます。

ガンの発生最重要因子とされていますし、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、間欠性は高、代走脈解離、脳動脈瘤、脳出血、認知症などの原因とも言われています。

活性酸素を少しでも作らないためにも、新鮮な野菜や果物を取り、適度な運動、規則正しい生活をすることを心がけましょう。
そうすることで、創傷治癒機能により、サビは洗い流されていきます。

 

マイクロ波とは?


普段何気なく使っている電子レンジやIHコンロからもマイクロ波は出ています。
他にも携帯電話の高周波やレーダーからも出ています。

1980年代、空港レーダーの周辺にガンの患者が多かったとか、米軍のレーダー基地周辺に乳児の突然死が多かったなど、マイクロ波は身体に影響を与えるものです。
携帯電話も、子どもには大きな影響を与えます。
例えば右利きの子だと、右半球の脳腫瘍ができやすいとか、左利きの子は、左半球の脳腫瘍ができやすいと言われています。
最近は、外食などで子どもをおとなしくさせるために携帯を渡して遊ばせている姿をよく見ます。
食とは関係ありませんが、子どもに影響のあるものはなるべく使用を控えることをオススメします。

電子レンジの仕組みは、ご存知でしょうか?
電子レンジは、マイクロ波を照射し、水分子を振動させ、その摩擦効果で温度を上げています。
今では1メートル離れていれば安全だと言われていますが、開発当初は白内障が多発したものなので、今でもなるべくは避けた方がよさそうです。

新鮮なものは新鮮なうちに食べること、食べきれない程の量を買わないことも大事です。
また、IHコンロは、使っている時に子宮がダイレクトに受けるので、妊娠中の女性は流産や奇形児の出産がわずかに増えると言われています。
できれば、IHコンロではないキッチンが理想的です。

 

まとめ
●カロリーを減らしても、運動しないと痩せることはできない。(脂肪は落ちない。)
●ドカ食いしてしまった場合は48時間以内に正しい食生活に戻す。
●カロリー0はカロリー0ではない。食品添加物の塊なので、控える。
●規則正しい生活(食生活)を送れば、活性酸素の発生を抑えることができる。
●電子レンジをなるべく使わないためにも、その時食べられる分だけ、新鮮なうちに食べる。

 

ご紹介したように、やはり添加物などを使用していないもの、そして新鮮なものを新鮮なうちに食べることが健康な体づくりには大切なことです。
食べきれずに冷蔵庫や冷凍庫で保管するのもいいですが、できれば食べられる量を買うことも心がけましょう。
自分のことも環境のことも考えて、みんなに優しいものを食べたいですね。

マクロビとは?一物全体とは?身土不二とは?クリーンイーティングとは?

少し前からマクロビと略し、よく耳にするようになりました。

コンビニなどでもマクロビのお菓子などが並んでいるので、一度は口にしたことがある方も多いのではないかと思います。
今回は、お肉やオーガニックやワイルドクラフトの野菜を取り入れた、健康志向、意識の高い食事法の考えだと思われがちですが、それだけではありません。
今回は、知ってるようでよく理解できていないマクロビオティックについてご説明いたします!

 

マクロビオティックとは?


マクロビオティックとは、マクロ(Macro:大きい)+ビオ(bio:生命)+ティック(tic:術、学、偉大なる生命)を意味しています。
陰陽のバランスから、できるだけ肉や乳製品などを除いた全粒穀物、旬の野菜、豆類、海藻類を主体とした日本型の食事
基本的な考え方として「一物全体」「身土不二」のキーワードのもと、四季の移り変わりや体調に合わせて、食材を選び、味付けや調理法を調整する食事法のことです。

大事なポイントとして、食事の摂取量の割合があげられます。
一日の食事量の40~60%をオーガニックやワイルドクラフトの全粒穀物でとり、副菜は野菜や豆類、海藻類を使います。
野菜は一日の食事量の25~30%、汁物は食事量の5~10%を目安としています。

 

一物全体(いちぶつぜんたい)とは?


食材を余すことなく丸ごといただくことを意味しています。
仏教用語で、食材は丸ごと食べることで、体を構成している栄養素と同じ比率を摂ることができると言います。

江戸時代にこんな話があります。
殿様は大根の身の部分を食べ、下々の者に葉や皮を与えていました。
身の部分の方が、一見、栄養があるように思いますが、長生きするのは身以外を食べていた下々の者。
むしろ、身の部分を食べていた殿様は栄養失調で早死にするケースが多かったというんです。

大根は、身の部分はデンプン、皮はポリフェノール、葉にはミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
デンプンは、ブドウ糖の集合体で、エネルギーの供給源として優れた物質ですが、いつも身ばかり食べていても、これではバランスが取れなさすぎます。
現在の日本人の食事も、ビタミンとミネラル不足だと言われています。
ビタミンやミネラル不足の食事を続けていると、栄養バランスが偏り、健康的な体を維持できなくなってしまいます。
昔は食べるものが、今みたいに多くはありません。
偏り過ぎれば、栄養失調になるのは当たり前のことです。

栄養は量を多く摂るのではなく、栄養素を多く含んだ完全栄養素、つまり質を摂ることがポイントで、体のバランスを取るのにいいんです。

昔は「手一束」と言って、手の一つかみの中に入る小さな魚を、皮、骨、頭全て残さず食べていたと言います。
魚を丸ごと一尾食べるのが、もっとも人の体を構成する栄養素と近いバランスのとれたものだったからです。

 

身土不二(しんどふに、しんどふじ)とは?


人間の身体と大地は分けることができない一体のものということを意味しています。
自分が生活している地域で採れた食材を旬の時期に食べることで、必要とする栄養成分を自然に取り込むことができると言います。

1907年に、陸軍薬剤監の石塚左玄を会長とした食養会は、食事で健康を養うために独自の理論を展開しました。
その五年後、1912年に食養会理事で陸軍騎兵大佐の西端学が、地元の食品を食べると身体に良く、他の地域の食品を食べると身体に悪い(地産地消)と解説、食養会独自の大原則として広まりました。
これが身土不二の考えの始まりのようです。
詳しくはこちら

 

陰陽のバランスとは?


中医学の基本となる考え方です。
陰陽説とは、人間を含めた宇宙のすべての現象は「陰」と「陽」の二つの相反する性質に分けられて、互いに作用しあっているという考え方のことです。
(例:天と地、冷と熱、暗と明など。人間では女性が陰で男性が陽、お腹が陰で背中が陽。)
陰と陽の調和がとれていれば、自然も人間も穏やかで平和な状態が保たれると言います。

動物性食品は陰性で、卵などは極陽性、魚介類は卵や肉よりは弱い陽性となります。

季節も陰と陽に分けられています。
春から夏にかけてを陰、晩夏から秋冬にかけてを陽としています。

旬の食べ物を季節に応じた調理法で料理して食べることで、バランスをとります。

話は少し逸れますが、陰陽五行説という言葉を聞いたことがあると思います。
陰陽は先ほどご説明した通りですが、五行も人間の生命活動にも深く関連付けられており、人間の体や感覚も五行に当てはめ、体調や病状を判断する基準としています。

人間の体を「五臓六腑」と言いますが、
五臓とは、肝臓、心臓、腎臓、肺、脾臓のことを、
六腑とは、胆のう、小腸、胃、大腸、リンパ系、膀胱のことを指します。
(五行説ではリンパ系を除いて五腑としています。)

感覚も五感と言われ、五感以外で感じることを「第六感が働く」なんていうことがあります。

食べ物にも、「五味五色」があり、これらをバランスよく食べることは、健康を維持する上で大事だと言われています。
五味:酸味、苦味、甘味、辛味、塩味
五色:青、赤、黄、黒、白

各臓器によい作用をする五味五色があるとも言われています。
肝臓:酸味のある、青色の食べ物
心臓:苦味のある、赤色の食べ物
腎臓:塩味のある、黒色の食べ物
肺:辛味のある、白色の食べ物
胃腸:甘味のある、黄色の食べ物

マクロビオティックの考えとは少し異なるかもしれませんが、体調がすぐれない時などこちらを参考に、症状に合う食べ物を食べてみてはいかがでしょうか。

 

マクロビで食べる食材とは?


オーガニックや、ワイルドクラフトの食材、季節の野菜、伝統的な方法で収穫された自然の海藻、伝統製法で作られた醤油や味噌などの加工品や海の塩、刺激の少ないお茶、圧搾方法により作られた植物油、自然の湧水など、昔ながらの優しい食品を取り入れます

できるだけ控える食品としては、肉、食肉製品、養殖された魚介類、乳製品、卵、刺激の強いもの、ナス科の野菜、熱帯高地起源の野菜、飽和脂肪の油、精製糖、人工添加物や人工甘味料、熱帯産の果物などがあります。

日本型の食事と言えば出汁ですが、かつおぶしなどは動物性なので使使わず、干しシイタケや昆布などを使います。

これらは陰陽のバランスから、なるべく控えるように言われていますが、柔軟に、無理せず少しずつ減らしていければいいと思います。

 

季節に応じた調理法とは?


先ほどから何度か季節に応じた調理法で料理すると言いましたが、具体的にどんな方法があるかご紹介いたします。

春から夏にかけては、サッと茹でる、蒸す、手早く炒めるなど、あまり時間をかけずに調理します。
秋は少し時間をかけて煮たものや、ゆっくり痛めたものなど、火にかける時間を長めにします。
冬は、煮込み料理など、弱火でじっくり時間をかけ、圧力をかけて調理します。

このように季節に合わせて調理法を変えることも、マクロビオティックの考えです。

 

クリーンイーティング(clean eating)とは?


マクロビオティックと少し似ている考えとして、クリーンイーティングという考えがあります。
1960年代くらいにアメリカで生まれた食事法です。

自然の姿に近い、加工されていない食べ物であるリアルフードや、オーガニックを選び、加工食品や精製された食品を避け、いい油、天然の魚、自然の飼料で育てられた肉を食べるという考えです。
食事は自分への投資。
美容と健康にいいと言われていて、日本でも実践している方はいらっしゃいます。

マクロビオティックよりも、制限されているものは少ないので、始めやすそうなイメージがあります。
しかし、マクロビオティックもクリーンイーティングのどちらもオーガニックやワイルドクラフトなど、自然に近いものを取り入れるというところは同じですね。

 

まとめ
●季節や体調に合わせて食材を選び、合った味付けや調理法を調整する食事を取ることで、健康的な体を作れる。
●栄養は量より質。
●加工食品や添加物の入った食品は避ける。油も質の良い油を使う。

 

今まで食事の大事さなどお伝えしてきましたが、実践していくうちに何かしらの良い身体の変化が見られれば楽しく続けられると思います。
無理してストレスをためるのではなく、健康のために美味しく続けられるといいですね。

野菜と果物の決定的な違いとは?果物の食べ過ぎは逆に不健康?

野菜と果物の違いは何ですか?と聞かれると、甘いか甘くない、と答えるのが一番多いような気がします。

ちゃんと答えられる人はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
今回は野菜と果物の違いや、聞かれると意外に答えられない野菜のことをご説明いたします!

 

野菜と果物の違いとは?


野菜と果物の決定的な違いには、蓚酸(しゅうさん)が入っているか入っていないかです。
蓚酸と聞いてもあまりピンとこないのではないでしょうか。

蓚酸とは、簡単に言うと野菜の灰汁のこと。
そのまま何もしないで食べれば毒ですが、熱に弱く、水に溶けやすい性質を持っているので、茹でたり水洗いしたりすれば、大抵落とすことができます。
私たちは毎日野菜を食べても体調を崩すことはありませんよね。

灰汁については、フィトケミカルのところで触れましたが、
野菜の防御システムの一つです。
食べられたくないという抵抗なのでしょう。

では、果物はどうでしょうか。
りんごなど、物によっては、皮ごと食べてしまうものもあります。

野生の動物を例に出してみましょう。
動物は、果物を丸ごと食べて、遠く離れた所で、糞と共に消化されなかった種を落とします。
糞と一緒に落とされた種が、その場所で育ち、やがて実をつけます。
動物によって運ばれなかった実(種)は親である木の下に落ちますが、そこには親の木があるため、その場所で育つことは難しい。
つまり、果物は、自分の実(種)をできるだけ遠くに、そして栄養(糞など)と一緒に種を植え付けたいという思いから、甘い匂いを出したり、鮮やかな色で遠くからでも見つけやすいよう、甘く美味しい実をつけるんです。
その点、野菜は種を運んでもらって、育たせるということをほとんどしません。

果物のことを、「青い」「硬い」「まだ熟れていない」などと表現することがあります。
このように言われているものを食べても、美味しくはありません。
それは、まだ種が出来上がっていない状態だからです。
もう少し経つと「赤く」「柔らかく」「熟れる」と変わっていきます。
つまり、種の準備ができた時期、これこそが果物の旬、食べ頃、というわけです。

野菜はというと、食べられたくないという思いから、一番栄養のある根は敵に見つからないように土の中にあります。
そのまま何の下処理をしないで食べると、体調を崩してしまうものもありますね。

果物は「食べられたいもの」、野菜は「食べられたくないもの」というところが大きな違いかもしれません。

 

植物の防御作用が人には効果的?


先ほど、果物について説明しましたが、果物以外にも防御システムを持つものはたくさんいます。
普段、何も気にしないで食べていたり、飲んだりしているもの中には、植物の持つ身を守るための毒があります。
いくつか例をあげましょう。

 

緑茶


お茶の葉には、ハマキガという蛾の幼虫がいます。
お茶の葉にはタンニンという消化吸収障害を起こさせる成分があり、これがあるから虫に食べられずに済んでいます。
タンニンとは、お茶の渋みとなる成分で有名ですね。
お腹いっぱい食べた後や、和菓子などと一緒に緑茶を飲むとすっきりするのは、血糖値を下げる効果があるためです。
そのため、痩身効果肥満防止と言われています。
しかし、血糖値を下げるので、空腹時に飲むと低血糖を起こすので、くれぐれも空腹時は避けて下さい

きれいな水と土に根を張る、たくましいお茶
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農薬や化学肥料の不使用、植物と土の力への信頼、自然に逆らわず協調する。
自然が、自然そのものの中に存在する力――自然力――を発揮できるような環境にできるだけ近い体系の創造を目指す。


豆に含まれているレクチンは、血液を固まらせて、消化不良、嘔吐、下痢などの食中毒の症状を招く成分です。
だから、豆は水に漬けたり、何度も煮こぼしたり、何度も水を替えて煮直したりして、レクチンを取り除きます。
豆は種。
種がないと子孫を残せません。
その種を存続させる、次の世代を作るために、豆はレクチンという成分で身を守っています。

農薬を使わず、肥料にも頼らない。大地のエネルギーいっぱいお豆
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環境を守り、人の命と健康に資するという農家としての道義心の下、未来の子供達へ安全で美味しい物を提供する事が農業者の義務責任だと考える。

梅干しの種


梅干しの中心の白い部分には、アミグダリンという青酸配糖体が含まれています。
アミグダリンは、胃腸の中で分解されると、猛毒のシアン化合物(青酸)となり、頭痛、腹痛、嘔吐などの中毒症状を引き起こすことがあります。
ひどい場合、呼吸困難、けいれんなどを起こして死に至ることもあります。
アミグダリンは、スモモやビワにも含まれています。

種は命のもと、子孫を残すために・・・
食べられないように、植物は知恵を絞っている証拠ですね。

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農薬も肥料も使わず栽培。有機肥料なども使っていない。
農園の一部のみを区切って無農薬で栽培するのとは違って、農園全てで無農薬、無肥料栽培を行う。

 

種を食べないものもありますが、このように私たちは地球に存在する様々なものの命を頂いているということは常に頭に入れておかないといけませんね。

 

果物の食べ過ぎはよくない?果糖とは?


果物は身体に良いから、いくらでも食べてもいいと思っている方も多いと思います。
果物には果糖が多く含まれています。
字を見て分かるように、糖。
つまり砂糖の、糖ですね。
もちろん糖なので、食べ過ぎれば太りますし、病気にもなることはあります。

果糖とはフルクトースとも呼ばれ、果物や蜂蜜などに含まれる天然の糖分のことで、天然に存在する糖の中で、最も甘くコクがあり、冷やすことで更に甘味が増すという性質があります。
そのため、清涼飲料水や乳酸菌飲料、100%ではないジュース、アイスクリームなどに入っています。
しかし、果糖は砂糖の1,15~1,73倍も甘いため、依存症になりやすいリスクのあるものです。
また、果糖はブドウ糖と比べると腸管での吸収が遅く、消化管で吸収された後、肝臓で代謝されます。
インスリンを必要としないので、急な血糖値の上昇はありませんが、肝臓で中性脂肪などに変換されるので、多量にとると中性脂肪の蓄積を招き、コレステロールの合成を促進させたりします。
また、ブドウ糖と違って果糖は脳を働かせるものでもありませんので、脳を活性化させることはありません。

しかし、果物には果糖だけでなく、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルなどの成分も含んでいるので、摂った方がいいものではありますし、食後の果糖は便をやわらかくする作用があるので、食後に適量食べる分には問題ありません。
ただ、野菜の中でも根菜類は果糖を含んでいるので、無理やり果物を食べる必要はありません。
果糖を含むジュースなどはなるべく口にいれないようにはしましょう。

 

まとめ
●果物と野菜の違いは蓚酸(灰汁)が入っているかいないか。
●植物の防御作用は、私たちにとってプラスにもマイナスにもなる。
●果物の糖は天然のものとは言え、食べ過ぎてしまえば太る。

 

今の20代、30代は、小さい頃にこたつを囲んでミカンやりんごを食べる習慣がなく、またおやつの選択肢も多くありました。
そのため、わざわざ果物の皮を剥いて食べるということが億劫になり、年をとってもそれは変わらないと言われています。
現在では、見た目がまるで置物のようなものや、甘すぎるくらい甘いものなど、品種改良されたものが多く出回っているので、それを食べるくらいなら食べなくてもいいと思います。
また、ダイエット中に、一食を果物だけにする人もいらっしゃいますが、中性脂肪が溜まり、痩せるどころか太ってしまう可能性もあります。
食べ過ぎはよくないと言いますが、果物も同じです。
上手に取り入れていけるといいですね。

日本の食糧事情とは?食糧自給率とは?薬味の意味とは?

飽食と言われている日本の食ですが、約6割が輸入食品に頼っています。

国内産の野菜や果物などを選んでいますか?
田んぼや畑は一度失われると回復するまでに何十年もかかります。
豊かな田んぼや畑を守ることは、私たち日本人の命も守ることになります。

出されたものを残すのが普通になっていませんか?
約6割を輸入に頼りながら、その約4分の1を廃棄されていることを知っている方はどのくらいいるのでしょうか。

今回は、そんな日本の食料自給率についてご説明いたします!

 

食料自給率とは?


食料自給率とは、国内の食料消費が、国産でどの程度まかなえているかを示す指標です。
食料自給率(カロリーベース)を、海外と比較すると、

カナダ:264%
オーストラリア:223%
アメリカ:130%
フランス:127%
ドイツ:95%
イギリス:63%
日本:38%

と、日本は先進国の中でも最も低い水準となっています。
(カロリーベースの食料自給率(%)=国民一人当たりの国産熱量÷国民一人当たりの供給熱量×100)

安いものを選ぶばかりに、輸入食品にしか目がいっていませんか?
主に中国や東南アジアをはじめとした発展途上国において、安い労働賃金でつくられているために、安く売られています。
確かに発展途上国にとっては少なからずいいことかもしれません。
しかし、まずは私たちが住んでいる日本のことを考える必要があると思います。
まずは、国内産のものを選び、日本の田畑を守ることが大事です。
田畑は、一度、失われたら回復するまでに何十年もの時間を必要とします
海外のものばかりに頼り続ければ、日本国内の田畑がダメになってしまい、更に海外に頼らなくてはいけなくなるという負のスパイラルに陥ります
しかも、もし輸入食品で和食を作っても、それはもう本当の和食なのか分からないですね…。

また、食べ残しをしないことも大切です。
飢餓人口が世界で8億人を超えるのに、食べられる食糧を捨てることが普通になっているのはおかしなことです。
食べ残しをやめれば、その分だけ食糧の輸入を抑えることができますし、節約にもつながります。
今の日本は、1年間に約2,000万トンもの食品廃棄物が出ています。
このうち、約58%が家庭の台所ゴミから出ているというのですから驚きです。
生ゴミは水分を多く含んでいるので、燃焼時間に時間がかかり、二酸化炭素の排出も増えます。
食べ残す=生ごみが増える=地球温暖化の原因
ということを忘れないでください。

日常生活の中でできる小さな心がけが、自給率を上げることにもつながるんです。

 

薬味の意味とは?


よく刺身などを食べる際に様々な薬味がついてくると思います。
刺身だけ食べて、薬味には一切手を付けずに捨てていませんか?
外食に行った際に、薬味だけ残されているのをよく見かけます。
そんな薬味は食べ残しの代表的な例ではないでしょうか。
よく付いてくる薬味について、効能などをご紹介いたします。

 

千切り大根(つま):刺身など

ジアスターゼが消火剤、解毒剤として働きます。

みょうが:刺身、蕎麦、冷ややっこなど

アルファピネンが、大脳皮質を刺激し、眠気を覚まします
また、中枢の延髄を活発にし、発汗を促し、呼吸を正常に、血液の循環をよくしてくれます

青じそ:刺身、麺類、冷ややっこなど

ペリルアルデヒドが殺菌力を持ち、また、食欲増進に効きます。

黄菊:刺身、お吸い物など

炎症、充血、自律神経の興奮などに共なって生じるのぼせ、ほてりいらいら、口渇などを抑えてくれます
また、解毒作用もあります。

甘酢の新ショウガ(ガリ):刺身、寿司など

温熱作用や、食欲増進に効きます。
また殺菌作用もあるので、食あたり防止や下痢予防にもなります。

わさび:刺身、寿司、麺類など
辛み成分のシニグリンはすりおろすと、シニグリナーゼ酵素が加水分解され、アリルイソオシアネートになり、殺菌作用や防カビ効果があります。
また、刺激作用が食欲増進、唾液の分泌を促し、ジアスターゼの活性を増加し、消化の促進につながります。

 

ご紹介したのは一部ですが、このように意味があるから付いてくるものなんです。
きちんと意味を理解すれば、捨てることはなくなるのではないでしょうか。

 

まとめ
●買い物をする時は国内産のものを選ぶようにする。
●食べ残しは地球温暖化の原因になるので、食べられる量だけ買う。
●薬味は意味のあるものなので、一緒に食べる。

 

どこでだれが作ったものか分からないものを買って食べるよりも、私たちのためにも、環境のためにも、作った人の顔が見える、新鮮でおいしい、環境にもやさしいワイルドクラフトのものを選べるようになるといいですね。
ワイルドクラフトのものはまだまだ手に入りにくいので、手軽なオーガニックのものからでもいいです。
余すことなく使えるもの、食べ残しをしないように買うことを意識することから始めてみてはいかがでしょうか。

キレるこどもと食事の関係とは?キレる原因とは?朝食を食べて学力アップ?

テレビを見ていて、子どもがキレると手が出せなくなるだとか、キレて事件を起こしたりと、何かとキレる子どもについては話題になるかと思います。
キレる子どもはどうして、キレてしまうのでしょうか。
今回は子どもと食との関係をご説明いたします!

 

共食とは?


共食とは、家族や仲間、友人と一緒に食を通して時間を共有することを言います。
人生の一般常識のうち7割が、幼児期~児童期の食卓での共食で育まれているとさえ、言われています。
しかし、共働き、核家族化、遅くまで塾に行って勉強しているから食事は塾で済ませるとか、一緒に食事ができない環境が多くなってきているのは事実です。
食事をしながら、色々な話をすることで、協調性や一般常識などが身につきます

分かりやすい例として、サザエさんが挙げられますね。
三世代で同じ食事を一緒のテーブルを囲み、今日あったことを話して笑いあったり、褒められたり、また時には怒られたり…。
食事中にテレビをつけているシーンも私は見たことはありません。
食事の時間にあれはだめ、あれはいい、これはだめ、これはいいなど、学ぶことができます。

一人でテレビを見ながら食事をしていても、会話はありません。
それが、子供の頃から普通になっていたらどうでしょうか。
学べる環境がないので、学ぶことなんてできませんよね。

また、日本では、スーパーやコンビニに行けば、24時間何でもすぐに食べられるようになっています。
以前、食品添加物のところでもお話しましたが、
便利になってきた分、家庭の食卓の崩壊や、安全性などが問題視されています。

同じものを同じ場所で一緒に食べることは、思っている以上に大切なことです。

同じ料理なのに、みんなで食べた時は美味しかったのに、一人で食べた時はそれほど美味しく感じなかった。そんな経験ありませんか?

 

朝ご飯は食べないといけない?


脳を働かせるための唯一の栄養素がブドウ糖(グルコース)です。
ブドウ糖は脂肪と違い体内にたくさん蓄えておくことができず、夕食で摂取した分は睡眠中にすべて消費され、朝起きた時には誰もがエネルギー不足になっています。
そのため、朝食を抜くと、ブドウ糖が補給されず、脳の働きが鈍くなり、体温も上がらず、眠い、だるいといった症状が出てしまいます

朝ご飯をちゃんと食べていれば、脳にしっかりブドウ糖が補給されるので、集中力や記憶力がよくなります。
朝ご飯を必ず食べているという小学生は、他の食べない、もしくは食べないことが多い子どもと比べると、学力がアップしたという報告もあるくらい、朝ご飯は学力にも影響しているんです。

他にも生活リズムを整えるというメリットもあります。
人間の体内時計は25時間周期と言われていますが、朝ごはんや、朝の日の光を浴びることで、この周期を24時間に正しくしてくれます
これが乱れてしまうと、時差ボケのような眠気、だるさといった症状が出てきてしまいます。

また、腸の働きも朝の時間は活発なので、便通が良くなるというメリットもあるので、便秘気味の方は特に朝ご飯をしっかり食べた方がいいです。

朝、時間がなかったり、あまり食欲がない場合でも、温かい飲み物を口にして体を温めてあげる習慣をつけましょう。

世間では、減量を目的としていない南雲式一日一食生活や、ファスティングなどが話題になっていますが、成長期の子どもや病人(閉経前の女性も)は控えて下さい。
子どもは大人に比べて、基礎代謝量が高いこと、消化吸収の能力や骨の形成が未発達であること、動物性たんぱく質(コレステロール)が細胞膜を作るので、その時期に適正な量を食べていないと成長に何らかの影響を与えてしまいます。

 

キレる原因とは?おすすめの砂糖は?


今まで、共食の大事さ、朝ご飯の大切さを話しましたが、他にもキレる原因として低血糖症があげられます。
血糖とは、人間の血液のブドウ糖のことです。
ブドウ糖は、エネルギー源として、体内のあらゆる場所で使われます。
特に脳にとっては唯一のエネルギー
ブドウ糖なしでは、正常に脳が働きません。

血糖値は一定を保っていますが、食事で糖が吸収されるため、ゆるやかに上昇していきますが、その時に膵臓からインシュリンも分泌されるので、血糖値はゆるやかに下がっていき、一定の値に落ち着いていきます。
しかし、インシュリンが一気に分泌されるので、エネルギーとして消費されなかった糖質がどんどん体内に蓄積され、これはこれで肥満の原因になります。

また、空腹時に、砂糖を多く含むお菓子やジュースなどを飲んだり食べたりすると、血糖値が一気に上がったり下がったりを繰り返してしまいます。
この繰り返しが、感情を不安定にし、うつ病などの精神病を誘発していると言われています。
この繰り返しを防ぐためにも、食べる順番は食物酵素を多く含むサラダから
血糖値を一気に上げないことはもちろん、食物酵素が働いてくれるため、体内の酵素を無駄遣いすることもありません。

血糖値の上昇率を示す指標をGI値と言います。
砂糖には白砂糖、黒砂糖、三温糖などありますが、これらは全て高GI値の砂糖です。
疲れた時に甘いものを食べると元気になると言われますが、血糖値を一気に上昇させることで一時は元気になったように思えますが、すぐに下がってしまうので、先ほど述べたような症状が出てきてしまいます。

では、低GI値の砂糖だったらどうでしょうか。
低GI値の砂糖でしたら、血糖値の上昇が緩やかなため、インシュリンの分泌も少なくすみ、糖質もエネルギーとして消費されやすくなります
低GI値の砂糖には、はちみつ、ココナッツシュガー、てんさい糖、オリゴ糖、メープルシロップ、ステビア、羅漢果などがあります。

 

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血糖値は低くなりすぎると、必要なエネルギーを得られずに、体調不良や、ボーっとする、イライラする、意識が途切れるなどといった症状が出てきたり、ブドウ糖を血液中に放出するようにと副腎からアドレナリンが分泌され、このアドレナリンが交感神経を興奮させるため、ちょっとしたことでキレやすい、攻撃的、暴力的になり、キレやすくなります

しかし、普通に一日三食食べていれば、通常の食事の中から糖分は十分に得られます。
キレる原因は、適正な食事がとれていないから、というのは納得ですね。

 

どんな間食がオススメ?


甘いものが食べたい場合は、食べ過ぎない程度の果物がオススメです。
本来は身体を動かすエネルギーに変わる炭水化物が豊富なおにぎり、うどん、またはイモ類がオススメです。
するめや煎餅などよく噛む固いものなんかもいいですね。

できれば食事は誰かと一緒に、また間食は食べ過ぎないことを心がけて、バランスのいい食事を食べるようにしましょう。

 

まとめ
●食事はなるべく一人で食べない。特に、幼児期~児童期は家族みんなで食べる。
●朝ご飯を食べることで生活リズムが正しくなり、成績もアップ!?
●食事を食べる順番は食物酵素が豊富な野菜から。
●料理に使う砂糖は、はちみつやココナッツシュガーなど血糖値を急激に上げないものを。

 

特にお子さんがいらっしゃる方は、忙しいからと言って子どもとの食事の時間を疎かにしないであげてください。
今回は少しワイルドクラフトとはズレてしまいましたが、小さい頃からの食事の大切さを知っていただきたく、お話させていただきました。
また、ワイルドクラフトだけでなくこのような話も入れていきます。

過度なダイエットがもたらす影響とは?減塩方法とは?正しい野菜の選び方とは?

一日に三食きちんと食べている若者(16~29歳)は、70%程度。

約3人に1人が一日三食食べていないというんです。
年齢が上がるにつれ、三食食べている人は増えているという現状。
実際に昔と比べてスリムな人が多くなってきたと思いますし、若いのに疲れやすかったり、病気にかかりやすかったりと、色々と問題になっていることは多いと思います。
女性の場合はダイエットとして食事を抜いているとか、朝ご飯はお腹がすかないから食べていないとか、理由は様々。

今回は若者と女性にフォーカスして、食事の大切さ、正しい野菜の選び方などについてご説明いたします!

 

20代女性の多くが栄養不足?


20代の女性の1日のエネルギー摂取は、約1,900キロカロリー。
しかし、この20年で1,595キロカロリーにまで減っています。
日本は飽食の国と言われているのに、おかしな話ですね…。

女性だったら一度は痩せたいと思ったことがあると思います。
しかし、食事を抜いたり減らしたりするダイエットは、エネルギー摂取が減ることで、卵巣ホルモン(エストロゲン)が規則正しく分泌されず、月経不順の原因になったり、物忘れ疲れやすい肌荒れ骨量減少骨粗しょう症動脈硬化認知症の原因もなります。

また、痩せた体で妊娠した場合、早産低出生体重児が生まれる確率も高くなり、生まれた子供も生活習慣病になりやすい体質で生まれてくる可能性もあります。
なぜかというと、子宮内が低栄養であると、少ない栄養で生きていけるように体ができてしまうので、生まれてからはそれに適応できずに、病気などになってしまう可能性があるためです。

イタリア、スペイン、韓国では痩せすぎのモデルは採用されないとされ、ミスアメリカのBMIは20以上であることなど、痩せ女性や女性美の認識が世界的にも変わってきています。
しかし、日本のモデルや芸能人、街を歩く女性を見た限り、確かに20代の女性は痩せている人が多くいるように思えます。
痩せている方が美しいと考えられている点、女性美の認識について、まだまだ日本は遅れていそうです。

栄養不足の身体は、自分だけでなく、将来生まれてくる子どもにも影響を及ぼすことを知らない人が多いのでしょう。

 

卵巣ホルモン(エストロゲン)とは?



先ほど、過度なダイエットなどで卵巣ホルモンが正しく分泌されないと、様々な問題を起こしやすいと触れましたが、もう少し詳しくお話します。

卵巣ホルモンとは、卵巣から分泌され、肌の弾力を保つコラーゲンを増やし、肌の水分を保持する作用があります。
これは30代から徐々に減少し、肌老化を加速する要因のひとつとなっています。
卵巣ホルモンの特性としては、月経後に増え、妊娠に向けて卵胞の発育や子宮内膜を厚くし、骨育成にも、とても重要な働きをしています。
しかし、過度なダイエットをしている若い人の肌を見ると、年齢は若いのにその年齢の肌に見えずにカサカサボロボロ、生理不順が当たり前、なんてことがよくあります。
これは典型的な卵巣ホルモンバランスが崩れている状態であると言えます。

骨形成について、卵巣ホルモンは破骨細胞の働きを助ける役割をしています。
つまり、ダイエットなどで栄養不足の状態になっていると卵巣ホルモンが減少、破骨細胞の働きが弱くなるので、骨量が減るのは当たり前です。
バランスのとれた食事からは、約1,000mgのカルシウムが毎日摂取されますが、カルシウムが足りていないと、腎臓で作られるカルシウムの吸収を助ける活性型ビタミンDももちろん減るため、腸管からのカルシウム吸収も悪くなります。

そうすると、血中カルシウム濃度の低下を防ぐために、血中のカルシウム濃度が低くなる時に分泌される副甲状腺ホルモンが分泌され、骨のカルシウムを奪っていく、骨が弱くなっていくという負のサイクルが起こります。
この状態で、例えカルシウムをサプリメントなどで摂っていても、骨の形成には結び付かないというわけです。

骨の形成は20歳頃に最も高まります。
骨の成長期である子どもの頃から、しっかりとした食事から栄養素を摂らないといけません。

 

エストロゲンに似た作用のある食べ物とは?


卵巣ホルモンに似た作用のある食べ物があります。
それは大豆です。
大豆に含まれるイソフラボンというフラボノイドには、卵巣ホルモンに似た作用があります。
「植物エストロゲン」とも呼ばれています。
日本人が外国人に比べて老化が遅く、(同じ年の外国人を見ても日本人は幼く見られがちですよね!)長寿の民族であるのは大豆のおかげだとも言われています。
大豆からできた豆腐や納豆などはカロリーも低く、そのままでも美味しく食べることができますし、イソフラボンには、抗酸化作用もあるので、女性は年齢に限らず積極的にとるようにしましょう。

 

日本人はしょっぱいものが好き?


日本高血圧学会は、1日6g未満を推奨していますが、日本人は平均1日11gもの塩を摂取しており、世界的に見てもワースト1クラスです。
小さい頃から食品添加物たっぷりの食事や、食事自体が和食から洋食へと変わってきたことが大きな原因でしょう。

塩分の摂り過ぎは、高血圧になり、脳卒中や心筋梗塞の原因に、ひどい場合は半身麻痺や寝たきりの認知症になる場合もあります。
これらの病気は、高血圧が原因と思われがちですが、塩自体が脳卒中や心筋梗塞、胃がん、骨粗しょう症の原因にもなり得ます。
日本人がかかる病気の多くに塩は関係しています。

しかし、ここで注意していただきたいのが以前も少しご紹介いたしましたが、塩と言っても減らすべきは、塩化ナトリウムです。
良質な本物の塩を減らしてしまえば、体力を失い、立ちくらみや熱中症を誘発しかねない危険性があります。
暑い日に、塩飴などの塩分補給をするのがいいと言われているのは、そのためです。
新陳代謝は塩が成せる技なので、美容と健康のために減塩するというのは違います。
詳しくは、本物の塩とは?

小さい頃から塩化ナトリウムによる濃い味付けに慣れているとそれが普通だと思ってしまいますが、今からでも正すことは遅くはありません。
減塩することで生活習慣病などの病気を防ぐことができますし、素材そのものの味が美味しいと感じられるようになります。

 

すぐにできる減塩方法とは?


新鮮な、味のしっかりした地産地消の良い食材を使って、塩などの味付けを減らすことを心がけてください
減塩方法としてすぐにできることは、ワイルドクラフトの野菜を選択すること。
以前、残留農薬についてお話しましたが、
ハウス栽培の方が、散布した農薬がハウス内にこもり、放散や紫外線による分散が遅くなるため、残留期間が長くなってしまいます。
また、普通の畑などで栽培するよりも、4~10倍もの石油を使用すると言われています。
わざわざ残留農薬の心配があるハウス栽培や、農薬を使用して作られた野菜、環境にも優しくないものを選び、塩などの調味料を多く使うことは、全く意味のないことだと思いませんか?

自然に育まれたものは、ハウス栽培に比べてビタミンCが4~5倍多いのも特徴ですし、農薬など使用していないので、皮などまで、安心して食べることができます
大切なビタミンやミネラル溶け出した煮汁も、問題なく使うこともできます。

自然の美味しさたっぷりのワイルドクラフトの野菜は、減塩にも繋がります。

 

正しい野菜、果物の選び方とは?


野菜や果物を買う際に、何を重視していますか?
見た目が綺麗なものでしょうか?
安いものでしょうか?
選ぶ際に、見るポイントは違います。

先ほどお伝えしたように、まずハウス栽培のものは避けましょう

他に買う際に避けるべきものは、

①葉の緑色が濃すぎるもの、形や色がよすぎるもの
②伸びすぎているもの
③根がまっすぐで毛根が少ないもの
④甘いだけのもの

です。

これらは、化学肥料の使い過ぎであったり、発がん性物質に変化しやすい硝酸態窒素の含有量が多い可能性があります。

参考までにですが、リンゴ、梨、桃などは収穫までに15~20回、イチゴは収穫までに30~40回もの農薬を使用しています。

その点、ワイルドクラフトのものは、農薬も使用していませんし、生産者や栽培方法が明確であるので、安心して買うこと、食べることができます。

 

身土不二とは?


身土不二という言葉を聞いたことはありますか?
人間の身体と大地は分けることのできない一体のもの、という意味です。
生活している地域で採れた食材を旬の時期に食べることで、必要とする栄養成分を自然と取り込むことができるように人間の身体はできています

日本人は、農耕民族であるため、穀物類や野菜類を消化するために大きな胃と長い腸を持っています。
そして、清浄機能をする肝臓も、肉メインの食生活である欧米人と比べると小さいです。
日本人は肉メインの食生活に、そもそも体の構造ができていないんです。

日本人の体の構造をきちんと理解し、旬のものを新鮮なうちに食べることを心がけてみて下さい。

 

まとめ
●極端なダイエットは、将来生まれてくる子どもの体質にも影響を与える。
●抗酸化作用のある大豆を積極的に摂る。
●塩化ナトリウムと書かれた塩は買わない、使わない。

 

体が資本という言葉を聞くと思いますが、自分自身の健康は大切な資産です。
自ら自分の体に良くないものを取り入れて、病気になっては元も子もありません。
ましてや、将来生まれてくる子どもにも影響を与える可能性があると考えると、毎日体に良いもの、そして環境にも優しいものを三食しっかり取り入れるようにしましょう。

フィトケミカルとは?緑黄色野菜に含まれる?カロテノイドとは?

最近テレビや雑誌などでも見るようになったフィトケミカル(ファイトケミカル)という言葉。
第7の栄養素と言われ、注目されています。
今回は、フィトケミカルについてご説明いたします!

 

フィトケミカルとは?


フィトケミカルやファイトケミカルとは、第7の栄養素と言われているものです。
植物は動物のように、自ら生活しやすい場所に移動することができず、また、強い太陽光線や害虫などのストレスに常にさらされています。
植物がそのような環境で生き抜けるのは、防御システムのおかげです。

光合成をおこなう際に、糖分の一部が変化して化学物質を発生させ、身を守っています。
これがフィトケミカルです。

色素、香り、灰汁などに含まれており、その種類は約1万以上あると言われ、現在では約1,500種類ほど解明されています。

 

フィトケミカルの特徴は?


フィトケミカルの最大の特徴は、抗酸化作用です。
活性酸素(フリーラジカル)を防御、除去する抗酸化力が強いことから、健康を守る効果や肌を若々しく保つ効果が期待できます。
カロテノイド、ポリフェノール、フラボノイドも、フィトケミカルです
特に、緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドについて、詳しく説明していきます。

 

緑黄色野菜とは?


緑黄色野菜とは、赤や黄色、緑色をした色の濃い野菜のことを呼びます。
厚生労働省では、可食部100g当たりカロテン含量600μg以上の野菜が緑黄色野菜と定義づけられています。

以前、野菜には旬があるので、旬の野菜をその旬に食べるという話をしましたが、緑黄色野菜にも旬があり、季節によって並ぶ野菜は異なり、効果もそれぞれ違います。
よく食卓に並ぶ野菜ですと、

 

春:アスパラガス、菜の花、かぶの葉、せり
デトックス効果

夏:かぼちゃ、ズッキーニ、オクラ、ニラ、トマト、パプリカ、しそ、いんげん
火照った体を冷やしてくれる効果

秋:にんじん、ほうれん草、さつまいも、ブロッコリー
夏の疲れを改善してくれる効果

冬:小松菜、ほうれん草、春菊、にんじん、ブロッコリー
体を温めてくれる効果

 

などがあります。
そのままでも、温野菜や蒸し野菜にするなどでも、比較的調理しやすいものが多いと思います。

 

日本は野菜や果物が豊富であると言われています。
つまりその分、旬のものの数も多いということです。
このような恵まれた国は、他にはあまりないと思います。

オーストラリアを例にあげますが、野菜や果物が日本のように豊富ではないため、収穫時期にとれたものを冷凍保存し、店頭では一年中同じものを売っているそうです。
(つまり、栄養価がかなり失われてしまったものが売られているということです…。)

 

カロテノイドとは?効果は?


カロテノイドとは、赤や黄色、緑色をした緑黄色野菜や、果物に含まれる色素成分の総称のことです。
β-カロテン、リコピン、ルテインなど、様々な種類があります。

カロテノイドを摂ることは、女性には嬉しいメリットがあるのを知っていますか?

 

健康的でツヤのある肌を作る効果
これは、研究論文で発表されています。
論文によると、野菜や果物を多く食べた人の肌は健康的でツヤと輝きがあり、血液中のカロテノイドの数値が高かったと発表しています。
抗酸化成分であるカロテノイドは、皮下脂肪に蓄えられた後、皮脂として分泌され、皮膚の最も上の層に吸収されることによって、健康的な輝きを放つということのようです。

この作用を「カロテノイドグロウ」と呼んでいます。
異性を惹きつけるほんのりバラ色の自然な肌になるので、女性としての魅力がアップします。

乳がんになるリスクが軽減される
2012年ハーバード大学で発表された論文によると、カロテノイド値が高かった上位20%の女性は、カロテノイド値が最も低かったグループの女性と比べ、乳がんになるリスクが15~20%低かったというのです。

これは、カロテノイドが体内でレチノール(ビタミンA)に変換され、細胞の成長や遺伝子発現に影響を与え、腫瘍の成長を抑制することで、乳がんのリスクが間接的に抑えられたものだと考えられています。

また、カロテノイドが細胞間のコミュニケーションを促し、免疫系の働きを強化して、体内で異常に成長する細胞を抑制する手助けをすることも、関係していると考えられています。

他にも、目尻のシワができにくい肌の日焼けを防ぐ「食べる日焼け止め」の効果も期待できるようです。

ここで気を付けていただきたいのは、抗酸化物質の効果の多くは数時間しかもたないということです。
そのため、一日1回だけではなく、毎食取り入れることを目標にしましょう。

 

野菜が日焼けしない理由とは?


先ほどの説明で、抗酸化作用があるから積極的に食べた方がいいというのは分かったかと思いますが、そもそも野菜がなんであんなに日に当たっているのに、日焼けしないで鮮やかな色を維持できているか分かりますか?
野菜や果物には人間と同じように紫外線から身を守る必要があります。
守るために「皮」があります。
皮がなかったら、すぐに腐ってしまうのは想像できますよね。
皮には外界の刺激から実を守る役割、創傷治癒効果などがあります。

当然ですが、遮るものがないので、私たち以上に日の光を浴びています。
特に夏なんて、日差しも強く、暑いし、遮るものがないところに収穫されるまで24時間毎日いるなんて…考えるだけでも過酷ですよね。

それでも、細胞が破壊されないのは、それだけ多くの抗酸化成分が含まれているということです。
先ほど説明した、色素成分であるポリフェノールやカロテノイドなどのフィトケミカルは、主に皮の部分に多く含まれています。

今回は夏野菜をいくつか例を挙げましょう。

 

トマトに含まれるリコピン

トマトが赤いのはこのリコピンによるもの。
リコピンには強い抗酸化力があり、その強さはビタミンEの約100倍以上とも言われています。

ナスに含まれるナスニン(アントシアニンの一種)

ナスニンとは紫色のポリフェノールのこと。
これにも強い抗酸化作用があり、紫外線や菌から身を守っています。

ズッキーニに含まれるβ-カロテン

カロテノイドが豊富で、同じβ-カロテンを豊富に含む人参よりも抗酸化力が高いと言われています。
β-カロテンは緑黄色野菜に多く含まれているのが特徴です。

 

強い抗酸化力のある成分のおかげで、それぞれの野菜は色を維持でき、色鮮やかになります。
他にも、カボチャにもβ-カロテンが豊富であり、カボチャにはβ-カロテンの他にゼアキサンチンも含まれていて、ゼアキサンチンはとうもろこしにも多く含まれている黄色のカロテノイドです。
これは、目を紫外線によるダメージから守ると考えられています。

特に夏野菜に色が濃いものが多いのは、それだけカロテノイドなどを豊富に含んでいるからだということです。
色の濃さが抗酸化作用の強さを意味するのであれば、夏野菜が紫外線対策になるというのも納得できます。
旬のものをその旬に食べるという意味、少しは分かっていただけましたでしょうか?

 

まとめ
●緑黄色野菜の抗酸化作用のあるカロテノイド(フィトケミカルの一つ)が豊富。
●抗酸化物質は数時間しか持たないので、毎食摂り入れる。

 

ワイルドクラフトの野菜や果物は、農薬・化学肥料・有機肥料を一切使わない無農薬・自然農の自然栽培方法を用いて、野生の生態系に近い環境の中でできたものです。
(詳しくはこちら
身体に悪いものがないので、余すことなく食べることができます。

また、日本には季節に合った調理方法があるのも、素晴らしい文化だと思います。
体を温めるために、旬の野菜を使って煮物やお鍋にしたり、火照った体を冷やすためには、夏野菜のおひたしなどがあります。
栄養価の高い旬の野菜と、余すことなく食べられるワイルドクラフトの野菜を、たくさん摂って栄養素をしっかり補いましょう。

残留農薬量が多い食材とは?少ない食材とは?有機JASマークの落とし穴

残留農薬という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、気にしたことはありますか?

スーパーやデパートなどで売られているものなのだから大丈夫だと思われがちだと思います。

日本では有機JASマークのついた食材をよく売られているのを見ますよね。
マークがついているから、100%安心・安全というわけではありません。
以前、農薬による人への影響とは?でお話しましたが、農薬は人間にとって決してプラスになるものではありません。

今回は、そんな残留農薬について、気を付けていただきたいことをご説明いたします!

 

残留農薬とは?


残留農薬とは、字の通り、食物に残った農薬のことを言います。

日本では、厚生労働省が、食品中に残留する農薬などが、人の健康に害を及ぼすことのないよう、全ての農薬、飼料添加物、動物用医薬品(農薬等)について、一定の量を超えて農薬等が残留する食品の販売等を原則禁止するという制度(ポジティブリスト制度)を施行しています。
現在、残留基準が設定されている農薬等は合計で788品目あります。

以前の食品衛生法の規則では、残留基準が設定されていない農薬等が食品から検出されても、その食品の販売等を禁止するなどの措置をしていませんでしたが、ポジティブリスト制度施行により、基準を超えて食品中に残留する場合、その食品の販売等の禁止ができるようになりました。
残留基準は、食品安全委員会が、人が摂取しても安全と評価した料の範囲で、食品ごとに設定されていますが、ポジティブリスト制度が施行される前の食品は、販売等を禁止していなかったので知らないうちに、購入していた可能性は否めません…。

農薬などが基準値を超えて残留する食品の販売、輸入などは、食品衛生法により禁止されているので、日本で販売されている海外からの食品は、基準値以下という意味では問題なさそうです。

 

有機JASマークの落とし穴とは?


有機JASマーク認定機関の規格に沿って、認定を受けたもののみ有機JASマークの表示が許され、オーガニック食材として認められています。
しかし、何度も言うように、オーガニック=無農薬、無化学肥料ではありません。
有機農産物の生産に置いて使用することがやむを得ないとされる化学合成農薬の使用は認められています
海外のオーガニック認定機関の厳しい規定と比べると、日本の有機JAS認定の規定は緩く、20種類以上もの農薬が認められているのが現状です。
確かに、他の食材に比べれば、農薬、除草剤、防カビ剤、化学物質などの残留は少ないのは事実ですが、その点、ワイルドクラフトの食材はそのような心配がないので、安心できるかと思います。

 

残留農薬量が多い食材とは?


食材によって、残留農薬量が多いものや少ないものがあります。

全ての食材を変えるということは、金銭的にも難しいと思いますので、残留農薬量が多いものは特に、ワイルドクラフトのものにするということを心がけてください。

 

残留農薬量が多い食材:いちご、りんご、ネクタリン、もも、セロリ、ぶどう、さくらんぼ、ほうれん草、トマト、パプリカ、さくらんぼ、トマト、きゅうり

残留農薬量が少ない食材:アボカド、とうもろこし、パイナップル、きゃべつ、グリーンピース、たまねぎ、アスパラガス、マンゴー、パパイア、キウイ、なす

 

上記に挙げたものは、一例になりますが、こちらのサイトに詳しく書かれているので参考になさってください。

これを見ると恐ろしくなります…。

 

オーガニックの話になりますが、妊娠中にオーガニック食材をとると、男児の先天性欠損症の発症リスクが劇的に低下したという研究結果があります。
つまり、ワイルドクラフトの食材にすれば、更にリスクを低減できる可能性があるということです。
ワイルドクラフトは、人の手が加わることなく自生しているからこそ、その周囲の環境のみ考慮すれば、良いものです。

まとめ
●有機JAS認定でも、20種類以上もの農薬が認められている。
●残留農薬の多いものは、ワイルドクラフトのものを選ぶ。

 

ワイルドクラフトの食材をとることは、自分のためだけでなく、生まれてくる子どものためにも、必要なことです。

食材を買う時、値段だけで決めないようにしてくださいね。

いい土とは?よく噛んで食べる意味とは?

ワイルドクラフトとは無農薬、無肥料で農作業を生産することですが(詳しくはこちら)、そのためには作物が育つ土が大事です。

いい土とはどんな土なのか、土壌に住む微生物、私たちの体を作る酵素を交えてご説明いたします!

 

いい土とは?


いい土とは、手で触ると温かく、約1gの土壌の中に数億もの土壌微生物が生息し、昆虫などの小動物、放線菌、細菌を合わせると数億~数十億の微生物が生息している土のことを言います。
一反(約1,000㎡)の畑の中には、約700kg存在していることになります。
土の中での微生物の役割は大きく、微生物なしではいい土は成り立ちません。

 

微生物の役割とは?


微生物は土の中の養分や生物の死骸を酵素で分解したり、植物が呼吸するために通気孔の役目を持つ土の団粒構造(水持ちと水はけのいい土)を作ったり、酸素を含んだ水を貯えたり、有機物や無機物の消化、吸収を高めて循環を促進しています。
更に、生理活性物質を生み出し、根圏微生物が根圏環境を保護し、植物の根を病気から守り適正な環境に保つ役割を果たしています。

しかし現在の土壌は、化学肥料や農薬などにより、微生物や小動物が生息することが難しくなり、生態系が壊されてしまいます。
作物に関しては、寒暖差や天候異変に弱くなり、病原菌に対する抵抗力も下がり、ひ弱で病気になりやすくなります。
作物の栄養の低下もそうです。

作物が丈夫に育つためには、根が丈夫で、養分を吸う細根がたくさんあることが重要です。
そのためには団粒構造の土づくりをしてくれる微生物がなくてはなりません。

 

人間と微生物、細菌の関係とは?


私たち人間も微生物から進化を遂げてきたものです。
細胞の中に、酸素からエネルギーを作り出す微生物であるミトコンドリアを体内に寄生させたり、酸素を好むミトコンドリア系と酸素を嫌う解糖系(1つのグルコースから2つのピルビン酸を生成する代謝過程のこと)のエネルギー生成の仕組みを取り込んだのが人間を含む動物です。
人間が作物から栄養を摂取できるのは微生物のおかげなんですね。

微生物には、細菌やウイルス、中には寄生虫なども含まれていますが、互いに助け合って共存しています。
特に密に接しているのが細菌です。
人間には、約100兆個、重さにして1~2kgの細菌が常在し、皮膚、消化管、呼吸器系、口腔などのあらゆる場所に存在し、バランスを保って定着してくれています。

健康な体を維持するためには、腸内のバランス(腸内フローラのバランスとも言われています)を整えることが大切だと言われているのはご存知かと思います。
人間に定着している細菌の90%は消化管に生息していると言われ、これがよく耳にする腸内細菌のことです。
腸内細菌は3,000種類以上の酵素の産生に関わっていたり、私たちが取り入れた食べ物を分解してくれることで、消化吸収ができ、私たちは生命維持することができています。

私たちが健康でいられるのには、酵素と腸内細菌の活動あってです。

 

酵素とは?最初に野菜を食べる意味とは?


先ほどご説明したように、人間の体を維持するためには酵素もなくてはならないものです。

酵素とは、細胞間の情報を伝達し腸内環境を適正に維持したり、代謝にも働いたりして、体内のバランスを整える役割をしています。
酵素には、体内で生成する内部酵素と、外部から取り入れる外部酵素とに分けられ、内部酵素は更に、代謝酵素、消化酵素と分けられます

代謝酵素:生命活動に重要な役割を果たす酵素のこと。
代謝に関わる酵素で、栄養を腸から吸収し、毛細血管を通り内臓や筋肉などあらゆる組織へ届けます。
また、たまった毒素や老廃物を汗や尿の中に排出し、リンパ液や白血球の働きを促進し免疫力を高めてくれます。

消化酵素:食物の消化、吸収活動に不可欠な酵素のこと。
消化器官内で分泌され食べ物を分解する酵素のことです。
唾液中のアミラーゼや胃液中のペプシン、膵液中のリパーゼ、腸液中のスクラーゼなどがあります。

しかし、一生の間に体内で作られる量に限りがあり、また体内で合成できないものもあるため、外部から酵素を取り入れる必要があります
それを、食物酵素といいます。

食物酵素を多く含む食品として、新鮮な生肉や魚、生野菜、果物、発酵食品(味噌、納豆など)があります。
食事をすることも活動であるために、酵素を必要とします。
食事をする時にサラダなどの野菜を最初に食べる意味はきちんと理解していますか?
血糖値を急に上げないということはもちろんありますが、食物酵素を多く含んだ野菜を最初に野菜を食べれば、体内の酵素を無駄に使わなくてすむからという意味もあったんです。
一般的に酵素の耐えられる温度は70度以下と言われているので、調理方法には注意してください。

 

よく噛んで食べる意味とは?


小さい頃、ごはんを食べる時に「よく噛んで食べなさい」と言われてきたと思いますが、その意味はきちんと理解できているでしょうか。
食事をすることは、活動の一つで酵素を必要とします。

よく噛んでいると、唾液がどんどん出てきます。
唾液に含まれる、でんぷん質を分解するアミラーゼも酵素の一つです。
よく噛むと、アミラーゼが食べ物を分解しやすくなるので、体内の酵素を無駄遣いしなくてすみます
そして、この節約した分は、体を維持するために使用されるため、免疫力が高くなります。

よく噛んで食べない、体に悪いものや夜更かしなどの不規則な生活を送っていると、どんどん酵素が消費されてしまい、病気になりやすくなったりするので、「よく噛んで食べる」、規則正しい生活を送ることが健康な体を維持するためには必要です。

 

ワイルドクラフトの土は、栄養豊かな微生物がたくさん住む自然の土です。
微生物がたくさん住む土のおかげで、いい土になり、美味しい野菜や果物ができあがります。

昔と比べて肥料や農薬を使用したことが原因で、野菜の栄養価はどんどん下がっていっています。
この表を見れば分かりますが、昔は肥料や農薬は使用されていなかったので、栄養価が高かったことが分かります。

まとめ
●いい土づくりをしてくれる微生物のおかげで、作物は丈夫に育つ。しかし、化学肥料や農薬のせいで生態系が崩されている。
●よく噛むことで、免疫力が高くなる。

 

肥料や農薬などで見た目を良くし、大量生産された栄養価の低いものを食べるのではなく、自然の土でできたワイルドクラフトの野菜から食物酵素をたくさんとり、いつもの食事を体のことを考えた意味のあるものにしていきたいですね。

ケイ素とは?骨を丈夫にするのは牛乳ではない?ワイルドクラフトのお米取扱いショップ

日本人はお米を食べる習慣が海外と比べると格段に多いですが、パンやうどん、ラーメンなどといったお米以外のものも増えてきたので、お米を食べる機会は減ってきていると思います。

米離れと言われているように、実際に毎日三食お米を食べている人はかなり少ないと思います。
お米が私たちにどんな効果をもたらしてくれるのか、カルシウムとマグネシウムの相関関係を見ながら、今回はお米と私たちの体についてご説明いたします!

 

日本の米の消費量は?


一言にお米と言っても、おむすびや寿司、お餅にしたり、団子やおはぎなどの和菓子、お煎餅やあられなどの米菓、日本酒などの原材料になっていたりと、その用途は様々です。
一体、どのくらい私たちはお米を食べているのでしょうか。
農林水産省が発表している米の年間一人当たりの消費量は、下のグラフを見て分かるように、

昭和37年が118.3kgだったのに比べ、平成28年には54.4kgと、半分以下に低下しています。
農林水産省 米をめぐる関係資料
やはり、外食が増えたこと、パンを食べることが増えたことが大きいようです。

 

カルシウム=牛乳は間違い?
カルシウムとマグネシウムの相関関係


小さい頃、骨を丈夫にするから牛乳を毎日飲みなさいと言われませんでしたか?
確かに、牛乳にはカルシウム、必須アミノ酸が含まれていますが、これは大豆や野菜から十分にとることができます。
牛乳の怖いところは、酸性食品であるために、たくさん飲むと血液のPhが本来の中性から酸性に傾いてしまい、これを防ごうとし、骨からカルシウムを奪い取ってしまいます
結果、新陳代謝を阻害したり、最悪の場合、虚血性心疾患を引き起こしたりすることもあります。
牛乳は、骨を作るどころか、骨をもろくし、決して体に良いものではなかったのです。

健康を維持するうえで、最も理想的な摂取のバランスは
カルシウム2に対して、マグネシウム1

とされています。
カルシウムをとる際には、マグネシウムも忘れずにとるようにしてください。
もし、牛乳をがぶ飲みしている方は、それに比例するマグネシウムも摂取するようにしましょう。

その点、豆乳は牛乳に比べ、カルシウムの量はかなり少ないですが、マグネシウムを豊富に含んでいるので、骨にも体にもいいものと言えるので、牛乳を飲むなら豆乳を飲むことをオススメします

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骨を丈夫にするには?


2004年にアメリカのフラミンガム研究所が、高齢者にはカルシウムの摂取量と骨密度上昇の関係性が認められず、男性と閉経前の女性の骨密度には、マグネシウム、カリウム、ビタミンCの摂取量と関係が深いことが認められましたが、これら以上にケイ素が重要であると発表しています。

ケイ素の摂取量と骨密度について、ハーバート大学、セント・トーマス病院などの共同研究グループが、2,847人(男性:1,251人 女性:1,596人)の食事からのケイ素摂取レベルを5つのグループに分けて、背骨と足の付け根の骨密度を測る実験を行ったところ、最も多いグループは最も少ないグループと比較すると、骨密度が10%近く高かったという報告もあります。
この実験でも、カルシウムの効果は認められませんでした。

人間の骨は3年くらいで、破骨と造骨が繰り返されていると言われています。
ケイ素は造骨細胞の働きを助ける役割を担っていて、女性ホルモン(エストロゲン)が破骨細胞の働きを助けています。
年を重ねるごとに女性ホルモン(エストロゲン)は減っていくので、閉経後の女性は破骨細胞の働きを助けることができなくなります。
骨粗鬆が女性に多いのはそのためです。

では、閉経後の女性はどうしたらいいのかと思う方もいらっしゃると思います。
2004年、アメリカ農務省のグランドフォークス人類栄養学研究センターが、閉経後の女性にホウ素を摂取させたところ、血中のエストロゲン濃度が高まったと発表しました。
つまり、ホウ素を摂取することにより、エストロゲン濃度が高まり、破骨細胞の働きを助けることができるんです。
女性の場合は年齢によって、ケイ素とホウ素を上手に取り入れる必要があるようです。

 

ケイ素とは?


ケイ素とは、地球上で酸素の次に多い元素で、通常は、酸素との化合物として、二酸化ケイ素(シリカ)として存在しています。
よくシャンプーなどに書かれているシリコンも、ケイ素のことです。

人間の皮膚、爪、毛、骨などに存在していていることから、私たちの体を作るのに欠かせないものです。
また、たんぱく質や、若さを保つコラーゲンの合成と増加にも必要なものです。
そのため、私たちの体にとってはケイ素が必要なんです。

地球上に存在するケイ素は酸素と結びついてケイ酸として存在しています。
そんなケイ酸ですが、土の中には約60%含まれています。
土はケイ素でできていると言ってもいいくらいです。

 

米が良い理由とは?


ケイ素が体にいいものであることは分かったと思いますが、どうして米がいいのかを説明いたします。
植物の中でもケイ素を吸収しやすいものと、しにくいものがあります。
中でも、稲(イネ科作物全体)はケイ素の吸収率が高い代表作物です。
加えて、可溶化率も高いため、私たちの体にとっても、お米を食べることでケイ素をもっとも効率よくとることができます。

お米にも玄米や白米など種類がありますが、特に玄米の糖層にケイ素は多く、精米すればするほどケイ素の含有率は低くなりますので、特に玄米を積極的に食べることをオススメします
七分つきのごはん150g(お茶碗約2杯分)でケイ素は3mg含まれているのですが、玄米は
7mg含まれています。
納豆や味噌などの大豆食品は200gでケイ素が2.2mgなので、玄米を食べると積極的にケイ素をとることができるのが分かります。
稲以外にも、番茶、ほうじ茶、干しヒジキ、ハマグリなどにもケイ素は多く含まれていますので、積極的にとりましょう。

農薬や肥料などを一切使用していない、ワイルドクラフトのお米は、栄養価が高く、しかも味が濃く美味しいといいことばかり。
少しお値段は高いと感じるかもしれませんが、ワイルドクラフトのお米(特に玄米)を毎日とること、そして、カルシウムとマグネシウムを上手にとり、バランスの良い食事を心がけて、いつまでも健康に過ごしましょう。

 

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おまけ ビールもケイ素を含む?


海外の人はあまりお米を食べる習慣はありません。
代わりにビールでケイ素をとっているという報告があります。
ビールを飲むことを率先してオススメするわけではありませんが、麦殻にケイ素が多く含まれているので、ビールでもケイ素をとることはできます。
(※発泡酒にはケイ素の含有量はビールと比べると少ないので、ご注意ください。)

 

まとめ
●牛乳だけ飲んでいても意味がない。健康を維持するうえで、最も理想的な摂取のバランスはカルシウム2に対して、マグネシウム1であること。
●骨を丈夫にするなら豆乳と玄米を積極的に摂る。
●骨密度を上げるためにはケイ素が効果的。(閉経後の女性はホウ素が効果的。)