日本の食糧事情とは?食糧自給率とは?薬味の意味とは?

飽食と言われている日本の食ですが、約6割が輸入食品に頼っています。

国内産の野菜や果物などを選んでいますか?
田んぼや畑は一度失われると回復するまでに何十年もかかります。
豊かな田んぼや畑を守ることは、私たち日本人の命も守ることになります。

出されたものを残すのが普通になっていませんか?
約6割を輸入に頼りながら、その約4分の1を廃棄されていることを知っている方はどのくらいいるのでしょうか。

今回は、そんな日本の食料自給率についてご説明いたします!

 

食料自給率とは?


食料自給率とは、国内の食料消費が、国産でどの程度まかなえているかを示す指標です。
食料自給率(カロリーベース)を、海外と比較すると、

カナダ:264%
オーストラリア:223%
アメリカ:130%
フランス:127%
ドイツ:95%
イギリス:63%
日本:38%

と、日本は先進国の中でも最も低い水準となっています。
(カロリーベースの食料自給率(%)=国民一人当たりの国産熱量÷国民一人当たりの供給熱量×100)

安いものを選ぶばかりに、輸入食品にしか目がいっていませんか?
主に中国や東南アジアをはじめとした発展途上国において、安い労働賃金でつくられているために、安く売られています。
確かに発展途上国にとっては少なからずいいことかもしれません。
しかし、まずは私たちが住んでいる日本のことを考える必要があると思います。
まずは、国内産のものを選び、日本の田畑を守ることが大事です。
田畑は、一度、失われたら回復するまでに何十年もの時間を必要とします
海外のものばかりに頼り続ければ、日本国内の田畑がダメになってしまい、更に海外に頼らなくてはいけなくなるという負のスパイラルに陥ります
しかも、もし輸入食品で和食を作っても、それはもう本当の和食なのか分からないですね…。

また、食べ残しをしないことも大切です。
飢餓人口が世界で8億人を超えるのに、食べられる食糧を捨てることが普通になっているのはおかしなことです。
食べ残しをやめれば、その分だけ食糧の輸入を抑えることができますし、節約にもつながります。
今の日本は、1年間に約2,000万トンもの食品廃棄物が出ています。
このうち、約58%が家庭の台所ゴミから出ているというのですから驚きです。
生ゴミは水分を多く含んでいるので、燃焼時間に時間がかかり、二酸化炭素の排出も増えます。
食べ残す=生ごみが増える=地球温暖化の原因
ということを忘れないでください。

日常生活の中でできる小さな心がけが、自給率を上げることにもつながるんです。

 

薬味の意味とは?


よく刺身などを食べる際に様々な薬味がついてくると思います。
刺身だけ食べて、薬味には一切手を付けずに捨てていませんか?
外食に行った際に、薬味だけ残されているのをよく見かけます。
そんな薬味は食べ残しの代表的な例ではないでしょうか。
よく付いてくる薬味について、効能などをご紹介いたします。

 

千切り大根(つま):刺身など

ジアスターゼが消火剤、解毒剤として働きます。

みょうが:刺身、蕎麦、冷ややっこなど

アルファピネンが、大脳皮質を刺激し、眠気を覚まします
また、中枢の延髄を活発にし、発汗を促し、呼吸を正常に、血液の循環をよくしてくれます

青じそ:刺身、麺類、冷ややっこなど

ペリルアルデヒドが殺菌力を持ち、また、食欲増進に効きます。

黄菊:刺身、お吸い物など

炎症、充血、自律神経の興奮などに共なって生じるのぼせ、ほてりいらいら、口渇などを抑えてくれます
また、解毒作用もあります。

甘酢の新ショウガ(ガリ):刺身、寿司など

温熱作用や、食欲増進に効きます。
また殺菌作用もあるので、食あたり防止や下痢予防にもなります。

わさび:刺身、寿司、麺類など
辛み成分のシニグリンはすりおろすと、シニグリナーゼ酵素が加水分解され、アリルイソオシアネートになり、殺菌作用や防カビ効果があります。
また、刺激作用が食欲増進、唾液の分泌を促し、ジアスターゼの活性を増加し、消化の促進につながります。

 

ご紹介したのは一部ですが、このように意味があるから付いてくるものなんです。
きちんと意味を理解すれば、捨てることはなくなるのではないでしょうか。

 

まとめ
●買い物をする時は国内産のものを選ぶようにする。
●食べ残しは地球温暖化の原因になるので、食べられる量だけ買う。
●薬味は意味のあるものなので、一緒に食べる。

 

どこでだれが作ったものか分からないものを買って食べるよりも、私たちのためにも、環境のためにも、作った人の顔が見える、新鮮でおいしい、環境にもやさしいワイルドクラフトのものを選べるようになるといいですね。
ワイルドクラフトのものはまだまだ手に入りにくいので、手軽なオーガニックのものからでもいいです。
余すことなく使えるもの、食べ残しをしないように買うことを意識することから始めてみてはいかがでしょうか。

キレるこどもと食事の関係とは?キレる原因とは?朝食を食べて学力アップ?

テレビを見ていて、子どもがキレると手が出せなくなるだとか、キレて事件を起こしたりと、何かとキレる子どもについては話題になるかと思います。
キレる子どもはどうして、キレてしまうのでしょうか。
今回は子どもと食との関係をご説明いたします!

 

共食とは?


共食とは、家族や仲間、友人と一緒に食を通して時間を共有することを言います。
人生の一般常識のうち7割が、幼児期~児童期の食卓での共食で育まれているとさえ、言われています。
しかし、共働き、核家族化、遅くまで塾に行って勉強しているから食事は塾で済ませるとか、一緒に食事ができない環境が多くなってきているのは事実です。
食事をしながら、色々な話をすることで、協調性や一般常識などが身につきます

分かりやすい例として、サザエさんが挙げられますね。
三世代で同じ食事を一緒のテーブルを囲み、今日あったことを話して笑いあったり、褒められたり、また時には怒られたり…。
食事中にテレビをつけているシーンも私は見たことはありません。
食事の時間にあれはだめ、あれはいい、これはだめ、これはいいなど、学ぶことができます。

一人でテレビを見ながら食事をしていても、会話はありません。
それが、子供の頃から普通になっていたらどうでしょうか。
学べる環境がないので、学ぶことなんてできませんよね。

また、日本では、スーパーやコンビニに行けば、24時間何でもすぐに食べられるようになっています。
以前、食品添加物のところでもお話しましたが、
便利になってきた分、家庭の食卓の崩壊や、安全性などが問題視されています。

同じものを同じ場所で一緒に食べることは、思っている以上に大切なことです。

同じ料理なのに、みんなで食べた時は美味しかったのに、一人で食べた時はそれほど美味しく感じなかった。そんな経験ありませんか?

 

朝ご飯は食べないといけない?


脳を働かせるための唯一の栄養素がブドウ糖(グルコース)です。
ブドウ糖は脂肪と違い体内にたくさん蓄えておくことができず、夕食で摂取した分は睡眠中にすべて消費され、朝起きた時には誰もがエネルギー不足になっています。
そのため、朝食を抜くと、ブドウ糖が補給されず、脳の働きが鈍くなり、体温も上がらず、眠い、だるいといった症状が出てしまいます

朝ご飯をちゃんと食べていれば、脳にしっかりブドウ糖が補給されるので、集中力や記憶力がよくなります。
朝ご飯を必ず食べているという小学生は、他の食べない、もしくは食べないことが多い子どもと比べると、学力がアップしたという報告もあるくらい、朝ご飯は学力にも影響しているんです。

他にも生活リズムを整えるというメリットもあります。
人間の体内時計は25時間周期と言われていますが、朝ごはんや、朝の日の光を浴びることで、この周期を24時間に正しくしてくれます
これが乱れてしまうと、時差ボケのような眠気、だるさといった症状が出てきてしまいます。

また、腸の働きも朝の時間は活発なので、便通が良くなるというメリットもあるので、便秘気味の方は特に朝ご飯をしっかり食べた方がいいです。

朝、時間がなかったり、あまり食欲がない場合でも、温かい飲み物を口にして体を温めてあげる習慣をつけましょう。

世間では、減量を目的としていない南雲式一日一食生活や、ファスティングなどが話題になっていますが、成長期の子どもや病人(閉経前の女性も)は控えて下さい。
子どもは大人に比べて、基礎代謝量が高いこと、消化吸収の能力や骨の形成が未発達であること、動物性たんぱく質(コレステロール)が細胞膜を作るので、その時期に適正な量を食べていないと成長に何らかの影響を与えてしまいます。

 

キレる原因とは?おすすめの砂糖は?


今まで、共食の大事さ、朝ご飯の大切さを話しましたが、他にもキレる原因として低血糖症があげられます。
血糖とは、人間の血液のブドウ糖のことです。
ブドウ糖は、エネルギー源として、体内のあらゆる場所で使われます。
特に脳にとっては唯一のエネルギー
ブドウ糖なしでは、正常に脳が働きません。

血糖値は一定を保っていますが、食事で糖が吸収されるため、ゆるやかに上昇していきますが、その時に膵臓からインシュリンも分泌されるので、血糖値はゆるやかに下がっていき、一定の値に落ち着いていきます。
しかし、インシュリンが一気に分泌されるので、エネルギーとして消費されなかった糖質がどんどん体内に蓄積され、これはこれで肥満の原因になります。

また、空腹時に、砂糖を多く含むお菓子やジュースなどを飲んだり食べたりすると、血糖値が一気に上がったり下がったりを繰り返してしまいます。
この繰り返しが、感情を不安定にし、うつ病などの精神病を誘発していると言われています。
この繰り返しを防ぐためにも、食べる順番は食物酵素を多く含むサラダから
血糖値を一気に上げないことはもちろん、食物酵素が働いてくれるため、体内の酵素を無駄遣いすることもありません。

血糖値の上昇率を示す指標をGI値と言います。
砂糖には白砂糖、黒砂糖、三温糖などありますが、これらは全て高GI値の砂糖です。
疲れた時に甘いものを食べると元気になると言われますが、血糖値を一気に上昇させることで一時は元気になったように思えますが、すぐに下がってしまうので、先ほど述べたような症状が出てきてしまいます。

では、低GI値の砂糖だったらどうでしょうか。
低GI値の砂糖でしたら、血糖値の上昇が緩やかなため、インシュリンの分泌も少なくすみ、糖質もエネルギーとして消費されやすくなります
低GI値の砂糖には、はちみつ、ココナッツシュガー、てんさい糖、オリゴ糖、メープルシロップ、ステビア、羅漢果などがあります。

 

おすすめココナッツシュガー

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血糖値は低くなりすぎると、必要なエネルギーを得られずに、体調不良や、ボーっとする、イライラする、意識が途切れるなどといった症状が出てきたり、ブドウ糖を血液中に放出するようにと副腎からアドレナリンが分泌され、このアドレナリンが交感神経を興奮させるため、ちょっとしたことでキレやすい、攻撃的、暴力的になり、キレやすくなります

しかし、普通に一日三食食べていれば、通常の食事の中から糖分は十分に得られます。
キレる原因は、適正な食事がとれていないから、というのは納得ですね。

 

どんな間食がオススメ?


甘いものが食べたい場合は、食べ過ぎない程度の果物がオススメです。
本来は身体を動かすエネルギーに変わる炭水化物が豊富なおにぎり、うどん、またはイモ類がオススメです。
するめや煎餅などよく噛む固いものなんかもいいですね。

できれば食事は誰かと一緒に、また間食は食べ過ぎないことを心がけて、バランスのいい食事を食べるようにしましょう。

 

まとめ
●食事はなるべく一人で食べない。特に、幼児期~児童期は家族みんなで食べる。
●朝ご飯を食べることで生活リズムが正しくなり、成績もアップ!?
●食事を食べる順番は食物酵素が豊富な野菜から。
●料理に使う砂糖は、はちみつやココナッツシュガーなど血糖値を急激に上げないものを。

 

特にお子さんがいらっしゃる方は、忙しいからと言って子どもとの食事の時間を疎かにしないであげてください。
今回は少しワイルドクラフトとはズレてしまいましたが、小さい頃からの食事の大切さを知っていただきたく、お話させていただきました。
また、ワイルドクラフトだけでなくこのような話も入れていきます。

過度なダイエットがもたらす影響とは?減塩方法とは?正しい野菜の選び方とは?

一日に三食きちんと食べている若者(16~29歳)は、70%程度。

約3人に1人が一日三食食べていないというんです。
年齢が上がるにつれ、三食食べている人は増えているという現状。
実際に昔と比べてスリムな人が多くなってきたと思いますし、若いのに疲れやすかったり、病気にかかりやすかったりと、色々と問題になっていることは多いと思います。
女性の場合はダイエットとして食事を抜いているとか、朝ご飯はお腹がすかないから食べていないとか、理由は様々。

今回は若者と女性にフォーカスして、食事の大切さ、正しい野菜の選び方などについてご説明いたします!

 

20代女性の多くが栄養不足?


20代の女性の1日のエネルギー摂取は、約1,900キロカロリー。
しかし、この20年で1,595キロカロリーにまで減っています。
日本は飽食の国と言われているのに、おかしな話ですね…。

女性だったら一度は痩せたいと思ったことがあると思います。
しかし、食事を抜いたり減らしたりするダイエットは、エネルギー摂取が減ることで、卵巣ホルモン(エストロゲン)が規則正しく分泌されず、月経不順の原因になったり、物忘れ疲れやすい肌荒れ骨量減少骨粗しょう症動脈硬化認知症の原因もなります。

また、痩せた体で妊娠した場合、早産低出生体重児が生まれる確率も高くなり、生まれた子供も生活習慣病になりやすい体質で生まれてくる可能性もあります。
なぜかというと、子宮内が低栄養であると、少ない栄養で生きていけるように体ができてしまうので、生まれてからはそれに適応できずに、病気などになってしまう可能性があるためです。

イタリア、スペイン、韓国では痩せすぎのモデルは採用されないとされ、ミスアメリカのBMIは20以上であることなど、痩せ女性や女性美の認識が世界的にも変わってきています。
しかし、日本のモデルや芸能人、街を歩く女性を見た限り、確かに20代の女性は痩せている人が多くいるように思えます。
痩せている方が美しいと考えられている点、女性美の認識について、まだまだ日本は遅れていそうです。

栄養不足の身体は、自分だけでなく、将来生まれてくる子どもにも影響を及ぼすことを知らない人が多いのでしょう。

 

卵巣ホルモン(エストロゲン)とは?



先ほど、過度なダイエットなどで卵巣ホルモンが正しく分泌されないと、様々な問題を起こしやすいと触れましたが、もう少し詳しくお話します。

卵巣ホルモンとは、卵巣から分泌され、肌の弾力を保つコラーゲンを増やし、肌の水分を保持する作用があります。
これは30代から徐々に減少し、肌老化を加速する要因のひとつとなっています。
卵巣ホルモンの特性としては、月経後に増え、妊娠に向けて卵胞の発育や子宮内膜を厚くし、骨育成にも、とても重要な働きをしています。
しかし、過度なダイエットをしている若い人の肌を見ると、年齢は若いのにその年齢の肌に見えずにカサカサボロボロ、生理不順が当たり前、なんてことがよくあります。
これは典型的な卵巣ホルモンバランスが崩れている状態であると言えます。

骨形成について、卵巣ホルモンは破骨細胞の働きを助ける役割をしています。
つまり、ダイエットなどで栄養不足の状態になっていると卵巣ホルモンが減少、破骨細胞の働きが弱くなるので、骨量が減るのは当たり前です。
バランスのとれた食事からは、約1,000mgのカルシウムが毎日摂取されますが、カルシウムが足りていないと、腎臓で作られるカルシウムの吸収を助ける活性型ビタミンDももちろん減るため、腸管からのカルシウム吸収も悪くなります。

そうすると、血中カルシウム濃度の低下を防ぐために、血中のカルシウム濃度が低くなる時に分泌される副甲状腺ホルモンが分泌され、骨のカルシウムを奪っていく、骨が弱くなっていくという負のサイクルが起こります。
この状態で、例えカルシウムをサプリメントなどで摂っていても、骨の形成には結び付かないというわけです。

骨の形成は20歳頃に最も高まります。
骨の成長期である子どもの頃から、しっかりとした食事から栄養素を摂らないといけません。

 

エストロゲンに似た作用のある食べ物とは?


卵巣ホルモンに似た作用のある食べ物があります。
それは大豆です。
大豆に含まれるイソフラボンというフラボノイドには、卵巣ホルモンに似た作用があります。
「植物エストロゲン」とも呼ばれています。
日本人が外国人に比べて老化が遅く、(同じ年の外国人を見ても日本人は幼く見られがちですよね!)長寿の民族であるのは大豆のおかげだとも言われています。
大豆からできた豆腐や納豆などはカロリーも低く、そのままでも美味しく食べることができますし、イソフラボンには、抗酸化作用もあるので、女性は年齢に限らず積極的にとるようにしましょう。

 

日本人はしょっぱいものが好き?


日本高血圧学会は、1日6g未満を推奨していますが、日本人は平均1日11gもの塩を摂取しており、世界的に見てもワースト1クラスです。
小さい頃から食品添加物たっぷりの食事や、食事自体が和食から洋食へと変わってきたことが大きな原因でしょう。

塩分の摂り過ぎは、高血圧になり、脳卒中や心筋梗塞の原因に、ひどい場合は半身麻痺や寝たきりの認知症になる場合もあります。
これらの病気は、高血圧が原因と思われがちですが、塩自体が脳卒中や心筋梗塞、胃がん、骨粗しょう症の原因にもなり得ます。
日本人がかかる病気の多くに塩は関係しています。

しかし、ここで注意していただきたいのが以前も少しご紹介いたしましたが、塩と言っても減らすべきは、塩化ナトリウムです。
良質な本物の塩を減らしてしまえば、体力を失い、立ちくらみや熱中症を誘発しかねない危険性があります。
暑い日に、塩飴などの塩分補給をするのがいいと言われているのは、そのためです。
新陳代謝は塩が成せる技なので、美容と健康のために減塩するというのは違います。
詳しくは、本物の塩とは?

小さい頃から塩化ナトリウムによる濃い味付けに慣れているとそれが普通だと思ってしまいますが、今からでも正すことは遅くはありません。
減塩することで生活習慣病などの病気を防ぐことができますし、素材そのものの味が美味しいと感じられるようになります。

 

すぐにできる減塩方法とは?


新鮮な、味のしっかりした地産地消の良い食材を使って、塩などの味付けを減らすことを心がけてください
減塩方法としてすぐにできることは、ワイルドクラフトの野菜を選択すること。
以前、残留農薬についてお話しましたが、
ハウス栽培の方が、散布した農薬がハウス内にこもり、放散や紫外線による分散が遅くなるため、残留期間が長くなってしまいます。
また、普通の畑などで栽培するよりも、4~10倍もの石油を使用すると言われています。
わざわざ残留農薬の心配があるハウス栽培や、農薬を使用して作られた野菜、環境にも優しくないものを選び、塩などの調味料を多く使うことは、全く意味のないことだと思いませんか?

自然に育まれたものは、ハウス栽培に比べてビタミンCが4~5倍多いのも特徴ですし、農薬など使用していないので、皮などまで、安心して食べることができます
大切なビタミンやミネラル溶け出した煮汁も、問題なく使うこともできます。

自然の美味しさたっぷりのワイルドクラフトの野菜は、減塩にも繋がります。

 

正しい野菜、果物の選び方とは?


野菜や果物を買う際に、何を重視していますか?
見た目が綺麗なものでしょうか?
安いものでしょうか?
選ぶ際に、見るポイントは違います。

先ほどお伝えしたように、まずハウス栽培のものは避けましょう

他に買う際に避けるべきものは、

①葉の緑色が濃すぎるもの、形や色がよすぎるもの
②伸びすぎているもの
③根がまっすぐで毛根が少ないもの
④甘いだけのもの

です。

これらは、化学肥料の使い過ぎであったり、発がん性物質に変化しやすい硝酸態窒素の含有量が多い可能性があります。

参考までにですが、リンゴ、梨、桃などは収穫までに15~20回、イチゴは収穫までに30~40回もの農薬を使用しています。

その点、ワイルドクラフトのものは、農薬も使用していませんし、生産者や栽培方法が明確であるので、安心して買うこと、食べることができます。

 

身土不二とは?


身土不二という言葉を聞いたことはありますか?
人間の身体と大地は分けることのできない一体のもの、という意味です。
生活している地域で採れた食材を旬の時期に食べることで、必要とする栄養成分を自然と取り込むことができるように人間の身体はできています

日本人は、農耕民族であるため、穀物類や野菜類を消化するために大きな胃と長い腸を持っています。
そして、清浄機能をする肝臓も、肉メインの食生活である欧米人と比べると小さいです。
日本人は肉メインの食生活に、そもそも体の構造ができていないんです。

日本人の体の構造をきちんと理解し、旬のものを新鮮なうちに食べることを心がけてみて下さい。

 

まとめ
●極端なダイエットは、将来生まれてくる子どもの体質にも影響を与える。
●抗酸化作用のある大豆を積極的に摂る。
●塩化ナトリウムと書かれた塩は買わない、使わない。

 

体が資本という言葉を聞くと思いますが、自分自身の健康は大切な資産です。
自ら自分の体に良くないものを取り入れて、病気になっては元も子もありません。
ましてや、将来生まれてくる子どもにも影響を与える可能性があると考えると、毎日体に良いもの、そして環境にも優しいものを三食しっかり取り入れるようにしましょう。

フィトケミカルとは?緑黄色野菜に含まれる?カロテノイドとは?

最近テレビや雑誌などでも見るようになったフィトケミカル(ファイトケミカル)という言葉。
第7の栄養素と言われ、注目されています。
今回は、フィトケミカルについてご説明いたします!

 

フィトケミカルとは?


フィトケミカルやファイトケミカルとは、第7の栄養素と言われているものです。
植物は動物のように、自ら生活しやすい場所に移動することができず、また、強い太陽光線や害虫などのストレスに常にさらされています。
植物がそのような環境で生き抜けるのは、防御システムのおかげです。

光合成をおこなう際に、糖分の一部が変化して化学物質を発生させ、身を守っています。
これがフィトケミカルです。

色素、香り、灰汁などに含まれており、その種類は約1万以上あると言われ、現在では約1,500種類ほど解明されています。

 

フィトケミカルの特徴は?


フィトケミカルの最大の特徴は、抗酸化作用です。
活性酸素(フリーラジカル)を防御、除去する抗酸化力が強いことから、健康を守る効果や肌を若々しく保つ効果が期待できます。
カロテノイド、ポリフェノール、フラボノイドも、フィトケミカルです
特に、緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドについて、詳しく説明していきます。

 

緑黄色野菜とは?


緑黄色野菜とは、赤や黄色、緑色をした色の濃い野菜のことを呼びます。
厚生労働省では、可食部100g当たりカロテン含量600μg以上の野菜が緑黄色野菜と定義づけられています。

以前、野菜には旬があるので、旬の野菜をその旬に食べるという話をしましたが、緑黄色野菜にも旬があり、季節によって並ぶ野菜は異なり、効果もそれぞれ違います。
よく食卓に並ぶ野菜ですと、

 

春:アスパラガス、菜の花、かぶの葉、せり
デトックス効果

夏:かぼちゃ、ズッキーニ、オクラ、ニラ、トマト、パプリカ、しそ、いんげん
火照った体を冷やしてくれる効果

秋:にんじん、ほうれん草、さつまいも、ブロッコリー
夏の疲れを改善してくれる効果

冬:小松菜、ほうれん草、春菊、にんじん、ブロッコリー
体を温めてくれる効果

 

などがあります。
そのままでも、温野菜や蒸し野菜にするなどでも、比較的調理しやすいものが多いと思います。

 

日本は野菜や果物が豊富であると言われています。
つまりその分、旬のものの数も多いということです。
このような恵まれた国は、他にはあまりないと思います。

オーストラリアを例にあげますが、野菜や果物が日本のように豊富ではないため、収穫時期にとれたものを冷凍保存し、店頭では一年中同じものを売っているそうです。
(つまり、栄養価がかなり失われてしまったものが売られているということです…。)

 

カロテノイドとは?効果は?


カロテノイドとは、赤や黄色、緑色をした緑黄色野菜や、果物に含まれる色素成分の総称のことです。
β-カロテン、リコピン、ルテインなど、様々な種類があります。

カロテノイドを摂ることは、女性には嬉しいメリットがあるのを知っていますか?

 

健康的でツヤのある肌を作る効果
これは、研究論文で発表されています。
論文によると、野菜や果物を多く食べた人の肌は健康的でツヤと輝きがあり、血液中のカロテノイドの数値が高かったと発表しています。
抗酸化成分であるカロテノイドは、皮下脂肪に蓄えられた後、皮脂として分泌され、皮膚の最も上の層に吸収されることによって、健康的な輝きを放つということのようです。

この作用を「カロテノイドグロウ」と呼んでいます。
異性を惹きつけるほんのりバラ色の自然な肌になるので、女性としての魅力がアップします。

乳がんになるリスクが軽減される
2012年ハーバード大学で発表された論文によると、カロテノイド値が高かった上位20%の女性は、カロテノイド値が最も低かったグループの女性と比べ、乳がんになるリスクが15~20%低かったというのです。

これは、カロテノイドが体内でレチノール(ビタミンA)に変換され、細胞の成長や遺伝子発現に影響を与え、腫瘍の成長を抑制することで、乳がんのリスクが間接的に抑えられたものだと考えられています。

また、カロテノイドが細胞間のコミュニケーションを促し、免疫系の働きを強化して、体内で異常に成長する細胞を抑制する手助けをすることも、関係していると考えられています。

他にも、目尻のシワができにくい肌の日焼けを防ぐ「食べる日焼け止め」の効果も期待できるようです。

ここで気を付けていただきたいのは、抗酸化物質の効果の多くは数時間しかもたないということです。
そのため、一日1回だけではなく、毎食取り入れることを目標にしましょう。

 

野菜が日焼けしない理由とは?


先ほどの説明で、抗酸化作用があるから積極的に食べた方がいいというのは分かったかと思いますが、そもそも野菜がなんであんなに日に当たっているのに、日焼けしないで鮮やかな色を維持できているか分かりますか?
野菜や果物には人間と同じように紫外線から身を守る必要があります。
守るために「皮」があります。
皮がなかったら、すぐに腐ってしまうのは想像できますよね。
皮には外界の刺激から実を守る役割、創傷治癒効果などがあります。

当然ですが、遮るものがないので、私たち以上に日の光を浴びています。
特に夏なんて、日差しも強く、暑いし、遮るものがないところに収穫されるまで24時間毎日いるなんて…考えるだけでも過酷ですよね。

それでも、細胞が破壊されないのは、それだけ多くの抗酸化成分が含まれているということです。
先ほど説明した、色素成分であるポリフェノールやカロテノイドなどのフィトケミカルは、主に皮の部分に多く含まれています。

今回は夏野菜をいくつか例を挙げましょう。

 

トマトに含まれるリコピン

トマトが赤いのはこのリコピンによるもの。
リコピンには強い抗酸化力があり、その強さはビタミンEの約100倍以上とも言われています。

ナスに含まれるナスニン(アントシアニンの一種)

ナスニンとは紫色のポリフェノールのこと。
これにも強い抗酸化作用があり、紫外線や菌から身を守っています。

ズッキーニに含まれるβ-カロテン

カロテノイドが豊富で、同じβ-カロテンを豊富に含む人参よりも抗酸化力が高いと言われています。
β-カロテンは緑黄色野菜に多く含まれているのが特徴です。

 

強い抗酸化力のある成分のおかげで、それぞれの野菜は色を維持でき、色鮮やかになります。
他にも、カボチャにもβ-カロテンが豊富であり、カボチャにはβ-カロテンの他にゼアキサンチンも含まれていて、ゼアキサンチンはとうもろこしにも多く含まれている黄色のカロテノイドです。
これは、目を紫外線によるダメージから守ると考えられています。

特に夏野菜に色が濃いものが多いのは、それだけカロテノイドなどを豊富に含んでいるからだということです。
色の濃さが抗酸化作用の強さを意味するのであれば、夏野菜が紫外線対策になるというのも納得できます。
旬のものをその旬に食べるという意味、少しは分かっていただけましたでしょうか?

 

まとめ
●緑黄色野菜の抗酸化作用のあるカロテノイド(フィトケミカルの一つ)が豊富。
●抗酸化物質は数時間しか持たないので、毎食摂り入れる。

 

ワイルドクラフトの野菜や果物は、農薬・化学肥料・有機肥料を一切使わない無農薬・自然農の自然栽培方法を用いて、野生の生態系に近い環境の中でできたものです。
(詳しくはこちら
身体に悪いものがないので、余すことなく食べることができます。

また、日本には季節に合った調理方法があるのも、素晴らしい文化だと思います。
体を温めるために、旬の野菜を使って煮物やお鍋にしたり、火照った体を冷やすためには、夏野菜のおひたしなどがあります。
栄養価の高い旬の野菜と、余すことなく食べられるワイルドクラフトの野菜を、たくさん摂って栄養素をしっかり補いましょう。

残留農薬量が多い食材とは?少ない食材とは?有機JASマークの落とし穴

残留農薬という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、気にしたことはありますか?

スーパーやデパートなどで売られているものなのだから大丈夫だと思われがちだと思います。

日本では有機JASマークのついた食材をよく売られているのを見ますよね。
マークがついているから、100%安心・安全というわけではありません。
以前、農薬による人への影響とは?でお話しましたが、農薬は人間にとって決してプラスになるものではありません。

今回は、そんな残留農薬について、気を付けていただきたいことをご説明いたします!

 

残留農薬とは?


残留農薬とは、字の通り、食物に残った農薬のことを言います。

日本では、厚生労働省が、食品中に残留する農薬などが、人の健康に害を及ぼすことのないよう、全ての農薬、飼料添加物、動物用医薬品(農薬等)について、一定の量を超えて農薬等が残留する食品の販売等を原則禁止するという制度(ポジティブリスト制度)を施行しています。
現在、残留基準が設定されている農薬等は合計で788品目あります。

以前の食品衛生法の規則では、残留基準が設定されていない農薬等が食品から検出されても、その食品の販売等を禁止するなどの措置をしていませんでしたが、ポジティブリスト制度施行により、基準を超えて食品中に残留する場合、その食品の販売等の禁止ができるようになりました。
残留基準は、食品安全委員会が、人が摂取しても安全と評価した料の範囲で、食品ごとに設定されていますが、ポジティブリスト制度が施行される前の食品は、販売等を禁止していなかったので知らないうちに、購入していた可能性は否めません…。

農薬などが基準値を超えて残留する食品の販売、輸入などは、食品衛生法により禁止されているので、日本で販売されている海外からの食品は、基準値以下という意味では問題なさそうです。

 

有機JASマークの落とし穴とは?


有機JASマーク認定機関の規格に沿って、認定を受けたもののみ有機JASマークの表示が許され、オーガニック食材として認められています。
しかし、何度も言うように、オーガニック=無農薬、無化学肥料ではありません。
有機農産物の生産に置いて使用することがやむを得ないとされる化学合成農薬の使用は認められています
海外のオーガニック認定機関の厳しい規定と比べると、日本の有機JAS認定の規定は緩く、20種類以上もの農薬が認められているのが現状です。
確かに、他の食材に比べれば、農薬、除草剤、防カビ剤、化学物質などの残留は少ないのは事実ですが、その点、ワイルドクラフトの食材はそのような心配がないので、安心できるかと思います。

 

残留農薬量が多い食材とは?


食材によって、残留農薬量が多いものや少ないものがあります。

全ての食材を変えるということは、金銭的にも難しいと思いますので、残留農薬量が多いものは特に、ワイルドクラフトのものにするということを心がけてください。

 

残留農薬量が多い食材:いちご、りんご、ネクタリン、もも、セロリ、ぶどう、さくらんぼ、ほうれん草、トマト、パプリカ、さくらんぼ、トマト、きゅうり

残留農薬量が少ない食材:アボカド、とうもろこし、パイナップル、きゃべつ、グリーンピース、たまねぎ、アスパラガス、マンゴー、パパイア、キウイ、なす

 

上記に挙げたものは、一例になりますが、こちらのサイトに詳しく書かれているので参考になさってください。

これを見ると恐ろしくなります…。

 

オーガニックの話になりますが、妊娠中にオーガニック食材をとると、男児の先天性欠損症の発症リスクが劇的に低下したという研究結果があります。
つまり、ワイルドクラフトの食材にすれば、更にリスクを低減できる可能性があるということです。
ワイルドクラフトは、人の手が加わることなく自生しているからこそ、その周囲の環境のみ考慮すれば、良いものです。

まとめ
●有機JAS認定でも、20種類以上もの農薬が認められている。
●残留農薬の多いものは、ワイルドクラフトのものを選ぶ。

 

ワイルドクラフトの食材をとることは、自分のためだけでなく、生まれてくる子どものためにも、必要なことです。

食材を買う時、値段だけで決めないようにしてくださいね。

いい土とは?よく噛んで食べる意味とは?

ワイルドクラフトとは無農薬、無肥料で農作業を生産することですが(詳しくはこちら)、そのためには作物が育つ土が大事です。

いい土とはどんな土なのか、土壌に住む微生物、私たちの体を作る酵素を交えてご説明いたします!

 

いい土とは?


いい土とは、手で触ると温かく、約1gの土壌の中に数億もの土壌微生物が生息し、昆虫などの小動物、放線菌、細菌を合わせると数億~数十億の微生物が生息している土のことを言います。
一反(約1,000㎡)の畑の中には、約700kg存在していることになります。
土の中での微生物の役割は大きく、微生物なしではいい土は成り立ちません。

 

微生物の役割とは?


微生物は土の中の養分や生物の死骸を酵素で分解したり、植物が呼吸するために通気孔の役目を持つ土の団粒構造(水持ちと水はけのいい土)を作ったり、酸素を含んだ水を貯えたり、有機物や無機物の消化、吸収を高めて循環を促進しています。
更に、生理活性物質を生み出し、根圏微生物が根圏環境を保護し、植物の根を病気から守り適正な環境に保つ役割を果たしています。

しかし現在の土壌は、化学肥料や農薬などにより、微生物や小動物が生息することが難しくなり、生態系が壊されてしまいます。
作物に関しては、寒暖差や天候異変に弱くなり、病原菌に対する抵抗力も下がり、ひ弱で病気になりやすくなります。
作物の栄養の低下もそうです。

作物が丈夫に育つためには、根が丈夫で、養分を吸う細根がたくさんあることが重要です。
そのためには団粒構造の土づくりをしてくれる微生物がなくてはなりません。

 

人間と微生物、細菌の関係とは?


私たち人間も微生物から進化を遂げてきたものです。
細胞の中に、酸素からエネルギーを作り出す微生物であるミトコンドリアを体内に寄生させたり、酸素を好むミトコンドリア系と酸素を嫌う解糖系(1つのグルコースから2つのピルビン酸を生成する代謝過程のこと)のエネルギー生成の仕組みを取り込んだのが人間を含む動物です。
人間が作物から栄養を摂取できるのは微生物のおかげなんですね。

微生物には、細菌やウイルス、中には寄生虫なども含まれていますが、互いに助け合って共存しています。
特に密に接しているのが細菌です。
人間には、約100兆個、重さにして1~2kgの細菌が常在し、皮膚、消化管、呼吸器系、口腔などのあらゆる場所に存在し、バランスを保って定着してくれています。

健康な体を維持するためには、腸内のバランス(腸内フローラのバランスとも言われています)を整えることが大切だと言われているのはご存知かと思います。
人間に定着している細菌の90%は消化管に生息していると言われ、これがよく耳にする腸内細菌のことです。
腸内細菌は3,000種類以上の酵素の産生に関わっていたり、私たちが取り入れた食べ物を分解してくれることで、消化吸収ができ、私たちは生命維持することができています。

私たちが健康でいられるのには、酵素と腸内細菌の活動あってです。

 

酵素とは?最初に野菜を食べる意味とは?


先ほどご説明したように、人間の体を維持するためには酵素もなくてはならないものです。

酵素とは、細胞間の情報を伝達し腸内環境を適正に維持したり、代謝にも働いたりして、体内のバランスを整える役割をしています。
酵素には、体内で生成する内部酵素と、外部から取り入れる外部酵素とに分けられ、内部酵素は更に、代謝酵素、消化酵素と分けられます

代謝酵素:生命活動に重要な役割を果たす酵素のこと。
代謝に関わる酵素で、栄養を腸から吸収し、毛細血管を通り内臓や筋肉などあらゆる組織へ届けます。
また、たまった毒素や老廃物を汗や尿の中に排出し、リンパ液や白血球の働きを促進し免疫力を高めてくれます。

消化酵素:食物の消化、吸収活動に不可欠な酵素のこと。
消化器官内で分泌され食べ物を分解する酵素のことです。
唾液中のアミラーゼや胃液中のペプシン、膵液中のリパーゼ、腸液中のスクラーゼなどがあります。

しかし、一生の間に体内で作られる量に限りがあり、また体内で合成できないものもあるため、外部から酵素を取り入れる必要があります
それを、食物酵素といいます。

食物酵素を多く含む食品として、新鮮な生肉や魚、生野菜、果物、発酵食品(味噌、納豆など)があります。
食事をすることも活動であるために、酵素を必要とします。
食事をする時にサラダなどの野菜を最初に食べる意味はきちんと理解していますか?
血糖値を急に上げないということはもちろんありますが、食物酵素を多く含んだ野菜を最初に野菜を食べれば、体内の酵素を無駄に使わなくてすむからという意味もあったんです。
一般的に酵素の耐えられる温度は70度以下と言われているので、調理方法には注意してください。

 

よく噛んで食べる意味とは?


小さい頃、ごはんを食べる時に「よく噛んで食べなさい」と言われてきたと思いますが、その意味はきちんと理解できているでしょうか。
食事をすることは、活動の一つで酵素を必要とします。

よく噛んでいると、唾液がどんどん出てきます。
唾液に含まれる、でんぷん質を分解するアミラーゼも酵素の一つです。
よく噛むと、アミラーゼが食べ物を分解しやすくなるので、体内の酵素を無駄遣いしなくてすみます
そして、この節約した分は、体を維持するために使用されるため、免疫力が高くなります。

よく噛んで食べない、体に悪いものや夜更かしなどの不規則な生活を送っていると、どんどん酵素が消費されてしまい、病気になりやすくなったりするので、「よく噛んで食べる」、規則正しい生活を送ることが健康な体を維持するためには必要です。

 

ワイルドクラフトの土は、栄養豊かな微生物がたくさん住む自然の土です。
微生物がたくさん住む土のおかげで、いい土になり、美味しい野菜や果物ができあがります。

昔と比べて肥料や農薬を使用したことが原因で、野菜の栄養価はどんどん下がっていっています。
この表を見れば分かりますが、昔は肥料や農薬は使用されていなかったので、栄養価が高かったことが分かります。

まとめ
●いい土づくりをしてくれる微生物のおかげで、作物は丈夫に育つ。しかし、化学肥料や農薬のせいで生態系が崩されている。
●よく噛むことで、免疫力が高くなる。

 

肥料や農薬などで見た目を良くし、大量生産された栄養価の低いものを食べるのではなく、自然の土でできたワイルドクラフトの野菜から食物酵素をたくさんとり、いつもの食事を体のことを考えた意味のあるものにしていきたいですね。

ケイ素とは?骨を丈夫にするのは牛乳ではない?ワイルドクラフトのお米取扱いショップ

日本人はお米を食べる習慣が海外と比べると格段に多いですが、パンやうどん、ラーメンなどといったお米以外のものも増えてきたので、お米を食べる機会は減ってきていると思います。

米離れと言われているように、実際に毎日三食お米を食べている人はかなり少ないと思います。
お米が私たちにどんな効果をもたらしてくれるのか、カルシウムとマグネシウムの相関関係を見ながら、今回はお米と私たちの体についてご説明いたします!

 

日本の米の消費量は?


一言にお米と言っても、おむすびや寿司、お餅にしたり、団子やおはぎなどの和菓子、お煎餅やあられなどの米菓、日本酒などの原材料になっていたりと、その用途は様々です。
一体、どのくらい私たちはお米を食べているのでしょうか。
農林水産省が発表している米の年間一人当たりの消費量は、下のグラフを見て分かるように、

昭和37年が118.3kgだったのに比べ、平成28年には54.4kgと、半分以下に低下しています。
農林水産省 米をめぐる関係資料
やはり、外食が増えたこと、パンを食べることが増えたことが大きいようです。

 

カルシウム=牛乳は間違い?
カルシウムとマグネシウムの相関関係


小さい頃、骨を丈夫にするから牛乳を毎日飲みなさいと言われませんでしたか?
確かに、牛乳にはカルシウム、必須アミノ酸が含まれていますが、これは大豆や野菜から十分にとることができます。
牛乳の怖いところは、酸性食品であるために、たくさん飲むと血液のPhが本来の中性から酸性に傾いてしまい、これを防ごうとし、骨からカルシウムを奪い取ってしまいます
結果、新陳代謝を阻害したり、最悪の場合、虚血性心疾患を引き起こしたりすることもあります。
牛乳は、骨を作るどころか、骨をもろくし、決して体に良いものではなかったのです。

健康を維持するうえで、最も理想的な摂取のバランスは
カルシウム2に対して、マグネシウム1

とされています。
カルシウムをとる際には、マグネシウムも忘れずにとるようにしてください。
もし、牛乳をがぶ飲みしている方は、それに比例するマグネシウムも摂取するようにしましょう。

その点、豆乳は牛乳に比べ、カルシウムの量はかなり少ないですが、マグネシウムを豊富に含んでいるので、骨にも体にもいいものと言えるので、牛乳を飲むなら豆乳を飲むことをオススメします

無肥料・自然栽培大豆使用 豆乳
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骨を丈夫にするには?


2004年にアメリカのフラミンガム研究所が、高齢者にはカルシウムの摂取量と骨密度上昇の関係性が認められず、男性と閉経前の女性の骨密度には、マグネシウム、カリウム、ビタミンCの摂取量と関係が深いことが認められましたが、これら以上にケイ素が重要であると発表しています。

ケイ素の摂取量と骨密度について、ハーバート大学、セント・トーマス病院などの共同研究グループが、2,847人(男性:1,251人 女性:1,596人)の食事からのケイ素摂取レベルを5つのグループに分けて、背骨と足の付け根の骨密度を測る実験を行ったところ、最も多いグループは最も少ないグループと比較すると、骨密度が10%近く高かったという報告もあります。
この実験でも、カルシウムの効果は認められませんでした。

人間の骨は3年くらいで、破骨と造骨が繰り返されていると言われています。
ケイ素は造骨細胞の働きを助ける役割を担っていて、女性ホルモン(エストロゲン)が破骨細胞の働きを助けています。
年を重ねるごとに女性ホルモン(エストロゲン)は減っていくので、閉経後の女性は破骨細胞の働きを助けることができなくなります。
骨粗鬆が女性に多いのはそのためです。

では、閉経後の女性はどうしたらいいのかと思う方もいらっしゃると思います。
2004年、アメリカ農務省のグランドフォークス人類栄養学研究センターが、閉経後の女性にホウ素を摂取させたところ、血中のエストロゲン濃度が高まったと発表しました。
つまり、ホウ素を摂取することにより、エストロゲン濃度が高まり、破骨細胞の働きを助けることができるんです。
女性の場合は年齢によって、ケイ素とホウ素を上手に取り入れる必要があるようです。

 

ケイ素とは?


ケイ素とは、地球上で酸素の次に多い元素で、通常は、酸素との化合物として、二酸化ケイ素(シリカ)として存在しています。
よくシャンプーなどに書かれているシリコンも、ケイ素のことです。

人間の皮膚、爪、毛、骨などに存在していていることから、私たちの体を作るのに欠かせないものです。
また、たんぱく質や、若さを保つコラーゲンの合成と増加にも必要なものです。
そのため、私たちの体にとってはケイ素が必要なんです。

地球上に存在するケイ素は酸素と結びついてケイ酸として存在しています。
そんなケイ酸ですが、土の中には約60%含まれています。
土はケイ素でできていると言ってもいいくらいです。

 

米が良い理由とは?


ケイ素が体にいいものであることは分かったと思いますが、どうして米がいいのかを説明いたします。
植物の中でもケイ素を吸収しやすいものと、しにくいものがあります。
中でも、稲(イネ科作物全体)はケイ素の吸収率が高い代表作物です。
加えて、可溶化率も高いため、私たちの体にとっても、お米を食べることでケイ素をもっとも効率よくとることができます。

お米にも玄米や白米など種類がありますが、特に玄米の糖層にケイ素は多く、精米すればするほどケイ素の含有率は低くなりますので、特に玄米を積極的に食べることをオススメします
七分つきのごはん150g(お茶碗約2杯分)でケイ素は3mg含まれているのですが、玄米は
7mg含まれています。
納豆や味噌などの大豆食品は200gでケイ素が2.2mgなので、玄米を食べると積極的にケイ素をとることができるのが分かります。
稲以外にも、番茶、ほうじ茶、干しヒジキ、ハマグリなどにもケイ素は多く含まれていますので、積極的にとりましょう。

農薬や肥料などを一切使用していない、ワイルドクラフトのお米は、栄養価が高く、しかも味が濃く美味しいといいことばかり。
少しお値段は高いと感じるかもしれませんが、ワイルドクラフトのお米(特に玄米)を毎日とること、そして、カルシウムとマグネシウムを上手にとり、バランスの良い食事を心がけて、いつまでも健康に過ごしましょう。

 

ワイルドクラフトのお米取扱いおすすめショップ


自然栽培米専門店
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おまけ ビールもケイ素を含む?


海外の人はあまりお米を食べる習慣はありません。
代わりにビールでケイ素をとっているという報告があります。
ビールを飲むことを率先してオススメするわけではありませんが、麦殻にケイ素が多く含まれているので、ビールでもケイ素をとることはできます。
(※発泡酒にはケイ素の含有量はビールと比べると少ないので、ご注意ください。)

 

まとめ
●牛乳だけ飲んでいても意味がない。健康を維持するうえで、最も理想的な摂取のバランスはカルシウム2に対して、マグネシウム1であること。
●骨を丈夫にするなら豆乳と玄米を積極的に摂る。
●骨密度を上げるためにはケイ素が効果的。(閉経後の女性はホウ素が効果的。)

原発事故による影響とは?内部被ばくを防ぐためにしたいこと

2011年3月11日に起きた東日本大震災から、もうすぐ7年が過ぎようとしています。

原発事故により、現在でも放射線被ばくが問題視されています。
野菜などを買う際に、産地を見て、放射線を浴びているから東北地方のものは買わないという方も未だにいらっしゃると思います。
確かに、内部被ばくは、中々症状が現れませんし、小さい子どもには影響が大きい、妊娠中の方は生まれてくる子どもに影響があるのではないか…などと心配になるのは当たり前です。
しっかり理解して、美味しい食事をとるために、体内に入ってしまった放射性セシウムを除染する方法など、今回は放射線についてご説明いたします!

 

放射線とは?


ニュースでもよく聞いていた言葉なのでご存知かと思いますが、放射線とは、放射線を出す能力のあるセシウムやストロンチウムなどの放射性物質が壊れていく時に出される粒子線や電磁波のことを言います。
放射線被ばくによる人体への影響の度合いは、国際単位系でSI(シーベルト)と表します。
国際放射線防護委員会は、年間20ミリシーベルト以下なら健康への影響はないと言っていますが、文部科学省は年間1ミリシーベルト以下の被ばくを目指しています。
現在、年間を通して、受けている自然放射線量の世界平均は2,4ミリシーベルト、日本では一人当たり平均1,5ミリシーベルト浴びていると言われています

ベクレルという言葉も聞いたことがあるかと思いますが、これは食品や水、土壌の中に含まれる放射能の量を表す際に使います。

 

被ばくとは?


被ばくとは、人がどれくらい放射線にさらされたかを言い、内部被ばくと外部被ばくの2種類に分けられます
外部被ばくは字の通り、体の外から放射線を浴びることを言います。
内部被ばくについては次で詳しく説明いたします。

被ばくすると、がんや、白血病を引き起こし、浴びた量が多ければ死に至ります
特に、赤ちゃん、幼児、妊婦は放射線に対する感受性が高いので要注意です。

チェルノブイリ原発事故当時、胎児や3歳児以下の子どもの甲状腺がんの発生率がとても高かった理由として、彼らの臓器は未発達であるため甲状腺に放射性ヨウ素を取り込みやすかったからです。
妊婦も注意する必要がある理由としては、胎児が母体内で放射線被ばくした場合、卵子の中で染色体異常が蓄起こる恐れがあるためです。
がんの発症率が高くなったり、奇形や精神発達の遅れなどの障害を引き起こします。

 

内部被ばくとは?


内部被ばくとは、放射性物質が含まれたホコリなどを吸い込んだり、汚染された飲食物を口にすることを言います。
内部被ばくの要因としては、

食べ物94%
飲料水5%
空気1%

と言われています。

雨水や風邪に放射性物質を含む大気中のチリが農産物に付着したり、土壌に放射性物質が蓄積されたりして、知らないうちにそれらを食べて内部被ばくしていることもあります。

内部被ばくを防ぐためには、
放射線に汚染されたものを体内に取り込まないこと。
もし取り込んでしまった場合は、
すぐに排出することが大事です。

 

内部被ばくしてしまったら?


・ペクチンなどの物質を、体内で放射線物質と結合、吸着させ、便などによって体外へ排泄させること。
・カリウムやカルシウムなどの放射性物質と化学的構造が類似するものを積極的に摂取し、体内に放射性物質を取り込むのを予防すること。
の2つが大切です。
これらの機能のあるものを、除染食品と呼びます。
例を挙げて説明いたします。
放射線に汚染されたものを体内に取り込まないことも大事なので、放射能情報一覧も載せておきますので、参考にしてみてください。

 

玄米

食物繊維が白米の8倍あり、発がん性物質など有害物質の排出を促してくれます。
長崎の医師が被ばくした人に玄米を勧めたところ、ほぼ原爆症にかかった人がいなかったという報告もあります。
ワイルドクラフトの玄米は、一般玄米や有機栽培玄米とはカリウムやカルシウムの含有量が明らかに違うことが証明されています。

中道農園HP
(試料は、中道農園生産自然栽培並びに有機栽培コシヒカリ玄米、一般玄米は、日本食品標準成分表より)

無施肥 無農薬栽培 自然栽培コシヒカリ 玄米
【中道農園】はこちら

滋賀県の放射能情報一覧

ペクチンを豊富に含むもの:りんご

ペクチンには、セシウムを吸着し体外に排出する効果があります。
実際に、チェルノブイリの原発事故で、ペクチンを含むものを積極的にとったところ、体内の放射線セシウム値が下がったといいます。
ベラルーシで、1996年~2007年に、16万人以上の子どもを対象に、りんごに含まれるアップルペクチンを主成分とした食品を10g/日、18~25日服用させたところ、セシウム値が30~40%減少したという報告もあります。

りんごは特に熱を加えると、ペクチンの含有量が上がります
また、実と皮の間に多いので、よく洗って、皮を剥かずにコンポートや焼きりんごなどがオススメです。
アップルペクチンには、ガン、整腸作用、アンチエイジング、抗酸化作用の効果もあるので、是非食べていただきたい食材です。
ペクチンを豊富に含むものとしてりんごの他には、柑橘系、桃、バナナ、キウイなどがあげられます。

農薬ゼロ、化学肥料ゼロの農薬不使用青森りんご
【まっかなりんご】はこちら

りんごと言えば青森が思い浮かぶと思いますが、震災地に近いからちょっと…と思われる方もいらっしゃると思います。

青森県の放射能情報一覧

を見るとお分かりいただけますが、現在では放射線はかなり低くなっています。

東京都の放射能情報一覧

こちらを見れば分かりますが、あまり差はありません。

カリウムを豊富に含むもの:かぼちゃ

セシウムはカリウムと化学的構造が似ているため、私たちの体は、カリウムが不足していると、構造が似ているセシウムをため込んでしまいます。
しかし、カリウムをきちんと摂取していれば、カリウムの方が優先的に体内に吸収させるので、ため込むのを予防してくれます。
カリウムを豊富に含むものとして、かぼちゃ、トウモロコシ、にんじんがあげられます。

無農薬 無肥料の自然栽培
【Club大地】はこちら

北海道の放射能情報一覧

カルシウムを豊富に含むもの:カブ

かぼちゃと重複しますが、ストロンチウムはカルシウムと化学的構造が似ているため、私たちの体は、カルシウムが不足していると、構造が似ているストロンチウムをため込んでしまいます。
カルシウムをきちんと摂取していれば、カルシウムの方が優先的に体内に吸収させるので、ため込むのを予防してくれます。
カルシウムを豊富に含むものとして、カブ、ひじき、ごま、桜エビ、モロヘイヤ、昆布、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどがあげられます。

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徳島県の放射能情報一覧

発酵食品:味噌

腸の働きをよくする発酵食品は、体内に吸収してしまった放射性物質を体外にスムーズに排出してくれます。
発酵過程で放射性防御作用のある物質が生成され、食物繊維も豊富なので、体の中の有害物質を除去してくれます。
味噌の他にも、醤油、納豆、キムチ、ぬか漬けなどがあげられます。

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北海道の放射能情報一覧

 

これらを意識してとれば、体外にどんどん排出されるので、積極的にとりましょう。
下ごしらえにも気を付けてください。
水洗い、皮を剥く(りんごを除く)、塩漬けや酢漬け、ゆでこぼすなど、少し面倒と思っても下ごしらえをしっかり行えば、残留した放射性物質を軽減することができます

 

まとめ
●放射線に汚染されたものは食べない。食べてしまった場合、すぐに排出すること。
●除染食品を日頃から食べるようにする。
●下ごしらえは念入りに行う。

 

放射性物質はいったん体内に入ると、その物質を中心にあらゆる方向に放射線を体内に出し続け、DNAを傷つけます。
日本に住んでいる以上、放射線と付き合っていかないといけません。
産地を吟味した食品選び、栄養価の高いワイルドクラフトの食材選びをして、体内に蓄積させないような食事をしていきたいですね。

成分表示を気にするだけで健康に?コーヒーフレッシュは危険!

前回、食品添加物についてご説明いたしましたが、コンビニやスーパーで惣菜やお弁当など買う際に、成分表示を見ていますか?

成分表示を見て添加物が多そうだからやめておこう、これは少なさそうだから大丈夫、などと思って買ったり買わなかったりすることがあるかと思います。
今回はそんな成分表示についてご説明いたします!

 

成分表示とは?


食品表示法第4条第1項の規定に基づき、消費者が食品を安全に摂取し、自主的かつ合理的に食品を選択するために必要とされる販売の用に供する食品に関する表示を定めた食品表示基準の中のひとつです。
また、消費者にとっては栄養成分表示を見ることを習慣化することで、適切な食品選択や栄養成分の過不足の確認等に役立てることができるものです。

本当に裏の成分表示を100%信用し、適切な食品選択、栄養成分の過不足の確認に役立てることができているのでしょうか。
厚生労働省の2015年の「国民健康・栄養調査」では、実際に食品を購入する時に参考にしている割合は、
男性26,1% 女性53%と、女性でも2人に1人、男性は4人に1人と、まだまだ気にしている人が多いとは言えない現状です。

 

一括表示とは?表示免除とは?


例えば、コンビニでお弁当を買う時に成分表示を確認して、そんなに添加物が多くなさそうと安心しても、いくつかの添加物を一括して表示してもいいことが食品衛生法で定められています
つまり、何種類の添加物がどの程度使われているか知り得ません。
特に、乳化剤、調味料、リン酸塩、Ph調整剤、香料、イーストフードと書かれているものは、本当は何種類入っているか分からないので避けるのがベターです。
他にも、添加物を表示しなくてもいいことがあります。

 

キャリーオーバー
原材料からそのまま持ち越される添加物のこと
原材料に代替品を使っていても、最終的に商品化されたものには代替品の表示義務がない。
例:焼き肉のたれ、お酒、マーガリンなど

加工助剤
加工食品を作る際に使われた添加物は、最終的に商品化されたものに除去、中和されていれば表示義務がない。
例:みかんの缶詰、カット野菜、パックサラダなど

バラ売り、店内で製造販売するもの
包装していないもの、手作りしているから表示義務がない。
例:枚数売りされている魚や肉、パン屋さんのパン、レストランの料理、惣菜、持ち帰り用のお弁当など

パッケージが小さいもの
30cm²以下のものは原材料の表示義務がない。
例:飴、一口サイズのお菓子、コーヒーフレッシュなど

 

このように成分表示がされていない商品や、まとめて表示されている商品は数多くあります。
外食やコンビニの弁当などを食べ続けると、体調を崩すとよく言いますが、それは栄養が偏っていることよりも、添加物の影響なように思います。
どうしても食べなくてはいけない時以外は、何をどのくらい使っているのかがちゃんと分かるお弁当がいいですね。

 

コーヒーフレッシュの正体とは?


④の例に挙げた、ファストフード店やコンビニなどに、無料で置いてあるコーヒーフレッシュ。

牛乳や生クリームと思われがちですが、その正体は植物油に水を混ぜて、添加物で白く濁らせたものなんです。
ミルクでも生クリームでもありません!!
本来、油と水は混ざりませんよね。
それを添加物(乳化剤)で混ぜ合わせるのです。

化粧品(オーガニックコスメ、ワイルドクラフトコスメを除く)にもよく使われている界面活性剤のことで、食器用洗剤に使われているのが有名です。
一気にコストを抑えた、これも牛乳や生クリームの代替品の一つです。
表示がないため、何が入っているか私たち消費者には分からないとても危険なものです。
コーヒーフレッシュだけは今日からでもやめましょう。

成分表示のないものは、どんなものが入っているのか、どんなものからできているのか知ることが難しいので、なるべく避けられるといいですね。

 

成分表示で病気の予防になる?


最近ニュースで、高血圧を防ぐため、食べる量の目安に役立つのが栄養成分表示だと見ました。
確かに塩分の摂りすぎは高血圧の原因に、脂質の摂りすぎは動脈硬化の原因になり得ます。
高血圧と動脈硬化両方が進めば、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが増えます。
薬でコントロールすることはできますが、一番大事なのは食生活です。
薬に頼らず、成分表示を見ることがまず病気を予防する第一歩ですね。

 

まとめ
●成分表示には、入っているもの全て書かれているとは限らないが、見る習慣をつけることは大切。
●コーヒーフレッシュは油と添加物の塊。入れたい場合は、ミルクや豆乳を入れる。

 

もちろんオーガニックだから100%安心、安全とは言い切れませんし、ワイルドクラフトのものは第三者機関の検査がないため、自己責任で購入する必要があります。
加工品の場合でも、ラベルに有機野菜使用など書かれていても、成分表示を見ると実は添加物が多く含まれているということがよくあります。
ラベルや宣伝に騙されないように、成分表示を見るということを習慣づけてみてはいかがでしょうか。

食品添加物とは?今使っている、食べている醤油や塩は偽物!?本当の醤油、塩とは?

コーヒーを飲む時に何気なく出てくるコーヒーフレッシュを入れたり、温めるだけの味の付いたミートボール、コンビニで売られているドレッシングをかければすぐに食べられるサラダなど、普段何気なく食べているもの、使っているものを気にしたことのある方はどれくらいいるのでしょうか。

今回はそんな食品添加物についてご紹介いたします!

 

食品添加物とは?


食品添加物とは、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工、保存の目的で使用されるものです。
人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用が認められたものです。

私たちがよく口にする、明太子、漬物、練り物、ハム、ソーセージ、ベーコンなどに、特に大量に添加物が使われています。
特に明太子には、味付けや保存、見た目を綺麗にするために10種類以上の添加物が使用されているものがあり、総重量の2~3%が化学調味料だと言われています。

 

食品添加物の一日の摂取量はどの位?


一般的に一日平均10gと言われています。
年間で約40kgもの食品添加物を口にしていることになります。
コンビニ弁当やスーパーやデパートのお惣菜などだけでなく、市販のドレッシングやカレールウなど、何気なく使っているものにも多くの添加物は入っています。
また、化学調味料やグルタミン酸ナトリウムという物質名ではなく、調味料(アミノ酸等)と表示されているので、添加物だと気づいていないということも。
そのため、知らず知らずのうちに、口にしまっているんです。

 

食品添加物の危険性とは?


人体への害悪、毒性があり、特に発がん性があると言われています。
日本では2人に1人がガンになり、3人に1人がガンで亡くなっているのが現状です。

食事をしないと死んでしまいます。
私たちにとって食事は欠かせないもの=食事はそれほど大切なことだということです。
そんな食事が食品添加物だらけだったら、自らガンになるリスクを高めているだけです。
食品添加物の使用量や使用対象の食品は、厚生労働省でネズミなどの動物を使って毒性テストをして、その結果をもとに厳しく定めています。
薬も一緒で大量に飲めば体に何らかの影響を及ぼします。

食品添加物も、使用量が決まっているということは、摂り過ぎたら体に何らかの影響を及ぼすからということなのはお分かりだと思います。

 

毎日自炊していれば大丈夫?


毎日自炊しているから大丈夫と思っていても、料理の際に使う調味料にも、添加物が入っている場合があります。

例えば、醤油

醤油は、大豆、小麦、塩、麹でできていますが、添加物たっぷりの醤油の成分表を見ると、脱脂加工大豆が一番最初に書かれていると思います。
これは、油を搾った搾りかすです。
そこに、醤油のうま味成分であるアミノ酸、その他の添加物を入れて作られた、醤油に似せた代替品なんです。
本当の醤油は丸大豆しょうゆと書かれており、代替品は新式醸造しょうゆなどと書かれているので、買われる際に見てみて下さい。
味噌やだしの素などにも要注意です。

この化学調味料や、加工食品のうまみの素であるたんぱく加水分解物などの添加物は、一度口にしてしまうと、舌に「美味しい」と記憶させてしまいます。
そのため、スナック菓子やインスタントラーメンのような加工食品を頻繁に食べていると、それが「美味しい」と舌に刷り込まれてしまい、お母さんの味を「美味しい」と思わなくなってしまいます。

先日、植物図鑑という映画を見てまさしくこれだ!と思ったシーンがありました。
主人公の女の子は、毎日手作りとは程遠いコンビニ弁当を食べていましたが、ひょんなことから植物に詳しい家の無い男の子と出会い、家事をする代わりに居候させてあげると言って、一緒に生活を始めます。
その男の子は料理が得意で、自ら野生の植物(まさにワイルドクラフトですね。)を取りに行き、植物本来の美味しさを引き出すシンプルな味付けの料理、その時に旬な植物を使った料理を毎日女の子に作ってあげます。
ある日、女の子は会社の飲み会で居酒屋へ行った際に食べたつくねの味つけに違和感を持ちます。
毎日手作りの料理を食べていたことで、舌が変わり、男の子の料理が「美味しい」に変わってきたんです。
これは映画の中の話ですが、実際に手作りの食事を心がけていれば不思議と舌は変わっていきます。
本来の舌を取り戻してあげるためにも、食材だけでなく調味料にも目を向けてみて下さい。

 

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食品添加物のメリットとは?


人間の体にとってのメリットは、はっきり言ってありません。
しかし、消費者、生産者、販売店それぞれにとって、健康面以外ではメリットがあります。

消費者のメリット:見た目が綺麗、美味しい、便利、時短

生産者のメリット:コストを下げられ利益が上がる、均一な商品を楽に作れる

販売者のメリット:安い商品を仕入れれば、特売品にできる、売上が伸びる

もちろん全てがデメリットだったら、こんなに当たり前に使われることはありません。
購入する前にもう一度、自分の体のこと、家族の体のことをよく考えてみてください。
完全に食品添加物の無い食事を一生続けるのは不可能なので、うまく付き合っていく必要があります。

 

食品添加物と上手に向き合うには?


裏面に記載されている成分を見てもさっぱり分からないと思います。
簡単に見極める方法は、台所にないものが入っているものはなるべく避けることです。
先ほど述べたようなメリットもあるので、状況に応じて、上手に付き合っていきましょう。

 

本物の塩とは?


塩を買う際に裏の成分表示を見る方は少ないように感じます。
料理でも外食でも、塩はどんな料理にも使われていますよね。
塩を例に挙げてみますが、大きく4種類に分けられます。

 

①精製塩
海水から電気炉膜を使って塩化ナトリウムだけを取り出したもの
一般的な塩がこれに当たる。

②輸入塩
岩塩や天日塩のこと。
メキシコやオーストラリア、中国製が多い。
岩塩や天日塩にはミネラルはほとんど含まれていない。

③再生加工塩
②で輸入してきた塩を、一度海水で溶かし、塩化マグネシウムなど加えて再生加工したもの。

④自然海塩
海から直接汲み上げ、水分を蒸発させたもの。
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、銅、亜鉛などの海のミネラルがぎゅっと凝縮されている
日本古来の塩の作り方で、成分を全く調整しない、まさにワイルドクラフトな塩

 

ただ単に安いから、量が多いから、と言って買っても、それが本当の塩なのか、きちんと知る必要があります。
もちろん好みや考え方が様々なので、用途によって使い分ければいいのですが、口に入れるものは少なくとも自然海塩がいいと思います。

もしオーガニックやワイルドクラフトのものを買っていても、調味料や、他に口にするものが食品添加物たっぷりのものだとしたら、結局、添加物たっぷりの料理になってしまい、プラマイゼロ、むしろマイナスになってしまうように思えます。
せっかく地球にも人にも優しいものを買っているなら、自分の体も優しくしてあげてください。

 

まとめ
●発がん性の危険性がある食品添加物はなるべく控える。
●醤油を選ぶ時は、丸大豆しょうゆを選ぶ。
●塩を選ぶ時は、自然海塩を選ぶ。

 

一番忘れてほしくないことは、本来食べるということは、命をいただくこという行為だということです。
小さい頃に親から、「いただきます」「残さず食べなさい」「ごちそうさまでした」を教わりませんでしたか?
その「いただきます」「残さず食べなさい」「ごちそうさまでした」の意味、私たちの食卓に並ぶまでに、どれだけの命が犠牲になっているかをもう一度考えてみてくださいね。