過度なダイエットがもたらす影響とは?減塩方法とは?正しい野菜の選び方とは?

一日に三食きちんと食べている若者(16~29歳)は、70%程度。

約3人に1人が一日三食食べていないというんです。
年齢が上がるにつれ、三食食べている人は増えているという現状。
実際に昔と比べてスリムな人が多くなってきたと思いますし、若いのに疲れやすかったり、病気にかかりやすかったりと、色々と問題になっていることは多いと思います。
女性の場合はダイエットとして食事を抜いているとか、朝ご飯はお腹がすかないから食べていないとか、理由は様々。

今回は若者と女性にフォーカスして、食事の大切さ、正しい野菜の選び方などについてご説明いたします!

 

20代女性の多くが栄養不足?


20代の女性の1日のエネルギー摂取は、約1,900キロカロリー。
しかし、この20年で1,595キロカロリーにまで減っています。
日本は飽食の国と言われているのに、おかしな話ですね…。

女性だったら一度は痩せたいと思ったことがあると思います。
しかし、食事を抜いたり減らしたりするダイエットは、エネルギー摂取が減ることで、卵巣ホルモン(エストロゲン)が規則正しく分泌されず、月経不順の原因になったり、物忘れ疲れやすい肌荒れ骨量減少骨粗しょう症動脈硬化認知症の原因もなります。

また、痩せた体で妊娠した場合、早産低出生体重児が生まれる確率も高くなり、生まれた子供も生活習慣病になりやすい体質で生まれてくる可能性もあります。
なぜかというと、子宮内が低栄養であると、少ない栄養で生きていけるように体ができてしまうので、生まれてからはそれに適応できずに、病気などになってしまう可能性があるためです。

イタリア、スペイン、韓国では痩せすぎのモデルは採用されないとされ、ミスアメリカのBMIは20以上であることなど、痩せ女性や女性美の認識が世界的にも変わってきています。
しかし、日本のモデルや芸能人、街を歩く女性を見た限り、確かに20代の女性は痩せている人が多くいるように思えます。
痩せている方が美しいと考えられている点、女性美の認識について、まだまだ日本は遅れていそうです。

栄養不足の身体は、自分だけでなく、将来生まれてくる子どもにも影響を及ぼすことを知らない人が多いのでしょう。

 

卵巣ホルモン(エストロゲン)とは?



先ほど、過度なダイエットなどで卵巣ホルモンが正しく分泌されないと、様々な問題を起こしやすいと触れましたが、もう少し詳しくお話します。

卵巣ホルモンとは、卵巣から分泌され、肌の弾力を保つコラーゲンを増やし、肌の水分を保持する作用があります。
これは30代から徐々に減少し、肌老化を加速する要因のひとつとなっています。
卵巣ホルモンの特性としては、月経後に増え、妊娠に向けて卵胞の発育や子宮内膜を厚くし、骨育成にも、とても重要な働きをしています。
しかし、過度なダイエットをしている若い人の肌を見ると、年齢は若いのにその年齢の肌に見えずにカサカサボロボロ、生理不順が当たり前、なんてことがよくあります。
これは典型的な卵巣ホルモンバランスが崩れている状態であると言えます。

骨形成について、卵巣ホルモンは破骨細胞の働きを助ける役割をしています。
つまり、ダイエットなどで栄養不足の状態になっていると卵巣ホルモンが減少、破骨細胞の働きが弱くなるので、骨量が減るのは当たり前です。
バランスのとれた食事からは、約1,000mgのカルシウムが毎日摂取されますが、カルシウムが足りていないと、腎臓で作られるカルシウムの吸収を助ける活性型ビタミンDももちろん減るため、腸管からのカルシウム吸収も悪くなります。

そうすると、血中カルシウム濃度の低下を防ぐために、血中のカルシウム濃度が低くなる時に分泌される副甲状腺ホルモンが分泌され、骨のカルシウムを奪っていく、骨が弱くなっていくという負のサイクルが起こります。
この状態で、例えカルシウムをサプリメントなどで摂っていても、骨の形成には結び付かないというわけです。

骨の形成は20歳頃に最も高まります。
骨の成長期である子どもの頃から、しっかりとした食事から栄養素を摂らないといけません。

 

エストロゲンに似た作用のある食べ物とは?


卵巣ホルモンに似た作用のある食べ物があります。
それは大豆です。
大豆に含まれるイソフラボンというフラボノイドには、卵巣ホルモンに似た作用があります。
「植物エストロゲン」とも呼ばれています。
日本人が外国人に比べて老化が遅く、(同じ年の外国人を見ても日本人は幼く見られがちですよね!)長寿の民族であるのは大豆のおかげだとも言われています。
大豆からできた豆腐や納豆などはカロリーも低く、そのままでも美味しく食べることができますし、イソフラボンには、抗酸化作用もあるので、女性は年齢に限らず積極的にとるようにしましょう。

 

日本人はしょっぱいものが好き?


日本高血圧学会は、1日6g未満を推奨していますが、日本人は平均1日11gもの塩を摂取しており、世界的に見てもワースト1クラスです。
小さい頃から食品添加物たっぷりの食事や、食事自体が和食から洋食へと変わってきたことが大きな原因でしょう。

塩分の摂り過ぎは、高血圧になり、脳卒中や心筋梗塞の原因に、ひどい場合は半身麻痺や寝たきりの認知症になる場合もあります。
これらの病気は、高血圧が原因と思われがちですが、塩自体が脳卒中や心筋梗塞、胃がん、骨粗しょう症の原因にもなり得ます。
日本人がかかる病気の多くに塩は関係しています。

しかし、ここで注意していただきたいのが以前も少しご紹介いたしましたが、塩と言っても減らすべきは、塩化ナトリウムです。
良質な本物の塩を減らしてしまえば、体力を失い、立ちくらみや熱中症を誘発しかねない危険性があります。
暑い日に、塩飴などの塩分補給をするのがいいと言われているのは、そのためです。
新陳代謝は塩が成せる技なので、美容と健康のために減塩するというのは違います。
詳しくは、本物の塩とは?

小さい頃から塩化ナトリウムによる濃い味付けに慣れているとそれが普通だと思ってしまいますが、今からでも正すことは遅くはありません。
減塩することで生活習慣病などの病気を防ぐことができますし、素材そのものの味が美味しいと感じられるようになります。

 

すぐにできる減塩方法とは?


新鮮な、味のしっかりした地産地消の良い食材を使って、塩などの味付けを減らすことを心がけてください
減塩方法としてすぐにできることは、ワイルドクラフトの野菜を選択すること。
以前、残留農薬についてお話しましたが、
ハウス栽培の方が、散布した農薬がハウス内にこもり、放散や紫外線による分散が遅くなるため、残留期間が長くなってしまいます。
また、普通の畑などで栽培するよりも、4~10倍もの石油を使用すると言われています。
わざわざ残留農薬の心配があるハウス栽培や、農薬を使用して作られた野菜、環境にも優しくないものを選び、塩などの調味料を多く使うことは、全く意味のないことだと思いませんか?

自然に育まれたものは、ハウス栽培に比べてビタミンCが4~5倍多いのも特徴ですし、農薬など使用していないので、皮などまで、安心して食べることができます
大切なビタミンやミネラル溶け出した煮汁も、問題なく使うこともできます。

自然の美味しさたっぷりのワイルドクラフトの野菜は、減塩にも繋がります。

 

正しい野菜、果物の選び方とは?


野菜や果物を買う際に、何を重視していますか?
見た目が綺麗なものでしょうか?
安いものでしょうか?
選ぶ際に、見るポイントは違います。

先ほどお伝えしたように、まずハウス栽培のものは避けましょう

他に買う際に避けるべきものは、

①葉の緑色が濃すぎるもの、形や色がよすぎるもの
②伸びすぎているもの
③根がまっすぐで毛根が少ないもの
④甘いだけのもの

です。

これらは、化学肥料の使い過ぎであったり、発がん性物質に変化しやすい硝酸態窒素の含有量が多い可能性があります。

参考までにですが、リンゴ、梨、桃などは収穫までに15~20回、イチゴは収穫までに30~40回もの農薬を使用しています。

その点、ワイルドクラフトのものは、農薬も使用していませんし、生産者や栽培方法が明確であるので、安心して買うこと、食べることができます。

 

身土不二とは?


身土不二という言葉を聞いたことはありますか?
人間の身体と大地は分けることのできない一体のもの、という意味です。
生活している地域で採れた食材を旬の時期に食べることで、必要とする栄養成分を自然と取り込むことができるように人間の身体はできています

日本人は、農耕民族であるため、穀物類や野菜類を消化するために大きな胃と長い腸を持っています。
そして、清浄機能をする肝臓も、肉メインの食生活である欧米人と比べると小さいです。
日本人は肉メインの食生活に、そもそも体の構造ができていないんです。

日本人の体の構造をきちんと理解し、旬のものを新鮮なうちに食べることを心がけてみて下さい。

 

まとめ
●極端なダイエットは、将来生まれてくる子どもの体質にも影響を与える。
●抗酸化作用のある大豆を積極的に摂る。
●塩化ナトリウムと書かれた塩は買わない、使わない。

 

体が資本という言葉を聞くと思いますが、自分自身の健康は大切な資産です。
自ら自分の体に良くないものを取り入れて、病気になっては元も子もありません。
ましてや、将来生まれてくる子どもにも影響を与える可能性があると考えると、毎日体に良いもの、そして環境にも優しいものを三食しっかり取り入れるようにしましょう。

食品添加物とは?今使っている、食べている醤油や塩は偽物!?本当の醤油、塩とは?

コーヒーを飲む時に何気なく出てくるコーヒーフレッシュを入れたり、温めるだけの味の付いたミートボール、コンビニで売られているドレッシングをかければすぐに食べられるサラダなど、普段何気なく食べているもの、使っているものを気にしたことのある方はどれくらいいるのでしょうか。

今回はそんな食品添加物についてご紹介いたします!

 

食品添加物とは?


食品添加物とは、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工、保存の目的で使用されるものです。
人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用が認められたものです。

私たちがよく口にする、明太子、漬物、練り物、ハム、ソーセージ、ベーコンなどに、特に大量に添加物が使われています。
特に明太子には、味付けや保存、見た目を綺麗にするために10種類以上の添加物が使用されているものがあり、総重量の2~3%が化学調味料だと言われています。

 

食品添加物の一日の摂取量はどの位?


一般的に一日平均10gと言われています。
年間で約40kgもの食品添加物を口にしていることになります。
コンビニ弁当やスーパーやデパートのお惣菜などだけでなく、市販のドレッシングやカレールウなど、何気なく使っているものにも多くの添加物は入っています。
また、化学調味料やグルタミン酸ナトリウムという物質名ではなく、調味料(アミノ酸等)と表示されているので、添加物だと気づいていないということも。
そのため、知らず知らずのうちに、口にしまっているんです。

 

食品添加物の危険性とは?


人体への害悪、毒性があり、特に発がん性があると言われています。
日本では2人に1人がガンになり、3人に1人がガンで亡くなっているのが現状です。

食事をしないと死んでしまいます。
私たちにとって食事は欠かせないもの=食事はそれほど大切なことだということです。
そんな食事が食品添加物だらけだったら、自らガンになるリスクを高めているだけです。
食品添加物の使用量や使用対象の食品は、厚生労働省でネズミなどの動物を使って毒性テストをして、その結果をもとに厳しく定めています。
薬も一緒で大量に飲めば体に何らかの影響を及ぼします。

食品添加物も、使用量が決まっているということは、摂り過ぎたら体に何らかの影響を及ぼすからということなのはお分かりだと思います。

 

毎日自炊していれば大丈夫?


毎日自炊しているから大丈夫と思っていても、料理の際に使う調味料にも、添加物が入っている場合があります。

例えば、醤油

醤油は、大豆、小麦、塩、麹でできていますが、添加物たっぷりの醤油の成分表を見ると、脱脂加工大豆が一番最初に書かれていると思います。
これは、油を搾った搾りかすです。
そこに、醤油のうま味成分であるアミノ酸、その他の添加物を入れて作られた、醤油に似せた代替品なんです。
本当の醤油は丸大豆しょうゆと書かれており、代替品は新式醸造しょうゆなどと書かれているので、買われる際に見てみて下さい。
味噌やだしの素などにも要注意です。

この化学調味料や、加工食品のうまみの素であるたんぱく加水分解物などの添加物は、一度口にしてしまうと、舌に「美味しい」と記憶させてしまいます。
そのため、スナック菓子やインスタントラーメンのような加工食品を頻繁に食べていると、それが「美味しい」と舌に刷り込まれてしまい、お母さんの味を「美味しい」と思わなくなってしまいます。

先日、植物図鑑という映画を見てまさしくこれだ!と思ったシーンがありました。
主人公の女の子は、毎日手作りとは程遠いコンビニ弁当を食べていましたが、ひょんなことから植物に詳しい家の無い男の子と出会い、家事をする代わりに居候させてあげると言って、一緒に生活を始めます。
その男の子は料理が得意で、自ら野生の植物(まさにワイルドクラフトですね。)を取りに行き、植物本来の美味しさを引き出すシンプルな味付けの料理、その時に旬な植物を使った料理を毎日女の子に作ってあげます。
ある日、女の子は会社の飲み会で居酒屋へ行った際に食べたつくねの味つけに違和感を持ちます。
毎日手作りの料理を食べていたことで、舌が変わり、男の子の料理が「美味しい」に変わってきたんです。
これは映画の中の話ですが、実際に手作りの食事を心がけていれば不思議と舌は変わっていきます。
本来の舌を取り戻してあげるためにも、食材だけでなく調味料にも目を向けてみて下さい。

 

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食品添加物のメリットとは?


人間の体にとってのメリットは、はっきり言ってありません。
しかし、消費者、生産者、販売店それぞれにとって、健康面以外ではメリットがあります。

消費者のメリット:見た目が綺麗、美味しい、便利、時短

生産者のメリット:コストを下げられ利益が上がる、均一な商品を楽に作れる

販売者のメリット:安い商品を仕入れれば、特売品にできる、売上が伸びる

もちろん全てがデメリットだったら、こんなに当たり前に使われることはありません。
購入する前にもう一度、自分の体のこと、家族の体のことをよく考えてみてください。
完全に食品添加物の無い食事を一生続けるのは不可能なので、うまく付き合っていく必要があります。

 

食品添加物と上手に向き合うには?


裏面に記載されている成分を見てもさっぱり分からないと思います。
簡単に見極める方法は、台所にないものが入っているものはなるべく避けることです。
先ほど述べたようなメリットもあるので、状況に応じて、上手に付き合っていきましょう。

 

本物の塩とは?


塩を買う際に裏の成分表示を見る方は少ないように感じます。
料理でも外食でも、塩はどんな料理にも使われていますよね。
塩を例に挙げてみますが、大きく4種類に分けられます。

 

①精製塩
海水から電気炉膜を使って塩化ナトリウムだけを取り出したもの
一般的な塩がこれに当たる。

②輸入塩
岩塩や天日塩のこと。
メキシコやオーストラリア、中国製が多い。
岩塩や天日塩にはミネラルはほとんど含まれていない。

③再生加工塩
②で輸入してきた塩を、一度海水で溶かし、塩化マグネシウムなど加えて再生加工したもの。

④自然海塩
海から直接汲み上げ、水分を蒸発させたもの。
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、銅、亜鉛などの海のミネラルがぎゅっと凝縮されている
日本古来の塩の作り方で、成分を全く調整しない、まさにワイルドクラフトな塩

 

ただ単に安いから、量が多いから、と言って買っても、それが本当の塩なのか、きちんと知る必要があります。
もちろん好みや考え方が様々なので、用途によって使い分ければいいのですが、口に入れるものは少なくとも自然海塩がいいと思います。

もしオーガニックやワイルドクラフトのものを買っていても、調味料や、他に口にするものが食品添加物たっぷりのものだとしたら、結局、添加物たっぷりの料理になってしまい、プラマイゼロ、むしろマイナスになってしまうように思えます。
せっかく地球にも人にも優しいものを買っているなら、自分の体も優しくしてあげてください。

 

まとめ
●発がん性の危険性がある食品添加物はなるべく控える。
●醤油を選ぶ時は、丸大豆しょうゆを選ぶ。
●塩を選ぶ時は、自然海塩を選ぶ。

 

一番忘れてほしくないことは、本来食べるということは、命をいただくこという行為だということです。
小さい頃に親から、「いただきます」「残さず食べなさい」「ごちそうさまでした」を教わりませんでしたか?
その「いただきます」「残さず食べなさい」「ごちそうさまでした」の意味、私たちの食卓に並ぶまでに、どれだけの命が犠牲になっているかをもう一度考えてみてくださいね。