畜産物を選ぶことが環境汚染を引き起こす?

私たちが食べている豚肉や牛肉や鶏肉などの畜産物。
豚、牛、鶏だって生き物なので食べないと死んでしまいます。
この子たちの主なエサは大豆です。
日本が海外から輸入しているもので一番多いものは何か知っていますか?
それが、大豆などの家畜飼料です。

私たちが生きるためにはお肉(ビーガンやベジタリアンを除いて)は必要不可欠です。
その飼料のために自然がどんどん減っていることを知っていますか?

今回は、動物性の食品が及ぼす環境汚染についてご説明いたします!

家畜の食糧である大豆


アマゾンでは、農地の70%が飼料の栽培や放牧地として使われています。
飼料用の大豆が98%以上を占め、世界へ輸出されています。
1kgの鶏肉を生産するためには、約1kgの大豆が、豚肉には約650g、牛肉には約230gの大豆が必要と言われています。
国連食糧農業機関(FAO)は、大豆の生産量が2050年までに5億1,500万トンにも及ぶと言っています。
この大幅な生産量の増加は、日本の食の欧米化も一つの原因と考えられます。
肉の消費量が増えれば、必然的に大豆の消費量も増えます。
そのためには、大豆を栽培できる場所の確保、家畜を育てる場所の確保が必要になってきます。

温室効果ガスの増加


国連食糧農業機関(FAO)の発表では、温室効果ガスの排出量の14.5%が農業によるものであると言っています。
そして、2050年には肉や乳製品の生産による温室効果ガスは約81%を占めるのでは?とも・・・。
今の時点で、農業の方が石油会社よりも、多くの温室効果ガスを排出している現状です。

2011年、ブラジルのサバンナとボリビアのアマゾンだけで80万ヘクタールの熱帯雨林が大豆栽培のために伐採されました。
その50%が飼料のために使われています。

動物の排泄物や、飼料や放牧地のための森林伐採により温室効果ガスは排出されます。
肉や牛乳などの乳製品が世界的に増加しているので、家畜が増え、飼料の栽培が増えるのは当たり前。

2050年には、温室効果ガスの排出量は50%~80%までに上るとも言われています。
私もお肉を頂いている身なので、肉や乳製品を止めて欲しいとは言いません。
しかし、豆類などを上手に取り入れれば、肉の代わりになるものは多くあります。
今まで「大豆」で森林伐採が起こっていると言っているのに矛盾していると言われてしまうかもしれませんが、ちょっと読んで欲しいのです。

豆腐を例に挙げましょう。
1kg当たりの大豆から、どのくらいの豆腐ができるか知っていますか?
正解は、約倍の1,8kgの豆腐を作ることが出来るのです!
豆乳だったら、もっと少ない量の大豆で作ることができます。
肉を1kg得るためには、その何倍何十倍もの家畜やエサが必要になります。
豆類を選ぶだけで、森林伐採を食い止めるができるのです。

森林伐採によって絶滅危惧種が


森林伐採のために、無数の野生動物の生息地が奪われてしまいます。
1970年以来、アマゾンの森林の70%が飼料や牧草地のために伐採されています。

一番の被害者は絶滅危惧種であるジャガーとコンゴウインコです。
生息地域がどんどん狭くなり、繁殖地域がなくなり、伐採時に殺されてしまったり、売られてしまったり・・・。
アマゾンに住むイルカも、生息地や魚などの食料をとる場所を奪われています。
森林伐採によって今後、絶滅危惧種が増える日はそう遠くはないかもしれません。

水質汚染や水の無駄遣いにも


1キロ当たりの牛肉のために15,500リットル、豚肉は6,000リットルの水が必要になります。
これは、1年間のシャワーで使用する量に匹敵します。
そして、世界の水の30%近くが家畜の飲み水や牛舎の掃除のために使われています。

家畜を育てる上で、生き物だから糞尿は出ますし、豊富な飼料を作るために農薬や除草剤が使われます。
これらは、下水処理で処理できないために、地下水に入り込んでしまうので、水質汚染に繋がります。
肉を食べる回数を減らせば、家畜の量が減ります。
それが、水質汚染を抑えることもできるのです。

国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、西側諸国の肉の消費量が豊富なので、植物性のたんぱく質に置き換えるべきだと発表しました。
2050年までに世界の人口が100億人に達すると予想されているため、肉の消費量については益々問題視されるでしょう。
大豆は「畑の肉」と呼ばれるように、私たちの体を作る大事な栄養源であるたんぱく質が約35%も含まれています。
肉を少し減らして、大豆などの豆類を食べる。
これだけで、環境汚染を食い止める手助けになるかもしれません。

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まとめ
●肉や乳製品を選ぶことが、森林伐採・水質汚染・温室効果ガスの増加・絶滅危惧種を増やすことになるかもしれないということを理解した上で、食べ物の選択をする。
●肉の代わりに豆類を選ぶことが、環境破壊を食い止める手助けになる。