日本の食糧事情とは?食糧自給率とは?薬味の意味とは?

飽食と言われている日本の食ですが、約6割が輸入食品に頼っています。

国内産の野菜や果物などを選んでいますか?
田んぼや畑は一度失われると回復するまでに何十年もかかります。
豊かな田んぼや畑を守ることは、私たち日本人の命も守ることになります。

出されたものを残すのが普通になっていませんか?
約6割を輸入に頼りながら、その約4分の1を廃棄されていることを知っている方はどのくらいいるのでしょうか。

今回は、そんな日本の食料自給率についてご説明いたします!

 

食料自給率とは?


食料自給率とは、国内の食料消費が、国産でどの程度まかなえているかを示す指標です。
食料自給率(カロリーベース)を、海外と比較すると、

カナダ:264%
オーストラリア:223%
アメリカ:130%
フランス:127%
ドイツ:95%
イギリス:63%
日本:38%

と、日本は先進国の中でも最も低い水準となっています。
(カロリーベースの食料自給率(%)=国民一人当たりの国産熱量÷国民一人当たりの供給熱量×100)

安いものを選ぶばかりに、輸入食品にしか目がいっていませんか?
主に中国や東南アジアをはじめとした発展途上国において、安い労働賃金でつくられているために、安く売られています。
確かに発展途上国にとっては少なからずいいことかもしれません。
しかし、まずは私たちが住んでいる日本のことを考える必要があると思います。
まずは、国内産のものを選び、日本の田畑を守ることが大事です。
田畑は、一度、失われたら回復するまでに何十年もの時間を必要とします
海外のものばかりに頼り続ければ、日本国内の田畑がダメになってしまい、更に海外に頼らなくてはいけなくなるという負のスパイラルに陥ります
しかも、もし輸入食品で和食を作っても、それはもう本当の和食なのか分からないですね…。

また、食べ残しをしないことも大切です。
飢餓人口が世界で8億人を超えるのに、食べられる食糧を捨てることが普通になっているのはおかしなことです。
食べ残しをやめれば、その分だけ食糧の輸入を抑えることができますし、節約にもつながります。
今の日本は、1年間に約2,000万トンもの食品廃棄物が出ています。
このうち、約58%が家庭の台所ゴミから出ているというのですから驚きです。
生ゴミは水分を多く含んでいるので、燃焼時間に時間がかかり、二酸化炭素の排出も増えます。
食べ残す=生ごみが増える=地球温暖化の原因
ということを忘れないでください。

日常生活の中でできる小さな心がけが、自給率を上げることにもつながるんです。

 

薬味の意味とは?


よく刺身などを食べる際に様々な薬味がついてくると思います。
刺身だけ食べて、薬味には一切手を付けずに捨てていませんか?
外食に行った際に、薬味だけ残されているのをよく見かけます。
そんな薬味は食べ残しの代表的な例ではないでしょうか。
よく付いてくる薬味について、効能などをご紹介いたします。

 

千切り大根(つま):刺身など

ジアスターゼが消火剤、解毒剤として働きます。

みょうが:刺身、蕎麦、冷ややっこなど

アルファピネンが、大脳皮質を刺激し、眠気を覚まします
また、中枢の延髄を活発にし、発汗を促し、呼吸を正常に、血液の循環をよくしてくれます

青じそ:刺身、麺類、冷ややっこなど

ペリルアルデヒドが殺菌力を持ち、また、食欲増進に効きます。

黄菊:刺身、お吸い物など

炎症、充血、自律神経の興奮などに共なって生じるのぼせ、ほてりいらいら、口渇などを抑えてくれます
また、解毒作用もあります。

甘酢の新ショウガ(ガリ):刺身、寿司など

温熱作用や、食欲増進に効きます。
また殺菌作用もあるので、食あたり防止や下痢予防にもなります。

わさび:刺身、寿司、麺類など
辛み成分のシニグリンはすりおろすと、シニグリナーゼ酵素が加水分解され、アリルイソオシアネートになり、殺菌作用や防カビ効果があります。
また、刺激作用が食欲増進、唾液の分泌を促し、ジアスターゼの活性を増加し、消化の促進につながります。

 

ご紹介したのは一部ですが、このように意味があるから付いてくるものなんです。
きちんと意味を理解すれば、捨てることはなくなるのではないでしょうか。

 

まとめ
●買い物をする時は国内産のものを選ぶようにする。
●食べ残しは地球温暖化の原因になるので、食べられる量だけ買う。
●薬味は意味のあるものなので、一緒に食べる。

 

どこでだれが作ったものか分からないものを買って食べるよりも、私たちのためにも、環境のためにも、作った人の顔が見える、新鮮でおいしい、環境にもやさしいワイルドクラフトのものを選べるようになるといいですね。
ワイルドクラフトのものはまだまだ手に入りにくいので、手軽なオーガニックのものからでもいいです。
余すことなく使えるもの、食べ残しをしないように買うことを意識することから始めてみてはいかがでしょうか。