ワイルドクラフトの紅茶,ハーブティーとは?どんな効果効能が?

今まで食事について多く触れてきましたが、まだまだオーガニックでさえハードルが高いのに、ワイルドクラフトなんてまだ…と思われていると思います。
ですので今回は、そんな野菜や果物よりも簡単に手に入れることのできる、紅茶とハーブティーについてご紹介いたします!

 

紅茶とは?


紅茶、緑茶、ウーロン茶など、お茶と言っても様々な種類があります。
それぞれ味も香りも全く異なりますが、実は同じ木から採れるものなんです!!
意外に知られていないんですが、元は全て一緒です。
葉の中に含まれる酸化酵素の働きを活性化させるか、させないかの製法の違いだけで、何ができるかが変わってきます。

例えば、

緑茶:茶葉を蒸すか、窯で煎り、熱を加え茶葉の酸化酵素の働きを止めてから製造。
紅茶、ウーロン茶:酸化酵素の働きを高めて製造。
その働きを強めたものが紅茶、途中で止めたものがウーロン茶になります。

 

紅茶とウーロン茶は途中までは製造工程が一緒なのですが、紅茶の製造方法についてご紹介いたします。

紅茶の伝統的製法としてオーソドックス製法と呼ばれるものがあります。

①適採(人の手で茶樹から、1芯2葉、3葉摘み)
②萎凋(生葉を萎小させ水分を減少、よく揉めるようにする)
③揉捻(葉によじれを与え、揉んで、成分を含んだ葉汁を出す)
④発酵(揉捻した葉を発酵室に静置して、酸化酵素の働きを促進)
⑤乾燥(茶葉の発効を止める)
⑥クリーニング、区分け(混入物を取り除き、茶葉をサイズ別に区分)

このようにして、貯蔵や輸送に適した状態の紅茶ができあがります。
現在では、CTC製法と呼ばれる大量生産を可能にした製法がメインのようです。

紅茶などのお茶の元の木は、椿やサザンカの仲間の常緑樹「チャ」というもので、学名では「カメリア・シネンシス」と呼ばれ、温暖で雨の多い温帯から熱帯の地域で栽培されています。
チャの木の、新芽、若葉、茎などを原料として、お茶が作られます。

チャの木には、中国種と、インドのアッサム地方で発見されたアッサム種が、よく知られている2種です。

中国種:中国茶や日本茶向け
枝分かれする灌木で、耐寒性の強い温帯向きの樹。
アッサム種:タンニン含有量が多いので紅茶向き
高温多湿の風土向きの樹。

どちらも、雨量の多い地域が適しており、排水が良好な広い土地、弱酸性の土壌が望ましいと言われています。
紅茶の産地として、インド、スリランカ、インドネシア、ケニアが挙げられますが、確かに紅茶の栽培に適した地域ですね。

 

一杯目のお茶を捨てる理由


昔、中国茶のお土産をもらった際に、
「一杯目は少しお湯を注いで、時間が経ったらそのお湯は捨ててください。二杯目から飲んでくださいね。」と言われたことがあります。
その理由は、農薬が周りについているから・・・というものでした。

日本のお茶の産地でも、十数回は農薬が使用されているのが実情です。
野菜や果物は水で洗ったり、茹でこぼしたりして、ある程度の農薬は洗い落とすことが可能ですが、お茶の場合、一杯目を捨てずに飲んでしまうと、農薬のついた野菜や果物をそのまま食べるのと同じと言ってもいいような気がします。
本来一杯目が、グルタミン酸ナトリウムが一番多く出るので一番甘くて美味しいのですが、農薬も一番多く出てしまいます
もちろん、市場に出回っているものは、全て残留農薬の基準値は越えていません。
しかしそれは農薬がまったく入っていないというわけでもありません。

中国の長いお茶の歴史の中、より安全な飲み方を追究した結果が、一杯目を捨てるになったのでしょう。
日本でも、安心できないものは一杯目を捨てる方が安心ですね。

下にワイルドクラフトのお茶取扱いおすすめショップを載せていますので、一杯目から美味しいお茶を、そして、農薬の心配のないお茶を飲みたい方は是非参考になさってくださいね。

 

紅茶に含まれる成分とは?


紅茶は体に良い成分が多く含まれています。
かつではイギリスで薬として使われていたこともあり、美味しさだけでなく、私たちにとって嬉しい効果もたくさんあります!

カフェイン

新陳代謝、皮下脂肪の燃焼、血液循環の促進
美肌、ダイエット
自律神経を興奮させる
疲労回復
集中力を高める
消化機能の活性化
食欲増進効果
利尿作用

タンニン(カテキン)

(渋みの一種、ポリフェノールを豊富に含む)
強い抗酸化作用
血液をサラサラにしてくれる
大腸菌などの細菌の繁殖を抑えるので食中毒を予防
消化機能の活性化
食欲増進効果
新陳代謝の促進
糖尿病や高血圧の予防

テアニン

(甘みやうまみになる成分、たんぱく質の中のアミノ酸の一つ)
リラックス効果
血圧を下げる

フッ素

歯のエナメル質を強くする
虫歯予防

アミノ酸

興奮を抑制

カリウム

筋肉の収縮や弛緩を助けるので便秘解消
利尿作用

カロテン

抗酸化作用(ただし浸出された紅茶には含まれないのでお菓子作りなど)

ビタミンB群

皮膚の病気や口内炎の予防
疲労回復
ストレス解消

紅茶フラボノイド

血糖や血中コレステロールを抑える
動脈硬化の予防
血圧を下げる
生活習慣病の予防

など、女性だけでなく、男性にも嬉しい効果が凝縮されています。
この効果を見ると一日一回は最低でも飲みたくなってきますね。

 

ハーブティーとは?


ハーブティーの歴史はとても長いのをご存知ですか?

古代エジプト時代にはパピルスの医学書に、約700種類のハーブについての記録が残されており、ハーブの効能を治療目的に利用していたことが分かっています。
そして、15~17世紀の大航海時代になると、様々なハーブがヨーロッパに持ち込まれ、伝統療法に生かされるようになりますが、19世紀に入り、化学の発展により植物療法は薄れてきました。
しかし、20世紀に入ると医薬品による薬害や副作用への懸念などから、再びハーブへの関心が高まりました。
日本にハーブが入ってきたのもこの頃です。

一度は耳にしたことがある「メディカルハーブ」と呼ばれるものは、ハーブを使った植物療法を指します。
ストレスを原因とする不調や慢性的な症状など様々な心身の不調を和らげてくれると言われています。

ハーブティーは、普段のライフスタイルに気軽に、このメディカルハーブを取り入れることができます
味や香り以外にもハーブごとに違う色も楽しめるので、まさに五感で楽しめることのできるお茶です。
また、数種類のハーブを混ぜて、自分好みにアレンジすることもできますし、それぞれの効能の相乗効果も期待できます。

生の野菜や果物と違って、賞味期限も長いので、軽い気持ちで手を出せるのも魅力の一つではないでしょうか。

 

ハーブティーの種類は?どんな効果が?


ハーブティーには、治癒力の向上、ビタミン・ミネラルの補給など、健康と美に役立つ働きがあると言われています。
よく見かける人気のハーブティーにはどんな効果があるのか、いくつか挙げましょう。

カモミール


ストレス解消
緊張緩和

ハイビスカス


代謝促進
肉体疲労、眼精疲労、二日酔いの緩和

ペパーミント


緊張緩和
ストレス性の胃腸不調の緩和

レモングラス


消化不良、胃もたれの改善
リフレッシュ

ローズヒップ


美肌作り
ビタミンCの補給
便秘改善

ローズマリー


集中力、記憶力の向上
老化予防

などがあります。
こちらに挙げたのは一部ですが、一種類でも嬉しい効果が期待できます。
いくつかブレンドすれば、それぞれの効果が期待できるとなると、ハーブティーはすごいですね。

よくお菓子などに使われている、オレンジピールやシナモン、ジンジャーなどもハーブの一種です。
ハーブティーは少し苦手という方も、お菓子の風味として楽しむのもいいのではないでしょうか。

 

ワイルドクラフトのお茶取扱いおすすめショップ


enherb(エンハーブ)

【メディカルハーブ専門店 enherb(エンハーブ)】はこちら
・野山など、人工的な管理がなされていない、手付かずの自然環境で育つワイルドクラフトのハーブを主に選択。過酷な自然の中で生き抜いてきただけに、逞しさを持っているのが特徴。
・第三者機関による、残留農薬分析を行い合格したハーブのみ使用。重金属類などの有無についても検査・確認を経て、最後は選別機械と人の目を使って、状態の良いハーブだけを選別しているので安心。

BLISSTIA(ブリスティア)

【カスタムメイドを専門とする BLISSTIA(ブリスティア)】はこちら
・人の手をくわえず、自然環境下(ワイルドクラフト)で育つため生命力が違い、本来植物が持っている栄養分や有効成分のバランスが整っている。(時期や収穫などによりどうしても入手が困難な時にはオーガニック栽培のものを使用。)
・丁寧に手摘みされ時間を掛けて自然乾燥させたものだから、味や成分も損なわれることなくハーブの味とその素晴らしい効果を得られる。

LITTLE WONDERS(リトルワンダーズ)

【LITTLE WONDERS ORGANIC&WILDCRAFT HERBS&TEA】はこちら
・世界中から集められたオーガニック、無農薬、またはワイルドクラフトの茶葉のみを使用。
・JAMHA認定ハーバルセラピストが、「メディカルハーブ安全性ブック」に基づき、安全性を確認の上、ブレンド。

健一自然農園

【有機栽培大和茶 和紅茶 (ルーズリーフ)】はこちら
・緑茶の品種から生まれた、渋みの少ないすっきりとした香りと後味で、日本人にピッタリの和の紅茶。
・肥料や農薬を必要とせず、草々や虫たちを敵としない自然農で育てられたワイルドクラフトのお茶。

お茶の専門店HOJO

【野生紅 人里離れた雲南省の山奥に自生する野生のお茶から作られた紅茶】はこちら
・野生のお茶の木から収穫された茶葉から作られた紅茶。(野生のお茶の木とは、雲南省に多く見られる樹齢が数百年や千年を超える老木のことではなく、人里離れた山奥に自生している、人間の手が全くかかってない天然のお茶の木を指します)
・香りは非常に複雑で、ボディがとても強く、野生茶だけに強烈に深いコクを併せ持つ。
・多量のミネラル、鉄分を含む。

 

まとめ
●お茶はそれぞれ味も香りも全く異なりますが、実は同じ木から採れるもの。
●ハーブティーは、ストレスを原因とする不調や慢性的な症状などを和らいでくれる。
●それぞれ効果の異なるハーブを合わせることで、相乗効果を得ることができる。

 

このようにワイルドクラフトにこだわったハーブティー専門店、お茶の専門店がたくさんあります。
値段も、名の知れた有名なお茶ブランド、紅茶ブランドなどと比較しても、驚くほど高いわけではありません。

店舗のあるお店もあるので、実際に足を運んで試飲してみるのもいいと思いますし、インターネットで気軽にものが手に入るようになった時代だからこそ、気軽に一度試してみてはいかがでしょうか?

アメリカの食に対する取り組みとは?MyPlateとは?食育とは?CSA運動とは?

日本での食に対しての取り組みや、日本食のすばらしさなどをご説明してきましたが、海外はどうでしょうか。
特に、ファストフードやコーラなどの甘い飲み物をよく飲んでいて(偏見ですが)、肥満率もかなり高いイメージのアメリカではどんな取り組みがなされているのか知っていますか?

何もしてないから肥満率が上がっていると思われがちですが、実は、アメリカでも国民に対して健康を促す取り組みがあります。

今回は、そんなアメリカにフォーカスして、ご紹介いたします!

 

MyPlateとは?アメリカの肥満率を見て


MyPlateとは、アメリカの農務省(Department of Agriculture、USDA)と保健福祉省(Department of Health and Human Service)が、「アメリカ人のための食生活指針2015-2020」に基づいて、健康的な食事パターン実践のための一般向けツールとして、作成されたものです。
2011年から利用され始めました。

肥満や生活習慣病を予防、改善するために、どのような食事をすれば良いのかを分かりやすくイラスト化したものです。

赤色:果物
緑:野菜
紫:たんぱく質
茶色:穀物
青:乳製品

と色分けして、望ましいバランス面積で表しています。
日本で言う、一汁三菜のような指標ですね。

アメリカでは1992年に発表されたFood Guide Pyramidが有名ですが、

これを更にシンプルにしたものがMyPlateです。

My Plateの発表会では、オバマ前大統領夫人がプレゼンターとなり、話題となりました。
「毎日の食事をより健康的に変えていくために、シンプルで分かりやすいガイドラインが必要だ。1日の仕事を終え帰宅したときに、ほとんどの人は家事や育児で忙しく、栄養学者と同じように食事の準備するのは難しいだろう。でも子供のお皿を見る余裕はある」とオバマ前大統領夫人は説明しています。

My Plateは、とてもシンプルで分かりやすいものですよね。

では、アメリカ国民全体の肥満率を知っていますか?
2015~2016年の報告では、成人の肥満率は39.6%と3人に1人以上が肥満、2~19歳の肥満率も18.5%と、5~6人に1人が肥満という結果があります。
米国の肥満率が過去最悪を更新、「標準」が少数派に
日本の成人の肥満率は4.5%、22人に1人程度なのに比べると、アメリカの肥満率はかなり高いことが分かります。

以前、日本人とアメリカ人の野菜の摂取量の違いは?でご紹介いたしましたが、アメリカ人の方が野菜の摂取量が高いのに、肥満人口は日本の7~8倍です。
これは偏った食事をしていて、バランスの良い食事がとれていないことが原因だと考えられます。
和食と違いカロリーの高いものが多く、ファストフードの利用率も日本と比べると高めです。

しかし、アメリカ政府は肥満率を下げるために、成人の肥満率を15%に抑えることを目標にしています。
My Plateをしっかり理解、一人一人が健康を考えることで、自然とバランスの良い食事をとれるようになると思うので、この呼びかけは良いことだと感じます。
また、イラストになっているので、子どもも分かりやすいのもポイント。
子どもの場合は大人がしっかり教えてあげて、バランスの良い食事をとれるように教育、学校などでも食育をもっと推進していけば、肥満率は下げられるのではないでしょうか。
親子で楽しく食事をしながら、学んでいけるのはいいですよね。

 

食育とは?


様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることを食育と言います。

日本では、学校教育の一環で、
生産者や給食を作ってくれた人に「かんしゃの手紙を出そう」
「地域に伝わる食べ物を大切にしよう」「地域に伝わる食べ物や行事食を調べてみよう」
といった、生産者とのつながりの大切さや、地産地消が取り上げられています。

風土や伝統文化との関連性の中で、地産地消の重要性を強調しているということですね。

他にも、埼玉県のほぼすべての学校の給食は、地元の農家や直売組合との契約を通じ、地元野菜が学校の給食の食材として使われていたりと、様々な取り組みがされています。
以前、フードマイレージについて説明しましたが、地産地消であれば、運ぶ距離も短くて済みます。
健康のこと、環境のこと、その地域のことを考えた素敵な取り組みです。

 

CSA運動とは?


アメリカで1990年頃から始まった、地域の家族農業経営を応援し、農村環境を保持しながら、地域社会を維持しようとする運動のことです。
Community Supported Agricultureの頭文字をとって、CSAと名付けられました。

消費者が作付け前に一年分の農産物を前払いで購入することにより、不作の場合のリスクも生産者と共に負担するという仕組みで、現在12,000以上の組織によって展開されています。
しかもなんと!主にオーガニック野菜が消費者の元にやってくるんです!

元々は日本の産直運動をモデルとしたものですが、産直の場合は遠隔地まで出荷しますが、CSAは異なります。
農場に自ら取りに行ったり、ピッキングポイントと呼ばれる場所に取りに行ったりするので、無駄なCO2の排出もないので、環境にも優しいんです。
無駄な買い物も減るので節約になりますし、ゴミも減らせます。

日本でも、なないろ畑農場(神奈川県大和市)、メノビレッジ長沼(北海道長沼町)、ソフィア・ファーム・コミュニティー(北海道本別町)など、わずかですが実施しています。
CSA(地域支援型農業)導入の手引き

 

 

地域が支える農業、地産地消的な取り組みなので、どんどん日本でも広まっていってほしいものです。
ワイルドクラフトのものに関しては、この取り組みは難しいかもしれませんが、私たちの住む地球のこと、地域のこと、自分の体のことや家族のこと・・・
そんなことを考えた時に自分が何を選択するべきかがなんとなくでも分かってくると思います。

 

まとめ
●アメリカでは国を掲げて、バランスのいい食事を推奨している。
●地産地消が食育にも繋がる。
●オーガニックやワイルドクラフトのものを選ぶことは住んでいる地域、地球、健康に繋がる。

 

自分が食べるものを全てオーガニックやワイルドクラフトにするというのは難しいですし、正直できないと思います。
だからこそ毎日食べるお米だけでも変えてみるとか、サラダのメインの野菜を一つ変えてみるとか・・・
そのような意識は大事です。
きっと、何かいいことをしている気分になれますよ。

漬物の驚くべき効果とは?漬物はサラダ感覚で食べて

一人暮らしをしていると中々食べる機会のない漬物。
外食で定食を頼むと付け合わせで付いてくる時ぐらいしか、食べる機会はあまりないのではないでしょうか。
サラダは食べても、何だか残されがちなイメージの漬物。
昔と比べて漬物(発酵食品)を食べる機会が減ったから、食物繊維不足で大腸がんが増えたとも言われています。
また、漬物は塩分が多そうだから…と敬遠されがち。

今回は、生で食べるよりも食物繊維やビタミンなどの栄養素が豊富な漬物にフォーカスして、漬物のすごさをご紹介いたします!

 

漬物とは?


漬物とは、様々な食材を食塩、お酢、酒かす、ぬか床などに漬けることで、細胞の水分が塩によって外に出される原形質分離が起こり、生野菜がしんなりした状態になります。
これが漬物です。

大正時代や昭和の中頃までは塩分量が高かったのですが、年々塩分量が減り、今では塩分3%と、スナック菓子やインスタントラーメンなどと比べると、ほとんど入っていないほどにまでなってきています。

元々は収穫の少ない冬季に備え、秋にとれた野菜を貯蔵しておく工夫から生まれたと言われています。
寒さが厳しい地方に多くの種類の漬物があるのはそのためです。
北海道の松前漬け、長野県の野沢菜漬け、静岡県のワサビ漬け、京都府のしば漬けなどが有名です。
北海漬け、ニシン漬け、ハタハタ漬け、熟鮨(なれずし)など、野菜を漬けるだけとは限りません。

生の野菜をたくさん食べることは中々難しいですが、漬物になっていれば水分が抜かれることによりカサが減り、食べやすくなります。
また、生野菜よりも漬物の方が、食物繊維が約2割増しに!凝縮された形となっているんです。
そもそも、食物繊維は体内に入ると、胃では消化されず腸内へいき、水分や有害物質を吸収して排便を促進してくれます。
つまり便秘はもちろん、肥満、消化器系の病気の改善もしてくれます。
たかが漬物と思われているかもしれませんが、是非とも積極的に摂っていただきたいです。

特に漬物の中でもオススメなのが、ぬか漬けと梅干しです。

 

ぬか漬けが良い理由とは?


発酵したぬか床に大根、カブ、きゅうり、なす、にんじんなどを漬け込むことにより、微生物によって生成された香り成分が素材に浸透し、風味ある漬物になります。
米ぬかに含まれていたビタミンB類、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、セレン、亜鉛など)などの栄養成分も野菜の中に吸収され、漬け込む前よりも栄養が豊富になります

ビタミンB1は、糖質がエネルギーに変わる際に必要な栄養素で、血糖値を下げる働きがあり、ぬか漬けにすると、生野菜よりも約10~15倍にアップするそうです。
ビタミンB2は、脂質の代謝を促します。
どちらも、口内炎、口角炎、眼精疲労、動脈硬化の予防に効果があります。

一晩漬けるだけでも浅漬けになりますし、古漬け、たくあんなど、じっくり漬けたものまで種類はたくさんあるので、毎日同じものを食べなくても意外にバリエーションは多くあります。

自分でぬか床を作ることは難しいかもしれませんが、食べきれなかった野菜を漬けることもできるので、節約にもなります。
色々なものを漬けて、自分だけのオリジナルの漬物もできるので、楽しみも増えますね!

 

梅干しが良い理由とは?


今ではどこでも見かけるようになり、お弁当の定番となっている梅干しですが、かつては紀州生まれの漬物でした。

梅干しにはクエン酸が豊富に含まれています。
クエン酸と言うと酸っぱいものいうイメージがあるかと思います。
クエン酸には、体内に溜まった乳酸を分解したり、新陳代謝を促進させて老廃物を排出し、脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。
また、糖質の燃焼にも力を発揮するので、血糖値の高い人にはもってこいの食べ物なんです。
梅干しを一つ食べるだけでも、このような働きにより、ドロドロになった血液はサラサラになります。

クエン酸以外にも、血圧を下げるカリウム血管と心臓を強くするカルシウム肥満を予防する食物繊維も豊富です。
以前、カルシウムとマグネシウムの相関関係についてお話しましたので、そちらも参考になさってくださいね!

疲労回復の効果もありますので、疲れがたまっている現代人には是非ともオススメしたいです!
一日1~2個を目安に食べ続けることが効果的と言われていますので、毎日の食事に取り入れていきましょう。

 

そらの通販
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まとめ
●漬物は生野菜より食物繊維が2割増し。
●ぬか漬けは漬ける前よりも栄養が増える。
●梅干しを毎日1~2個食べると、疲れ知らず、肥満知らずの健康的な体に。

 

ワイルドクラフトの野菜は、農薬などを使ったものよりも味がしっかりしていて美味しいと言われています。
その旬の素材本来の味、食感を楽しみながら、サラダ感覚で上手に食事に取り入れていきたいですね。

野菜についているマークの意味とは?泥のついていないものより泥付きを選ぶべき理由とは?

野菜売り場に行くと、〇〇野菜など、普通の野菜とは違うパッケージのものを見ますよね。
なんだか体に良さそうな雰囲気を感じますが、その違いはご存知ですが?
また、泥が付いている野菜や、パウチに入っている水煮の野菜など、あまり気にしないで買っているものが本当に体に良いものなのか・・・

今回は、野菜売り場で見かけるマークなど、ちょっと知っていたらためになる情報をご紹介いたします!

 

野菜についているマークは?


有機JASマークなどはよく見かけると思いますが、他にも色々なマークがあります。
いくつかご紹介いたします。

Eマーク


優れた品質(Excellent Quality)、正確な表示(Exact Expression)、地域の環境と調和(Harmony with Ecology)の頭文字をとった、地域の原材料の良さを活かしてつくられた特産品(地産地消)に、都道府県がつける共通のマークのことです。
原材料や製法など素性が明らかになっているので、私たち消費者が選ぶ時の目安にすることができます。

HACCP(ハサップ)


Hazard Analysis and Critical Control Pointの頭文字をとった、厚生労働大臣により承認されたHACCPシステムにより、衛生管理が行われている工場などで製造された商品につけられるマークのことです。
工程ごとにあらかじめ危害要因を分析し、特に重要な工程を重点的に管理し、最終製品が安全であるか証明しているので、異常が認められるとすぐに対策を取り、解決できるので不良品など問題のある製品の出荷を未然に防ぐことができます

オーガニックやワイルドクラフトのものを選ばないにしても、その商品が安全かどうか知るために参考になります。

 

ブランド野菜とは?



地域密着型の伝統野菜のことを言います。
「京野菜」「加賀野菜」「鎌倉野菜」などの地名ブランド、一定のコンセプトのもと、生産、販売されていたり、「あまおう」「キタアカリ」など品種をブランド化されているものもあります。

流通が発達し、様々な手段で全国に運ぶことができるようになったので、昔と比べると買いやすくなりました。

 

工場野菜とは?



完全密閉型の工場で水栽培方式、農薬を使わず栽培した野菜のことを言います。
季節や災害の影響を受けないのも特徴です。
そのため、供給量と価格が安定しているので、消費者としては嬉しいですが、生産者にとっては初期投資(光源、空調、電力などの設備が必要)に高額な費用がかかります。
雑菌の繁殖が非常に少ないため、外食産業やコンビニなどで歓迎されている野菜です。

現在、南極でも行われているシステムで、年間100トンの新鮮な野菜が生産されています。

 

機能性野菜とは?



本来まったく含まれない、もしくは微量しか含まれていない成分を何らかの技術で高含有にした野菜に対する名称のことを言います。
主な技術としては、

①元々含まれていない成分を生産工程で与える
②元々含まれている有用成分を生産方法で増やす
③品種改良する

といった方法で、従来の野菜よりも有用成分を多く含ませます。

よくスーパーで見かけるものだと、

マルチビタミンB12かいわれ
本来含まれていないビタミンB12をかいわれ大根に与えて生産したもの。

ブロッコリースプラウト
ブロッコリーに微量含まれる、抗酸化作用のあるスルフォラファンというという成分を7~20倍に増やしたもの。

リコピントマト、βカロテンニンジン
品種改良で生まれたもの。

などがあります。

ビタミン剤を飲むよりはいいかもしれませんが、品種改良も遺伝子組み換え食品と同様、DNAに変化を与えて作っています。
品種改良とは人間都合で機能性の高いものができるので、一見良いように見えますが、元々の種類がなくなってしまうこと可能性も考えられます。

 

泥つき野菜とは?



泥付き野菜と聞くと思い浮かぶのが、ごぼうや長ネギだと思いますが、なぜ泥がついたまま売っているか知っていますか?
正直、泥がついていないものの方が処理は楽ですし、ゴミも少なくて済みます。
しかし、泥がついているのには理由があります。

ごぼうは皮に香りがあります。
皮つきのものは、空気にさらされていないので香りが残ったままで、しかも常温で保存でき、長持ちするというメリットがあるからです。

長ネギも泥つきのものがありますが、泥つきのものの方が乾燥しにくく、鮮度をキープできるから。
買ってから時間が経っても、やわらかくて長持ちさせることができるから泥がついたままなんです。

ワイルドクラフトのものは、育てている土に肥料など使用していないので、万が一食べてしまっても体には影響ないと考えられますので、野菜を買う際、泥つきのものとそうでないもの両方が売っていたら、泥つきのものを選ぶ方が、野菜のためにも地球のためにも私たちのためにもいいことではないでしょうか。

 

野菜の水煮とは?



このように処理されて真空パックに入って売られている水煮ですが、チンジャオロースやきんぴらごぼう、豚汁などを作る際に買ったことのある方は多いのではないでしょうか。
簡単に調理できるし、野菜もたくさん摂れるし、優れものだと思っている方も多いと思います。

しかし、このように販売されている、特にごぼうやレンコンには注意が必要です。
異常に色の白いものは、次亜塩素などの漂白剤を使用しているので、色が白く、味や風味もありません。
成分表示を見ても、原材料の名前しか書いていないので、何を使って処理されているのかが不明です。
また、水溶性であるビタミンやミネラルは、何度も洗浄することでほぼなくなっていると考えられます。
唯一摂れると言えば、食物繊維くらいではないでしょうか。

野菜をたくさん摂っていると思っていても、実際には本来含まれているはずの栄養はほとんど残っていません。
いくら調理が簡単とはいえ、できれば避けた方がいいでしょう。

 

オーガニックやワイルドクラフトなど色々な野菜がありますが、ハードルが高いものだと思っている方もいらっしゃると思います。
農薬など気にしていない方でも、野菜をせっかく食べるならご紹介したブランド野菜や泥つき野菜などに、少しでも切り替えられるといいですね。

まとめ
●有機JASマーク以外にも、野菜についているマークに目を向ける。
●泥付き野菜は乾燥しにくく鮮度をキープできるので、できるだけ泥付きのものを選ぶ。
●野菜の水煮はできるだけ控える。

 

野菜は肉料理の付け合わせや、魚と一緒にバランスよく摂ってください。
また、ドレッシングやマヨネーズのかけ方には注意が必要です。
サラダだからヘルシーだと思いがちですが、かけるものによっては、結果、野菜炒めと一緒の脂質の多い油料理になってしまったということもあります。

 

調理方法も気にかけて、美味しく野菜を摂れるといいですね。

ストレスと食の関係とは?活性酸素とは?電子レンジは控えるべき?カロリー0の落とし穴

人間の細胞は、半年間で全て入れ替わると言われています。

そのため、自分の体を作る材料である食べ物、今食べているものが半年後の自分の体を作っていると言えるでしょう。
そんなことを考えて、きちんとした素材を選び、バランスのいい食事をとれていますか?
今回は、ストレスや活性酸素などを交えて、注意していただきたいことをご紹介いたします!

 

PFCバランスとは?


プロテイン(たんぱく質)、ファット(脂質)、カーボハイドレイド(炭水化物)の頭文字をとった、人間が生きていくために最低限必要な三大栄養素のことです。
どれが欠けても生きていくことはできません。

足りない栄養素が出てくると人の脳は「おなかがすく」=「食欲が出る」というシグナルを出します。
食欲センサーがうまく働いている人は、例えば、たんぱく質が足りない時は、魚や豆腐のようなたんぱく質豊富なものが食べたくなります。
しかし、センサーが狂ってしまっている人は、「とにかく食べたい」という欲しか感知することができません。
太る原因はこのPFCバランスがしっかり取れていないからだったんです。
カロリーを減らしても痩せるわけではありません

一時期、レコーディングダイエットが話題になりました。
自分が食べたものを、全て記録に残すというものです。

コンビニやスターバックスなどのコーヒーショップが増え、簡単に食べるものが手に入り、「なんとなく食べ」が意外と多くなっています。
本当に必要なものだったのか、こんなに食べていたのか、肉料理ばかり食べているなど、一目で分かるので、食生活を見直したいと思われている方には良い方法です。

 

ドカ食いしてしまう理由とは?


イライラしたり疲れて、食に走り、後になって後悔した!
なんて経験、一度はあるのではないでしょうか?

人間の体は、疲労や精神的なストレスがあると、そのかかったストレスと同じくらい強い刺激でそのストレスを打ち消そうとします
刺激には刺激で対抗するという自然な反応が起こります。
体が必要としているのではなく、脳が必要としているため、ストレスなどがたまるとドカ食いで対抗してしまうんです。

私たちの体には48時間ルールというものがあり、食べたものが体の中で脂肪に変わるまで48時間と言われています。
この間にリカバリーできれば、体にため込む脂肪を少なくできます。
もし、ドカ食いなどしてしまっても48時間以内に、リカバリーしてください

 

カロリー0とは?


ドカ食いや、ダイエット中に少しでもカロリーのことを気にして、カロリー0のものを選んでいませんか?
食品100g(飲料100ml)のカロリーが5kcal未満のものをカロリー0と呼ぶことができます
つまり、カロリー0と書かれていても、0ではないのが現実です。

人間の体はカロリーを減らしても、代謝が落ちれば脂肪はたまっていきます。
そのため、カロリーを使わなくても動く体になってしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。
また、カロリー0のものに使われている人工甘味料の中には、食欲を過剰に刺激したり、セロトニン(幸せホルモン)の分泌を阻害してしまう危険性があります。
カロリー0のものは食品添加物のかたまりです。
コンビニでもよく見かけますが、避けましょう。

 

活性酸素とは?


人間は生きるために呼吸をします。
エネルギー代謝の過程や、放射線、環境汚染物質など、体内で酸素を利用し代謝が行われる際に活性酸素は発生します。
体をサビさせる力(酸化力)が強く、遺伝子やたんぱく質、脂質などに酸化障害を与えます
特に血管の中がもっとも酸化を受けやすいので、錆びやすいんです。
血液と言う水分、ヘモグロビンと結合した酸素も絶えず運ばれます。
鉄がサビると表面がデコボコ赤くなるように、血管の中も同じことが起きています。

中でも、ヒドロキシラジカルは、激しい毒性を発揮します。
ヒドロキシラジカルは、呼吸以外でも生活習慣、環境汚染でも作られます。
他にも、農薬、排気ガス、タバコ、界面活性剤、加工食品に含まれる保存料や防腐剤などが体内に入ると、細胞内でこれらの有害物質が酸素に電子を渡すことで活性酸素はできます。

ガンの発生最重要因子とされていますし、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、間欠性は高、代走脈解離、脳動脈瘤、脳出血、認知症などの原因とも言われています。

活性酸素を少しでも作らないためにも、新鮮な野菜や果物を取り、適度な運動、規則正しい生活をすることを心がけましょう。
そうすることで、創傷治癒機能により、サビは洗い流されていきます。

 

マイクロ波とは?


普段何気なく使っている電子レンジやIHコンロからもマイクロ波は出ています。
他にも携帯電話の高周波やレーダーからも出ています。

1980年代、空港レーダーの周辺にガンの患者が多かったとか、米軍のレーダー基地周辺に乳児の突然死が多かったなど、マイクロ波は身体に影響を与えるものです。
携帯電話も、子どもには大きな影響を与えます。
例えば右利きの子だと、右半球の脳腫瘍ができやすいとか、左利きの子は、左半球の脳腫瘍ができやすいと言われています。
最近は、外食などで子どもをおとなしくさせるために携帯を渡して遊ばせている姿をよく見ます。
食とは関係ありませんが、子どもに影響のあるものはなるべく使用を控えることをオススメします。

電子レンジの仕組みは、ご存知でしょうか?
電子レンジは、マイクロ波を照射し、水分子を振動させ、その摩擦効果で温度を上げています。
今では1メートル離れていれば安全だと言われていますが、開発当初は白内障が多発したものなので、今でもなるべくは避けた方がよさそうです。

新鮮なものは新鮮なうちに食べること、食べきれない程の量を買わないことも大事です。
また、IHコンロは、使っている時に子宮がダイレクトに受けるので、妊娠中の女性は流産や奇形児の出産がわずかに増えると言われています。
できれば、IHコンロではないキッチンが理想的です。

 

まとめ
●カロリーを減らしても、運動しないと痩せることはできない。(脂肪は落ちない。)
●ドカ食いしてしまった場合は48時間以内に正しい食生活に戻す。
●カロリー0はカロリー0ではない。食品添加物の塊なので、控える。
●規則正しい生活(食生活)を送れば、活性酸素の発生を抑えることができる。
●電子レンジをなるべく使わないためにも、その時食べられる分だけ、新鮮なうちに食べる。

 

ご紹介したように、やはり添加物などを使用していないもの、そして新鮮なものを新鮮なうちに食べることが健康な体づくりには大切なことです。
食べきれずに冷蔵庫や冷凍庫で保管するのもいいですが、できれば食べられる量を買うことも心がけましょう。
自分のことも環境のことも考えて、みんなに優しいものを食べたいですね。

マクロビとは?一物全体とは?身土不二とは?クリーンイーティングとは?

少し前からマクロビと略し、よく耳にするようになりました。

コンビニなどでもマクロビのお菓子などが並んでいるので、一度は口にしたことがある方も多いのではないかと思います。
今回は、お肉やオーガニックやワイルドクラフトの野菜を取り入れた、健康志向、意識の高い食事法の考えだと思われがちですが、それだけではありません。
今回は、知ってるようでよく理解できていないマクロビオティックについてご説明いたします!

 

マクロビオティックとは?


マクロビオティックとは、マクロ(Macro:大きい)+ビオ(bio:生命)+ティック(tic:術、学、偉大なる生命)を意味しています。
陰陽のバランスから、できるだけ肉や乳製品などを除いた全粒穀物、旬の野菜、豆類、海藻類を主体とした日本型の食事
基本的な考え方として「一物全体」「身土不二」のキーワードのもと、四季の移り変わりや体調に合わせて、食材を選び、味付けや調理法を調整する食事法のことです。

大事なポイントとして、食事の摂取量の割合があげられます。
一日の食事量の40~60%をオーガニックやワイルドクラフトの全粒穀物でとり、副菜は野菜や豆類、海藻類を使います。
野菜は一日の食事量の25~30%、汁物は食事量の5~10%を目安としています。

 

一物全体(いちぶつぜんたい)とは?


食材を余すことなく丸ごといただくことを意味しています。
仏教用語で、食材は丸ごと食べることで、体を構成している栄養素と同じ比率を摂ることができると言います。

江戸時代にこんな話があります。
殿様は大根の身の部分を食べ、下々の者に葉や皮を与えていました。
身の部分の方が、一見、栄養があるように思いますが、長生きするのは身以外を食べていた下々の者。
むしろ、身の部分を食べていた殿様は栄養失調で早死にするケースが多かったというんです。

大根は、身の部分はデンプン、皮はポリフェノール、葉にはミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
デンプンは、ブドウ糖の集合体で、エネルギーの供給源として優れた物質ですが、いつも身ばかり食べていても、これではバランスが取れなさすぎます。
現在の日本人の食事も、ビタミンとミネラル不足だと言われています。
ビタミンやミネラル不足の食事を続けていると、栄養バランスが偏り、健康的な体を維持できなくなってしまいます。
昔は食べるものが、今みたいに多くはありません。
偏り過ぎれば、栄養失調になるのは当たり前のことです。

栄養は量を多く摂るのではなく、栄養素を多く含んだ完全栄養素、つまり質を摂ることがポイントで、体のバランスを取るのにいいんです。

昔は「手一束」と言って、手の一つかみの中に入る小さな魚を、皮、骨、頭全て残さず食べていたと言います。
魚を丸ごと一尾食べるのが、もっとも人の体を構成する栄養素と近いバランスのとれたものだったからです。

 

身土不二(しんどふに、しんどふじ)とは?


人間の身体と大地は分けることができない一体のものということを意味しています。
自分が生活している地域で採れた食材を旬の時期に食べることで、必要とする栄養成分を自然に取り込むことができると言います。

1907年に、陸軍薬剤監の石塚左玄を会長とした食養会は、食事で健康を養うために独自の理論を展開しました。
その五年後、1912年に食養会理事で陸軍騎兵大佐の西端学が、地元の食品を食べると身体に良く、他の地域の食品を食べると身体に悪い(地産地消)と解説、食養会独自の大原則として広まりました。
これが身土不二の考えの始まりのようです。
詳しくはこちら

 

陰陽のバランスとは?


中医学の基本となる考え方です。
陰陽説とは、人間を含めた宇宙のすべての現象は「陰」と「陽」の二つの相反する性質に分けられて、互いに作用しあっているという考え方のことです。
(例:天と地、冷と熱、暗と明など。人間では女性が陰で男性が陽、お腹が陰で背中が陽。)
陰と陽の調和がとれていれば、自然も人間も穏やかで平和な状態が保たれると言います。

動物性食品は陰性で、卵などは極陽性、魚介類は卵や肉よりは弱い陽性となります。

季節も陰と陽に分けられています。
春から夏にかけてを陰、晩夏から秋冬にかけてを陽としています。

旬の食べ物を季節に応じた調理法で料理して食べることで、バランスをとります。

話は少し逸れますが、陰陽五行説という言葉を聞いたことがあると思います。
陰陽は先ほどご説明した通りですが、五行も人間の生命活動にも深く関連付けられており、人間の体や感覚も五行に当てはめ、体調や病状を判断する基準としています。

人間の体を「五臓六腑」と言いますが、
五臓とは、肝臓、心臓、腎臓、肺、脾臓のことを、
六腑とは、胆のう、小腸、胃、大腸、リンパ系、膀胱のことを指します。
(五行説ではリンパ系を除いて五腑としています。)

感覚も五感と言われ、五感以外で感じることを「第六感が働く」なんていうことがあります。

食べ物にも、「五味五色」があり、これらをバランスよく食べることは、健康を維持する上で大事だと言われています。
五味:酸味、苦味、甘味、辛味、塩味
五色:青、赤、黄、黒、白

各臓器によい作用をする五味五色があるとも言われています。
肝臓:酸味のある、青色の食べ物
心臓:苦味のある、赤色の食べ物
腎臓:塩味のある、黒色の食べ物
肺:辛味のある、白色の食べ物
胃腸:甘味のある、黄色の食べ物

マクロビオティックの考えとは少し異なるかもしれませんが、体調がすぐれない時などこちらを参考に、症状に合う食べ物を食べてみてはいかがでしょうか。

 

マクロビで食べる食材とは?


オーガニックや、ワイルドクラフトの食材、季節の野菜、伝統的な方法で収穫された自然の海藻、伝統製法で作られた醤油や味噌などの加工品や海の塩、刺激の少ないお茶、圧搾方法により作られた植物油、自然の湧水など、昔ながらの優しい食品を取り入れます

できるだけ控える食品としては、肉、食肉製品、養殖された魚介類、乳製品、卵、刺激の強いもの、ナス科の野菜、熱帯高地起源の野菜、飽和脂肪の油、精製糖、人工添加物や人工甘味料、熱帯産の果物などがあります。

日本型の食事と言えば出汁ですが、かつおぶしなどは動物性なので使使わず、干しシイタケや昆布などを使います。

これらは陰陽のバランスから、なるべく控えるように言われていますが、柔軟に、無理せず少しずつ減らしていければいいと思います。

 

季節に応じた調理法とは?


先ほどから何度か季節に応じた調理法で料理すると言いましたが、具体的にどんな方法があるかご紹介いたします。

春から夏にかけては、サッと茹でる、蒸す、手早く炒めるなど、あまり時間をかけずに調理します。
秋は少し時間をかけて煮たものや、ゆっくり痛めたものなど、火にかける時間を長めにします。
冬は、煮込み料理など、弱火でじっくり時間をかけ、圧力をかけて調理します。

このように季節に合わせて調理法を変えることも、マクロビオティックの考えです。

 

クリーンイーティング(clean eating)とは?


マクロビオティックと少し似ている考えとして、クリーンイーティングという考えがあります。
1960年代くらいにアメリカで生まれた食事法です。

自然の姿に近い、加工されていない食べ物であるリアルフードや、オーガニックを選び、加工食品や精製された食品を避け、いい油、天然の魚、自然の飼料で育てられた肉を食べるという考えです。
食事は自分への投資。
美容と健康にいいと言われていて、日本でも実践している方はいらっしゃいます。

マクロビオティックよりも、制限されているものは少ないので、始めやすそうなイメージがあります。
しかし、マクロビオティックもクリーンイーティングのどちらもオーガニックやワイルドクラフトなど、自然に近いものを取り入れるというところは同じですね。

 

まとめ
●季節や体調に合わせて食材を選び、合った味付けや調理法を調整する食事を取ることで、健康的な体を作れる。
●栄養は量より質。
●加工食品や添加物の入った食品は避ける。油も質の良い油を使う。

 

今まで食事の大事さなどお伝えしてきましたが、実践していくうちに何かしらの良い身体の変化が見られれば楽しく続けられると思います。
無理してストレスをためるのではなく、健康のために美味しく続けられるといいですね。

野菜と果物の決定的な違いとは?果物の食べ過ぎは逆に不健康?

野菜と果物の違いは何ですか?と聞かれると、甘いか甘くない、と答えるのが一番多いような気がします。

ちゃんと答えられる人はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
今回は野菜と果物の違いや、聞かれると意外に答えられない野菜のことをご説明いたします!

 

野菜と果物の違いとは?


野菜と果物の決定的な違いには、蓚酸(しゅうさん)が入っているか入っていないかです。
蓚酸と聞いてもあまりピンとこないのではないでしょうか。

蓚酸とは、簡単に言うと野菜の灰汁のこと。
そのまま何もしないで食べれば毒ですが、熱に弱く、水に溶けやすい性質を持っているので、茹でたり水洗いしたりすれば、大抵落とすことができます。
私たちは毎日野菜を食べても体調を崩すことはありませんよね。

灰汁については、フィトケミカルのところで触れましたが、
野菜の防御システムの一つです。
食べられたくないという抵抗なのでしょう。

では、果物はどうでしょうか。
りんごなど、物によっては、皮ごと食べてしまうものもあります。

野生の動物を例に出してみましょう。
動物は、果物を丸ごと食べて、遠く離れた所で、糞と共に消化されなかった種を落とします。
糞と一緒に落とされた種が、その場所で育ち、やがて実をつけます。
動物によって運ばれなかった実(種)は親である木の下に落ちますが、そこには親の木があるため、その場所で育つことは難しい。
つまり、果物は、自分の実(種)をできるだけ遠くに、そして栄養(糞など)と一緒に種を植え付けたいという思いから、甘い匂いを出したり、鮮やかな色で遠くからでも見つけやすいよう、甘く美味しい実をつけるんです。
その点、野菜は種を運んでもらって、育たせるということをほとんどしません。

果物のことを、「青い」「硬い」「まだ熟れていない」などと表現することがあります。
このように言われているものを食べても、美味しくはありません。
それは、まだ種が出来上がっていない状態だからです。
もう少し経つと「赤く」「柔らかく」「熟れる」と変わっていきます。
つまり、種の準備ができた時期、これこそが果物の旬、食べ頃、というわけです。

野菜はというと、食べられたくないという思いから、一番栄養のある根は敵に見つからないように土の中にあります。
そのまま何の下処理をしないで食べると、体調を崩してしまうものもありますね。

果物は「食べられたいもの」、野菜は「食べられたくないもの」というところが大きな違いかもしれません。

 

植物の防御作用が人には効果的?


先ほど、果物について説明しましたが、果物以外にも防御システムを持つものはたくさんいます。
普段、何も気にしないで食べていたり、飲んだりしているもの中には、植物の持つ身を守るための毒があります。
いくつか例をあげましょう。

 

緑茶


お茶の葉には、ハマキガという蛾の幼虫がいます。
お茶の葉にはタンニンという消化吸収障害を起こさせる成分があり、これがあるから虫に食べられずに済んでいます。
タンニンとは、お茶の渋みとなる成分で有名ですね。
お腹いっぱい食べた後や、和菓子などと一緒に緑茶を飲むとすっきりするのは、血糖値を下げる効果があるためです。
そのため、痩身効果肥満防止と言われています。
しかし、血糖値を下げるので、空腹時に飲むと低血糖を起こすので、くれぐれも空腹時は避けて下さい

きれいな水と土に根を張る、たくましいお茶
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農薬や化学肥料の不使用、植物と土の力への信頼、自然に逆らわず協調する。
自然が、自然そのものの中に存在する力――自然力――を発揮できるような環境にできるだけ近い体系の創造を目指す。


豆に含まれているレクチンは、血液を固まらせて、消化不良、嘔吐、下痢などの食中毒の症状を招く成分です。
だから、豆は水に漬けたり、何度も煮こぼしたり、何度も水を替えて煮直したりして、レクチンを取り除きます。
豆は種。
種がないと子孫を残せません。
その種を存続させる、次の世代を作るために、豆はレクチンという成分で身を守っています。

農薬を使わず、肥料にも頼らない。大地のエネルギーいっぱいお豆
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環境を守り、人の命と健康に資するという農家としての道義心の下、未来の子供達へ安全で美味しい物を提供する事が農業者の義務責任だと考える。

梅干しの種


梅干しの中心の白い部分には、アミグダリンという青酸配糖体が含まれています。
アミグダリンは、胃腸の中で分解されると、猛毒のシアン化合物(青酸)となり、頭痛、腹痛、嘔吐などの中毒症状を引き起こすことがあります。
ひどい場合、呼吸困難、けいれんなどを起こして死に至ることもあります。
アミグダリンは、スモモやビワにも含まれています。

種は命のもと、子孫を残すために・・・
食べられないように、植物は知恵を絞っている証拠ですね。

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農薬も肥料も使わず栽培。有機肥料なども使っていない。
農園の一部のみを区切って無農薬で栽培するのとは違って、農園全てで無農薬、無肥料栽培を行う。

 

種を食べないものもありますが、このように私たちは地球に存在する様々なものの命を頂いているということは常に頭に入れておかないといけませんね。

 

果物の食べ過ぎはよくない?果糖とは?


果物は身体に良いから、いくらでも食べてもいいと思っている方も多いと思います。
果物には果糖が多く含まれています。
字を見て分かるように、糖。
つまり砂糖の、糖ですね。
もちろん糖なので、食べ過ぎれば太りますし、病気にもなることはあります。

果糖とはフルクトースとも呼ばれ、果物や蜂蜜などに含まれる天然の糖分のことで、天然に存在する糖の中で、最も甘くコクがあり、冷やすことで更に甘味が増すという性質があります。
そのため、清涼飲料水や乳酸菌飲料、100%ではないジュース、アイスクリームなどに入っています。
しかし、果糖は砂糖の1,15~1,73倍も甘いため、依存症になりやすいリスクのあるものです。
また、果糖はブドウ糖と比べると腸管での吸収が遅く、消化管で吸収された後、肝臓で代謝されます。
インスリンを必要としないので、急な血糖値の上昇はありませんが、肝臓で中性脂肪などに変換されるので、多量にとると中性脂肪の蓄積を招き、コレステロールの合成を促進させたりします。
また、ブドウ糖と違って果糖は脳を働かせるものでもありませんので、脳を活性化させることはありません。

しかし、果物には果糖だけでなく、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルなどの成分も含んでいるので、摂った方がいいものではありますし、食後の果糖は便をやわらかくする作用があるので、食後に適量食べる分には問題ありません。
ただ、野菜の中でも根菜類は果糖を含んでいるので、無理やり果物を食べる必要はありません。
果糖を含むジュースなどはなるべく口にいれないようにはしましょう。

 

まとめ
●果物と野菜の違いは蓚酸(灰汁)が入っているかいないか。
●植物の防御作用は、私たちにとってプラスにもマイナスにもなる。
●果物の糖は天然のものとは言え、食べ過ぎてしまえば太る。

 

今の20代、30代は、小さい頃にこたつを囲んでミカンやりんごを食べる習慣がなく、またおやつの選択肢も多くありました。
そのため、わざわざ果物の皮を剥いて食べるということが億劫になり、年をとってもそれは変わらないと言われています。
現在では、見た目がまるで置物のようなものや、甘すぎるくらい甘いものなど、品種改良されたものが多く出回っているので、それを食べるくらいなら食べなくてもいいと思います。
また、ダイエット中に、一食を果物だけにする人もいらっしゃいますが、中性脂肪が溜まり、痩せるどころか太ってしまう可能性もあります。
食べ過ぎはよくないと言いますが、果物も同じです。
上手に取り入れていけるといいですね。

日本の食糧事情とは?食糧自給率とは?薬味の意味とは?

飽食と言われている日本の食ですが、約6割が輸入食品に頼っています。

国内産の野菜や果物などを選んでいますか?
田んぼや畑は一度失われると回復するまでに何十年もかかります。
豊かな田んぼや畑を守ることは、私たち日本人の命も守ることになります。

出されたものを残すのが普通になっていませんか?
約6割を輸入に頼りながら、その約4分の1を廃棄されていることを知っている方はどのくらいいるのでしょうか。

今回は、そんな日本の食料自給率についてご説明いたします!

 

食料自給率とは?


食料自給率とは、国内の食料消費が、国産でどの程度まかなえているかを示す指標です。
食料自給率(カロリーベース)を、海外と比較すると、

カナダ:264%
オーストラリア:223%
アメリカ:130%
フランス:127%
ドイツ:95%
イギリス:63%
日本:38%

と、日本は先進国の中でも最も低い水準となっています。
(カロリーベースの食料自給率(%)=国民一人当たりの国産熱量÷国民一人当たりの供給熱量×100)

安いものを選ぶばかりに、輸入食品にしか目がいっていませんか?
主に中国や東南アジアをはじめとした発展途上国において、安い労働賃金でつくられているために、安く売られています。
確かに発展途上国にとっては少なからずいいことかもしれません。
しかし、まずは私たちが住んでいる日本のことを考える必要があると思います。
まずは、国内産のものを選び、日本の田畑を守ることが大事です。
田畑は、一度、失われたら回復するまでに何十年もの時間を必要とします
海外のものばかりに頼り続ければ、日本国内の田畑がダメになってしまい、更に海外に頼らなくてはいけなくなるという負のスパイラルに陥ります
しかも、もし輸入食品で和食を作っても、それはもう本当の和食なのか分からないですね…。

また、食べ残しをしないことも大切です。
飢餓人口が世界で8億人を超えるのに、食べられる食糧を捨てることが普通になっているのはおかしなことです。
食べ残しをやめれば、その分だけ食糧の輸入を抑えることができますし、節約にもつながります。
今の日本は、1年間に約2,000万トンもの食品廃棄物が出ています。
このうち、約58%が家庭の台所ゴミから出ているというのですから驚きです。
生ゴミは水分を多く含んでいるので、燃焼時間に時間がかかり、二酸化炭素の排出も増えます。
食べ残す=生ごみが増える=地球温暖化の原因
ということを忘れないでください。

日常生活の中でできる小さな心がけが、自給率を上げることにもつながるんです。

 

薬味の意味とは?


よく刺身などを食べる際に様々な薬味がついてくると思います。
刺身だけ食べて、薬味には一切手を付けずに捨てていませんか?
外食に行った際に、薬味だけ残されているのをよく見かけます。
そんな薬味は食べ残しの代表的な例ではないでしょうか。
よく付いてくる薬味について、効能などをご紹介いたします。

 

千切り大根(つま):刺身など

ジアスターゼが消火剤、解毒剤として働きます。

みょうが:刺身、蕎麦、冷ややっこなど

アルファピネンが、大脳皮質を刺激し、眠気を覚まします
また、中枢の延髄を活発にし、発汗を促し、呼吸を正常に、血液の循環をよくしてくれます

青じそ:刺身、麺類、冷ややっこなど

ペリルアルデヒドが殺菌力を持ち、また、食欲増進に効きます。

黄菊:刺身、お吸い物など

炎症、充血、自律神経の興奮などに共なって生じるのぼせ、ほてりいらいら、口渇などを抑えてくれます
また、解毒作用もあります。

甘酢の新ショウガ(ガリ):刺身、寿司など

温熱作用や、食欲増進に効きます。
また殺菌作用もあるので、食あたり防止や下痢予防にもなります。

わさび:刺身、寿司、麺類など
辛み成分のシニグリンはすりおろすと、シニグリナーゼ酵素が加水分解され、アリルイソオシアネートになり、殺菌作用や防カビ効果があります。
また、刺激作用が食欲増進、唾液の分泌を促し、ジアスターゼの活性を増加し、消化の促進につながります。

 

ご紹介したのは一部ですが、このように意味があるから付いてくるものなんです。
きちんと意味を理解すれば、捨てることはなくなるのではないでしょうか。

 

まとめ
●買い物をする時は国内産のものを選ぶようにする。
●食べ残しは地球温暖化の原因になるので、食べられる量だけ買う。
●薬味は意味のあるものなので、一緒に食べる。

 

どこでだれが作ったものか分からないものを買って食べるよりも、私たちのためにも、環境のためにも、作った人の顔が見える、新鮮でおいしい、環境にもやさしいワイルドクラフトのものを選べるようになるといいですね。
ワイルドクラフトのものはまだまだ手に入りにくいので、手軽なオーガニックのものからでもいいです。
余すことなく使えるもの、食べ残しをしないように買うことを意識することから始めてみてはいかがでしょうか。

キレるこどもと食事の関係とは?キレる原因とは?朝食を食べて学力アップ?

テレビを見ていて、子どもがキレると手が出せなくなるだとか、キレて事件を起こしたりと、何かとキレる子どもについては話題になるかと思います。
キレる子どもはどうして、キレてしまうのでしょうか。
今回は子どもと食との関係をご説明いたします!

 

共食とは?


共食とは、家族や仲間、友人と一緒に食を通して時間を共有することを言います。
人生の一般常識のうち7割が、幼児期~児童期の食卓での共食で育まれているとさえ、言われています。
しかし、共働き、核家族化、遅くまで塾に行って勉強しているから食事は塾で済ませるとか、一緒に食事ができない環境が多くなってきているのは事実です。
食事をしながら、色々な話をすることで、協調性や一般常識などが身につきます

分かりやすい例として、サザエさんが挙げられますね。
三世代で同じ食事を一緒のテーブルを囲み、今日あったことを話して笑いあったり、褒められたり、また時には怒られたり…。
食事中にテレビをつけているシーンも私は見たことはありません。
食事の時間にあれはだめ、あれはいい、これはだめ、これはいいなど、学ぶことができます。

一人でテレビを見ながら食事をしていても、会話はありません。
それが、子供の頃から普通になっていたらどうでしょうか。
学べる環境がないので、学ぶことなんてできませんよね。

また、日本では、スーパーやコンビニに行けば、24時間何でもすぐに食べられるようになっています。
以前、食品添加物のところでもお話しましたが、
便利になってきた分、家庭の食卓の崩壊や、安全性などが問題視されています。

同じものを同じ場所で一緒に食べることは、思っている以上に大切なことです。

同じ料理なのに、みんなで食べた時は美味しかったのに、一人で食べた時はそれほど美味しく感じなかった。そんな経験ありませんか?

 

朝ご飯は食べないといけない?


脳を働かせるための唯一の栄養素がブドウ糖(グルコース)です。
ブドウ糖は脂肪と違い体内にたくさん蓄えておくことができず、夕食で摂取した分は睡眠中にすべて消費され、朝起きた時には誰もがエネルギー不足になっています。
そのため、朝食を抜くと、ブドウ糖が補給されず、脳の働きが鈍くなり、体温も上がらず、眠い、だるいといった症状が出てしまいます

朝ご飯をちゃんと食べていれば、脳にしっかりブドウ糖が補給されるので、集中力や記憶力がよくなります。
朝ご飯を必ず食べているという小学生は、他の食べない、もしくは食べないことが多い子どもと比べると、学力がアップしたという報告もあるくらい、朝ご飯は学力にも影響しているんです。

他にも生活リズムを整えるというメリットもあります。
人間の体内時計は25時間周期と言われていますが、朝ごはんや、朝の日の光を浴びることで、この周期を24時間に正しくしてくれます
これが乱れてしまうと、時差ボケのような眠気、だるさといった症状が出てきてしまいます。

また、腸の働きも朝の時間は活発なので、便通が良くなるというメリットもあるので、便秘気味の方は特に朝ご飯をしっかり食べた方がいいです。

朝、時間がなかったり、あまり食欲がない場合でも、温かい飲み物を口にして体を温めてあげる習慣をつけましょう。

世間では、減量を目的としていない南雲式一日一食生活や、ファスティングなどが話題になっていますが、成長期の子どもや病人(閉経前の女性も)は控えて下さい。
子どもは大人に比べて、基礎代謝量が高いこと、消化吸収の能力や骨の形成が未発達であること、動物性たんぱく質(コレステロール)が細胞膜を作るので、その時期に適正な量を食べていないと成長に何らかの影響を与えてしまいます。

 

キレる原因とは?おすすめの砂糖は?


今まで、共食の大事さ、朝ご飯の大切さを話しましたが、他にもキレる原因として低血糖症があげられます。
血糖とは、人間の血液のブドウ糖のことです。
ブドウ糖は、エネルギー源として、体内のあらゆる場所で使われます。
特に脳にとっては唯一のエネルギー
ブドウ糖なしでは、正常に脳が働きません。

血糖値は一定を保っていますが、食事で糖が吸収されるため、ゆるやかに上昇していきますが、その時に膵臓からインシュリンも分泌されるので、血糖値はゆるやかに下がっていき、一定の値に落ち着いていきます。
しかし、インシュリンが一気に分泌されるので、エネルギーとして消費されなかった糖質がどんどん体内に蓄積され、これはこれで肥満の原因になります。

また、空腹時に、砂糖を多く含むお菓子やジュースなどを飲んだり食べたりすると、血糖値が一気に上がったり下がったりを繰り返してしまいます。
この繰り返しが、感情を不安定にし、うつ病などの精神病を誘発していると言われています。
この繰り返しを防ぐためにも、食べる順番は食物酵素を多く含むサラダから
血糖値を一気に上げないことはもちろん、食物酵素が働いてくれるため、体内の酵素を無駄遣いすることもありません。

血糖値の上昇率を示す指標をGI値と言います。
砂糖には白砂糖、黒砂糖、三温糖などありますが、これらは全て高GI値の砂糖です。
疲れた時に甘いものを食べると元気になると言われますが、血糖値を一気に上昇させることで一時は元気になったように思えますが、すぐに下がってしまうので、先ほど述べたような症状が出てきてしまいます。

では、低GI値の砂糖だったらどうでしょうか。
低GI値の砂糖でしたら、血糖値の上昇が緩やかなため、インシュリンの分泌も少なくすみ、糖質もエネルギーとして消費されやすくなります
低GI値の砂糖には、はちみつ、ココナッツシュガー、てんさい糖、オリゴ糖、メープルシロップ、ステビア、羅漢果などがあります。

 

おすすめココナッツシュガー

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血糖値は低くなりすぎると、必要なエネルギーを得られずに、体調不良や、ボーっとする、イライラする、意識が途切れるなどといった症状が出てきたり、ブドウ糖を血液中に放出するようにと副腎からアドレナリンが分泌され、このアドレナリンが交感神経を興奮させるため、ちょっとしたことでキレやすい、攻撃的、暴力的になり、キレやすくなります

しかし、普通に一日三食食べていれば、通常の食事の中から糖分は十分に得られます。
キレる原因は、適正な食事がとれていないから、というのは納得ですね。

 

どんな間食がオススメ?


甘いものが食べたい場合は、食べ過ぎない程度の果物がオススメです。
本来は身体を動かすエネルギーに変わる炭水化物が豊富なおにぎり、うどん、またはイモ類がオススメです。
するめや煎餅などよく噛む固いものなんかもいいですね。

できれば食事は誰かと一緒に、また間食は食べ過ぎないことを心がけて、バランスのいい食事を食べるようにしましょう。

 

まとめ
●食事はなるべく一人で食べない。特に、幼児期~児童期は家族みんなで食べる。
●朝ご飯を食べることで生活リズムが正しくなり、成績もアップ!?
●食事を食べる順番は食物酵素が豊富な野菜から。
●料理に使う砂糖は、はちみつやココナッツシュガーなど血糖値を急激に上げないものを。

 

特にお子さんがいらっしゃる方は、忙しいからと言って子どもとの食事の時間を疎かにしないであげてください。
今回は少しワイルドクラフトとはズレてしまいましたが、小さい頃からの食事の大切さを知っていただきたく、お話させていただきました。
また、ワイルドクラフトだけでなくこのような話も入れていきます。

過度なダイエットがもたらす影響とは?減塩方法とは?正しい野菜の選び方とは?

一日に三食きちんと食べている若者(16~29歳)は、70%程度。

約3人に1人が一日三食食べていないというんです。
年齢が上がるにつれ、三食食べている人は増えているという現状。
実際に昔と比べてスリムな人が多くなってきたと思いますし、若いのに疲れやすかったり、病気にかかりやすかったりと、色々と問題になっていることは多いと思います。
女性の場合はダイエットとして食事を抜いているとか、朝ご飯はお腹がすかないから食べていないとか、理由は様々。

今回は若者と女性にフォーカスして、食事の大切さ、正しい野菜の選び方などについてご説明いたします!

 

20代女性の多くが栄養不足?


20代の女性の1日のエネルギー摂取は、約1,900キロカロリー。
しかし、この20年で1,595キロカロリーにまで減っています。
日本は飽食の国と言われているのに、おかしな話ですね…。

女性だったら一度は痩せたいと思ったことがあると思います。
しかし、食事を抜いたり減らしたりするダイエットは、エネルギー摂取が減ることで、卵巣ホルモン(エストロゲン)が規則正しく分泌されず、月経不順の原因になったり、物忘れ疲れやすい肌荒れ骨量減少骨粗しょう症動脈硬化認知症の原因もなります。

また、痩せた体で妊娠した場合、早産低出生体重児が生まれる確率も高くなり、生まれた子供も生活習慣病になりやすい体質で生まれてくる可能性もあります。
なぜかというと、子宮内が低栄養であると、少ない栄養で生きていけるように体ができてしまうので、生まれてからはそれに適応できずに、病気などになってしまう可能性があるためです。

イタリア、スペイン、韓国では痩せすぎのモデルは採用されないとされ、ミスアメリカのBMIは20以上であることなど、痩せ女性や女性美の認識が世界的にも変わってきています。
しかし、日本のモデルや芸能人、街を歩く女性を見た限り、確かに20代の女性は痩せている人が多くいるように思えます。
痩せている方が美しいと考えられている点、女性美の認識について、まだまだ日本は遅れていそうです。

栄養不足の身体は、自分だけでなく、将来生まれてくる子どもにも影響を及ぼすことを知らない人が多いのでしょう。

 

卵巣ホルモン(エストロゲン)とは?



先ほど、過度なダイエットなどで卵巣ホルモンが正しく分泌されないと、様々な問題を起こしやすいと触れましたが、もう少し詳しくお話します。

卵巣ホルモンとは、卵巣から分泌され、肌の弾力を保つコラーゲンを増やし、肌の水分を保持する作用があります。
これは30代から徐々に減少し、肌老化を加速する要因のひとつとなっています。
卵巣ホルモンの特性としては、月経後に増え、妊娠に向けて卵胞の発育や子宮内膜を厚くし、骨育成にも、とても重要な働きをしています。
しかし、過度なダイエットをしている若い人の肌を見ると、年齢は若いのにその年齢の肌に見えずにカサカサボロボロ、生理不順が当たり前、なんてことがよくあります。
これは典型的な卵巣ホルモンバランスが崩れている状態であると言えます。

骨形成について、卵巣ホルモンは破骨細胞の働きを助ける役割をしています。
つまり、ダイエットなどで栄養不足の状態になっていると卵巣ホルモンが減少、破骨細胞の働きが弱くなるので、骨量が減るのは当たり前です。
バランスのとれた食事からは、約1,000mgのカルシウムが毎日摂取されますが、カルシウムが足りていないと、腎臓で作られるカルシウムの吸収を助ける活性型ビタミンDももちろん減るため、腸管からのカルシウム吸収も悪くなります。

そうすると、血中カルシウム濃度の低下を防ぐために、血中のカルシウム濃度が低くなる時に分泌される副甲状腺ホルモンが分泌され、骨のカルシウムを奪っていく、骨が弱くなっていくという負のサイクルが起こります。
この状態で、例えカルシウムをサプリメントなどで摂っていても、骨の形成には結び付かないというわけです。

骨の形成は20歳頃に最も高まります。
骨の成長期である子どもの頃から、しっかりとした食事から栄養素を摂らないといけません。

 

エストロゲンに似た作用のある食べ物とは?


卵巣ホルモンに似た作用のある食べ物があります。
それは大豆です。
大豆に含まれるイソフラボンというフラボノイドには、卵巣ホルモンに似た作用があります。
「植物エストロゲン」とも呼ばれています。
日本人が外国人に比べて老化が遅く、(同じ年の外国人を見ても日本人は幼く見られがちですよね!)長寿の民族であるのは大豆のおかげだとも言われています。
大豆からできた豆腐や納豆などはカロリーも低く、そのままでも美味しく食べることができますし、イソフラボンには、抗酸化作用もあるので、女性は年齢に限らず積極的にとるようにしましょう。

 

日本人はしょっぱいものが好き?


日本高血圧学会は、1日6g未満を推奨していますが、日本人は平均1日11gもの塩を摂取しており、世界的に見てもワースト1クラスです。
小さい頃から食品添加物たっぷりの食事や、食事自体が和食から洋食へと変わってきたことが大きな原因でしょう。

塩分の摂り過ぎは、高血圧になり、脳卒中や心筋梗塞の原因に、ひどい場合は半身麻痺や寝たきりの認知症になる場合もあります。
これらの病気は、高血圧が原因と思われがちですが、塩自体が脳卒中や心筋梗塞、胃がん、骨粗しょう症の原因にもなり得ます。
日本人がかかる病気の多くに塩は関係しています。

しかし、ここで注意していただきたいのが以前も少しご紹介いたしましたが、塩と言っても減らすべきは、塩化ナトリウムです。
良質な本物の塩を減らしてしまえば、体力を失い、立ちくらみや熱中症を誘発しかねない危険性があります。
暑い日に、塩飴などの塩分補給をするのがいいと言われているのは、そのためです。
新陳代謝は塩が成せる技なので、美容と健康のために減塩するというのは違います。
詳しくは、本物の塩とは?

小さい頃から塩化ナトリウムによる濃い味付けに慣れているとそれが普通だと思ってしまいますが、今からでも正すことは遅くはありません。
減塩することで生活習慣病などの病気を防ぐことができますし、素材そのものの味が美味しいと感じられるようになります。

 

すぐにできる減塩方法とは?


新鮮な、味のしっかりした地産地消の良い食材を使って、塩などの味付けを減らすことを心がけてください
減塩方法としてすぐにできることは、ワイルドクラフトの野菜を選択すること。
以前、残留農薬についてお話しましたが、
ハウス栽培の方が、散布した農薬がハウス内にこもり、放散や紫外線による分散が遅くなるため、残留期間が長くなってしまいます。
また、普通の畑などで栽培するよりも、4~10倍もの石油を使用すると言われています。
わざわざ残留農薬の心配があるハウス栽培や、農薬を使用して作られた野菜、環境にも優しくないものを選び、塩などの調味料を多く使うことは、全く意味のないことだと思いませんか?

自然に育まれたものは、ハウス栽培に比べてビタミンCが4~5倍多いのも特徴ですし、農薬など使用していないので、皮などまで、安心して食べることができます
大切なビタミンやミネラル溶け出した煮汁も、問題なく使うこともできます。

自然の美味しさたっぷりのワイルドクラフトの野菜は、減塩にも繋がります。

 

正しい野菜、果物の選び方とは?


野菜や果物を買う際に、何を重視していますか?
見た目が綺麗なものでしょうか?
安いものでしょうか?
選ぶ際に、見るポイントは違います。

先ほどお伝えしたように、まずハウス栽培のものは避けましょう

他に買う際に避けるべきものは、

①葉の緑色が濃すぎるもの、形や色がよすぎるもの
②伸びすぎているもの
③根がまっすぐで毛根が少ないもの
④甘いだけのもの

です。

これらは、化学肥料の使い過ぎであったり、発がん性物質に変化しやすい硝酸態窒素の含有量が多い可能性があります。

参考までにですが、リンゴ、梨、桃などは収穫までに15~20回、イチゴは収穫までに30~40回もの農薬を使用しています。

その点、ワイルドクラフトのものは、農薬も使用していませんし、生産者や栽培方法が明確であるので、安心して買うこと、食べることができます。

 

身土不二とは?


身土不二という言葉を聞いたことはありますか?
人間の身体と大地は分けることのできない一体のもの、という意味です。
生活している地域で採れた食材を旬の時期に食べることで、必要とする栄養成分を自然と取り込むことができるように人間の身体はできています

日本人は、農耕民族であるため、穀物類や野菜類を消化するために大きな胃と長い腸を持っています。
そして、清浄機能をする肝臓も、肉メインの食生活である欧米人と比べると小さいです。
日本人は肉メインの食生活に、そもそも体の構造ができていないんです。

日本人の体の構造をきちんと理解し、旬のものを新鮮なうちに食べることを心がけてみて下さい。

 

まとめ
●極端なダイエットは、将来生まれてくる子どもの体質にも影響を与える。
●抗酸化作用のある大豆を積極的に摂る。
●塩化ナトリウムと書かれた塩は買わない、使わない。

 

体が資本という言葉を聞くと思いますが、自分自身の健康は大切な資産です。
自ら自分の体に良くないものを取り入れて、病気になっては元も子もありません。
ましてや、将来生まれてくる子どもにも影響を与える可能性があると考えると、毎日体に良いもの、そして環境にも優しいものを三食しっかり取り入れるようにしましょう。